令和4年度施政方針-2-その2

更新日:2022年3月10日

予算編成と主要事業の説明(続き)

主要事業の説明(続き)

「ヒト・モノ・コトが集い、育ち、ひろがる万国津梁のまち NAHA」

(ビジネス・リゾートと歴史・文化が融合する観光まちづくり)

 読売巨人軍が本市で春季キャンプを実施して13年目を迎えます。今年は、市制100周年を記念し、県内初となる読売巨人軍主催の公式戦開催に向け、取り組んでまいります。
 「那覇大綱挽まつり」「琉球王朝まつり首里」等の各種イベントについては、賑わいと活気を取り戻すため、コロナの感染状況や感染リスクに十分配慮した手法による、開催を目指してまいります。
 滞在時間の延長などによる市内観光消費の促進を図るため、早朝や夜間の時間帯における新たな観光コンテンツの創出に取り組みます。

(様々な産業が集い・育ち・ひろがるまちづくり)

 社会・経済活動に変革をもたらし、産業全体の重要なインフラといえる情報通信分野については、その振興に資する基本的な方針等を策定し、高度IT技術者の育成や、集積等の支援を強化してまいります。
 那覇市ぶんかテンブス館と那覇市伝統工芸館については、新たなニーズへの対応と賑わいの創出を図るため、両施設の一体的活用に向けた検討を進めてまいります。
 戦後の大嶺地区の土地接収等により、漁業の拠点施設を失った漁業者等を支援するとともに、本市水産業の振興のため那覇空港南側船揚場の整備に引き続き取り組みます。
 令和4年度に予定する第2クルーズバースの暫定供用開始に向けては、施設管理者である那覇港管理組合に対して、引き続き支援をしてまいります。

(中心市街地を活かしたまちづくり)

 「食」を中心とした沖縄独自の生活文化が体感できる、まち歩き拠点施設として、第一牧志公設市場の再整備を進めてまいります。
 アフターコロナを見据え、イベント開催や課題解決等に取り組む商店街に対して、頑張るマチグヮー等支援基金を活用し引き続き支援してまいります。

「自然環境と都市機能が調和した住みつづけたいまち NAHA」

(省エネを実践し、資源が循環するまちづくり)

 脱炭素社会の実現には、一人ひとりの行動が重要です。温暖化防止に資する賢い選択COOL CHOICE(クール チョイス)の普及啓発の継続と、那覇市環境基本計画及び那覇市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)の改定に着手し、ゼロカーボンシティ宣言を目指します。
 道路・公園の照明灯については、LED化に取り組み、省エネの推進による環境負荷の低減を図ります。

(自然環境が育まれた那覇らしい亜熱帯庭園都市のまちづくり)

首里、壺屋の都市景観形成地域においては、歴史的な景観を保全・創出する赤瓦屋根や石積み等による景観づくりを支援します。
市民の健康保護や生活環境の保全のため、大気汚染物質の観測と河川や海域の監視指導を行います。
市民や民間事業者との連携による公園の効果的な整備・再生を推進するために、PPPやPark-PFI制度等を活用した新たな取組により、市街地の緑化の促進及び魅力溢れるまちづくりに取り組みます。とりわけ、漫湖公園及び新都心公園においては、民間活力の導入に向け、調査を進めてまいります。
良好な生活環境の確保と都市美観の維持等を図るため、駅周辺道路において、自転車等の放置防止に取り組みます。

(暮らして良し歩いて楽しい快適なまちづくり)

空家等については、必要な措置により、住環境の保全と市民の安全安心の確保に取り組みます。
大規模な盛土造成地については、現地調査を実施し、災害の未然防止に取り組みます。
身近な交通手段である自転車の活用しやすいまちづくりと市民の健康増進等を図るため、「自転車活用推進計画」を策定します。
LRTの導入に向けて、多角的な視点から調査・検討を進めるとともに、道路管理者等の関係機関と協議を進めます。
石嶺、大名、宇栄原、真地の各市営住宅については、計画的に建替工事を進めてまいります。

(災害に強い都市基盤の整備で安全安心のまちづくり)

