令和4年度施政方針-2-その1

更新日:2022年3月10日

予算編成と主要事業の説明

予算編成の説明

 それでは、令和4年度予算案の概要を申し上げます。
 一般会計予算は1,595億1千5百万円で、対前年度比0.9%、15億2百万円の減となっております。
 歳入予算では、市税において、前年度より増額を見込む一方、財政調整機能の役割を担う地方交付税や、臨時財政対策債で減額を見込んでおります。また、沖縄振興一括交付金など県支出金の減額、国庫支出金については沖縄振興特定事業推進費に関する事業の完了等により、大幅な減額となっております。
 歳出予算では、引き続き、感染症対策を講じながら、子ども政策分野の充実を始め、扶助費等の社会保障費、市営住宅等の建設事業、市立病院建替、行政デジタル化への推進、学校教育関連事業など、各分野へ幅広く予算を計上しております。
 結果として、約30億1千7百万円の収支不足が生じておりますが、財政調整基金から同額を取り崩して対応いたします。
 企業会計を除く特別会計予算は、総額約733億6千9百万円で、対前年度比2%、約14億5千9百万円の増となっております。特別会計予算の増額は、主に国民健康保険事業特別会計、介護保険事業特別会計によるものとなります。引き続き、国保特会に対しては一般会計からの政策的な繰り入れを行います。

主要事業の説明

 次に令和4年度の主な事業を、第5次那覇市総合計画で掲げた5つのめざすまちの姿に沿って、ご説明いたします。
 それではまず、「多様なつながりで共に助け合い、認め合う安全安心に暮らせるまち NAHA」に係る事業についてご説明いたします。

「多様なつながりで共に助け合い、認め合う安全安心に暮らせるまち NAHA」

(小さな「わ」が大きな「Wa」に広がる協働によるまちづくり)

 コロナ禍においても、地域の声に耳を傾け、寄り添いながら、校区まちづくり協議会に対して、人的・財政的な支援を継続してまいりました。
 協働によるまちづくりの更なる推進に向け、市内全36小学校区での協議会設立を目指し、取り組んでまいります。
 人材データバンクを活用したボランティアのマッチングを進め、市民の活動をつなげ広げることで、地域の魅力を高め、困りごとを解決できる、暮らしやすいまちをつくります。
 また、「那覇市自治会長会連合会」及び「那覇市協働によるまちづくり推進協議会」と連携し、協働大使を始めとする地域の自主的な取組を更に活性化するための支援を行います。

(地域の力が重なる安全安心のまちづくり)

 保安灯の設置及び維持、防犯カメラの設置を行う団体に対し補助金を交付するとともに、交通安全運動を推進し、安全で快適な生活環境を促進します。
 消費者被害の拡大防止のため、啓発活動や消費教育、相談業務等に取り組み、安全安心な消費生活の確保に取り組みます。
 外国人が安全安心に暮らせるために、健康保険、年金、福祉、教育等の市民サービスが受けられるよう、引き続き相談等を行ってまいります。
生活に困窮している方に対しては、相談業務等を通して、生活困窮状態から脱却ができるよう、生活や就労などの自立に向けた支援を伴走型で実施します。
 自治会等で結成される自主防災組織に対して、活動に必要な資機材等を交付し、住民の防災意識の向上と災害に強い安全安心なまちづくりを推進します。
 消防力強化に向け、令和4年度の完成を目指し「(仮称)小禄南出張所」の工事を進めるとともに、消防活動に必要な消防ポンプ車を購入し、消防隊を配置いたします。また、「(仮称)識名出張所」については、建設に向け着手いたします。
 地域社会と多様なつながりがある「那覇市女性防火クラブ」に対しては、家庭や地域の防火・防災力の活動等へ補助を行います。

(交流の輪を広げ平和を希求するまちづくり)

 戦禍の記憶を風化させることなく、沖縄戦の実相や平和の尊さを次の世代に継承するため、沖縄戦体験者の証言映像を制作し、市内小中学校への配付等により平和教育に活用いたします。
 この秋、開催が予定されている「第7回世界ウチナーンチュ大会」では、本市においても「なーふぁんちゅ交流会」を主催し、国内外から集う那覇市出身の皆様を歓迎いたします。

(人権が尊重され、誰もが心豊かに安心して暮らせるまちづくり)

 市内公立中学1年生を対象に、問題解決の能力を高め、自尊心や自己肯定感を持てるよう、思春期における人間関係づくりを考えるプログラムを実施し、いじめやデートDVの防止、将来のDV防止につなげます。

「互いの幸せを地域と福祉で支え合い誰もが輝くまち NAHA」

(地域で暮らし地域で支えるまちづくり)

 地域で悩みを抱える方が孤立しないよう、自治会等が訪問活動を行う「地域見守り隊」の結成促進及び充実を図り、誰もが安心して生活できる地域づくりを推進します。また、高齢者等の見守りについては、離れて暮らす家族が安心できるよう、最先端のIT技術活用も視野に、検討を進めてまいります。
 災害時において避難行動要支援者の避難を迅速に行えるよう、個別避難計画書の作成の推進や福祉避難所設置数を拡充し、避難支援体制の構築を図ります。
 地域の身近な相談役として活動している民生委員児童委員協議会については、圏域の明確化に向けて地区を再編し、より良い地域福祉活動が実践できるよう取り組みます。
 障がいのある方が、地域で安心して生活が送ることができるよう、障害福祉サービスによる日常生活の支援を継続するとともに、自立・社会参加の促進を図ってまいります。
 「地域共生社会」の実現を目指して、「第5次那覇市地域福祉計画」の策定に着手するとともに、高齢化の進行や介護需要のさらなる増加等の変化に対応するため、「第9次なは高齢者プラン」の策定に取り掛かります。
 深刻な子どもの貧困問題については、貧困対策支援員を配置し、適切な支援につなげるとともに、実情に応じた子どもの居場所を設置するなど児童生徒の自立に向け取り組みます。