 安全で快適な歩行空間の確保等、道路の機能向上を図るため、久茂地泊線等の改良工事や、安謝天久線等の交通安全対策に取り組みます。
 石嶺線や真和志線、一銀線等の都市計画道路については、交通渋滞の緩和や安全で快適な歩行空間の確保等を目指し、体系的な道路網の整備を進めてまいります。
 水道水の安定供給と災害に備え、引き続き、水道管路の耐震化を推進するとともに、豊見城(とみしろ)配水池の本体工事を進めてまいります。
 公共下水道については、生活環境の改善及び浸水被害の軽減を図るため、汚水未普及地区の解消、首里石嶺地区の雨水調整池の整備を進めるとともに、下水道ストックマネジメント計画に基づく修繕・改築に取り組みます。

(那覇の魅力と特性を活かした土地利用を進めるまちづくり)

 那覇軍港の跡地利用については、地主会との合意形成活動を継続して実施し、位置的優位性等を活かした、本市の発展、ひいては沖縄県の発展に資する計画づくりに取り組んでまいります。

「市民との信頼を深め、効率的で効果的な行財政運営を行う」

(市民との信頼を深める職員の育成と組織づくり)

 マイナンバーカードについては、窓口等における申請サポートを実施し、普及促進を図ります。
 公園等の施設使用に係る支払いについては、新たにクレジットカードによるキャッシュレス決済を導入し、市民サービスの向上を図ります。
 子育て・介護関連をはじめとする行政手続のオンライン化を推進します。また、AIやRPAの活用により業務の自動化を進め、生み出した時間を更なる市民サービスの向上につなげます。
 本市が目指すデジタル化を市民の皆様と共有するため、「(仮称)那覇市デジタル・トランスフォーメーション(DX)推進計画」を策定します。

(効率的で効果的な行財政運営を行う)

 弁護士相談が必要となる業務において、複雑な事案等については、セカンドオピニオンが活用できる体制を構築します。
 行政サービス及び事務の品質に関し、令和4年度は新たな品質管理システムを構築して試行実施を行い、令和5年度からの本格実施に向け取り組んでまいります。
 小禄支所建設については、令和4年度の完成を目指し引き続き工事を進めてまいります。
 「おくやみコーナー」を設置し、県内初となる亡くなられた方に関連するワンストップサービスを導入いたしました。引き続き、ご遺族の不安や負担の軽減に向け取り組んでまいります。
 真和志地域の活性化の核となることが期待される(仮称)新真和志支所複合施設については、官民連携による施設整備に向け取組を進めてまいります。
 社会情勢の変化に対応するため、市民・市議会の参画のもと、「第5次那覇市総合計画」について中間評価を行ってまいります。

(結びに)

 市政運営にかける私の思い、令和4年度の予算案や主要事業の概要などについて説明いたしました。
 最後に、もう一言、私の思いを添えたいと思います。

未来を担う「人」を育むまちづくり

 1972年の復帰の年、私は大学生でした。教師を目指しパスポートを携え県外の大学に進学し、学生生活を過ごすなかで、復帰後の沖縄を支えるためには、人材育成がすべてだと実感したことを昨日のように覚えています。
 その後、私は教師として多くの同僚とともに、保護者そして地域社会のトライアングルの様々な響きの中で、互いに手を取り合い、たくさんの子ども達の育ちゆく姿を見守り、関わってきました。
 その子ども達が成長し、それぞれの道でまちづくりの主役となり、地域社会の一員となっている姿を見ますと、胸に熱くこみ上げてくるものがございます。
 市政運営のバトンを受け、基本理念に掲げた「平和・こども・みらい あなたと ともに」の言葉の中には、「人材こそが共通する財産である」という思いが込められています。
  「人がまちを創り、社会を創り、世界を創る」、これから本市が、次の100年へと歩んでいく中で、やはりまちづくりの原動力となるのは「人」であります。
 これから先に続くまちづくり、人づくりの種まきを行い、芽吹きを育て、輝かしい未来へつなげていくため、令和4年度も私の持つすべてを、全身全霊をかけて、市政運営に臨む決意であります。
 市民の皆様並びに議員各位のご理解、ご協力をよろしくお願い申し上げ、令和4年度施政方針の結びの言葉といたします。
 いっぺーにふぇーでーびる。
 令和4年2月8日

 那覇市長 城間幹子

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