(すべての人が健康で生き生きと暮らせるまちづくり)

 市民の健康の保持増進を図るため、新たに口腔保健支援センターを設置し、医療・保健・福祉・教育の機関・団体と連携・協力して、乳幼児から高齢者までの、むし歯・歯周病予防、食育の推進等に取り組みます。
 幼児のむし歯予防と早期治療につなげるとともに、望ましい生活習慣を促すため、2歳過ぎの保健相談、栄養相談も含めた総合的な歯科健康診査を実施いたします。
 早期に発達の気になる乳幼児に気づき、必要な支援につなげられるよう、親子教室や発達相談等を実施します。
 妊娠・出産・子育ての相談に応じて、支援を行うとともに、特に育児不安が強い産婦を対象に産後ケア事業を実施し、産後うつや児童虐待の予防に取り組みます。
 不妊に悩む方の経済的負担を軽減するため、治療費を支援します。

(身近な地域で良質かつ適切な医療が受けられるまちづくり)

 市立病院の建替えについては、感染症対応を強化すべく設計を見直しました。今後も地域医療を守る要として、より安全安心の医療を提供できるよう、建設を推進してまいります。
 高齢者に対し、保健事業と介護予防を一体的に実施するため、地域の健康課題を分析し、低栄養防止に努めるとともに、生活習慣病の重症化や加齢に伴う心身機能の低下(フレイル)などの予防のため、保健指導を行います。
 高額療養費支給申請手続きについては、窓口に来庁することなく登録口座へ振込ができるようシステムの改修を行い、利便性の向上と福祉サービスの増進につなげていきます。
 新型コロナウイルス感染症により亡くなられた国民健康保険被保険者と、同居して生計を共にするパートナーシップ登録者に対して、本市独自に傷病手当金相当額を支給します。

(衛生的で快適に暮らし、健康危機にも強いまちづくり)

 新型コロナウイルス感染症対策については、これまで最優先課題として位置付け、疫学調査やワクチン接種等について、全庁を挙げて対応してまいりました。引き続き、命と健康を守るため、感染状況に応じた対策を柔軟かつ迅速に取り組んでまいります。
 高齢者施設や私立(わたくしりつ)の学校等で実施する結核定期健診の費用を一部補助し、結核健康診断の定期実施を促進するともに、結核患者の早期発見や感染拡大防止につなげます。
 公営の葬祭場である「いなんせ斎苑」については、施設の老朽化と利用者増に対応するため、設備等の更新を予定しており、引き続き、南部広域市町村圏事務組合と連携して取り組んでまいります。

「次世代の未来を拓き、豊かな学びと文化が薫る誇りあるまち NAHA」

(子育てが楽しくなるまちづくり)

 こども医療費助成制度については、通院費の対象年齢及び現物給付方式による助成を中学校等卒業相当まで拡充いたします。
 保育所の入所等に係る手続きをオンラインで申請できるよう整備し、保護者の利便性向上を図ります。
 日中、保護者が就労等で家を留守にする小学生の受け入れを行っている、放課後児童クラブの取組を促進するとともに、待機児童の解消を目指し、保護者が安心して就労できる環境づくりを進めてまいります。
 経済的な理由で学習塾等に通えない子どもたちには、まなびクーポンの提供を継続して実施し、学びの格差解消に取り組みます。
 成績優秀で意欲があるにもかかわらず、経済的な理由で県内大学等への進学が困難な学生に対しては、本市独自の給付型奨学金を拡充し、進学を支援してまいります。
 女子児童生徒が安心して学校生活を送ることができるよう、市立小中学校の保健室やトイレ等に生理用品を設置します。

(自らの力で未来を拓く子ども達を応援するまちづくり)

 教員がゆとりをもって教育に注力できるよう、各小中学校にスクール・サポート・スタッフを配置します。
 全中学校区に子ども寄添支援員を配置し、困窮世帯や不登校等で悩みを抱える児童生徒、保護者に寄り添い、学校等と連携して必要な支援を行います。
 GIGAスクール構想の実現に向けては、配布されたタブレット端末を使用する児童生徒の活用向上と教員の技能向上が図れるようICT支援員を配置します。
 学校施設については、松川小学校、古蔵小学校、若狭小学校及び松島中学校の屋内運動場の改築工事に着手するなど、引き続き、安全安心な教育環境の整備を進めてまいります。

(生涯学習を推進し、地域の教育力を向上させるまちづくり)

 来館せずにいつでもどこでも電子書籍が利用できる電子図書館サービスを開始し、市民の読書活動を支援します。
 地域住民の参画を得て、放課後等に多様な体験・交流活動の機会を提供する放課後子ども教室を引き続き実施してまいります。

(郷土の歴史、伝統文化・芸能にふれあい、新たな文化を創造するまちづくり)

 崇元寺跡地については、適切な保存・活用を図るとともに、観光振興拠点としての整備を進め、また国史跡指定へ向け取り組みます。
 この秋、本土復帰50周年を記念して、国・県・市町村等の共催による国民文化祭・美ら島おきなわ文化祭2022が開催されます。各種取組を通して文化の継承・発展に寄与するものであり、本市としても関連事業を実施してまいります。
 那覇文化芸術劇場なはーとにおいては、文化の拠点として、市民が文化芸術に触れ親しみ、交流ができるよう、地域文化を発信するとともに、多様な活動や育成等につなげてまいります。

関連情報

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