平成30年度施政方針-2-その2

更新日:2019年3月18日

平成30年度(2018年度)施政方針-2-

主要事業の説明 その2

「ヒト・モノ・コトが集い、育ち、ひろがる万国津梁のまち NAHA」
 

(ビジネス・リゾートと歴史・文化が融合する観光まちづくり)

 
 那覇港へのクルーズ船寄港回数の増加や新規航空路線の就航に伴い、今後も外国人観光客の増加が見込まれることから、その体制整備を目指します。
 空港や港などがある本市独自の特性に則した実態調査を行い、災害時の観光客への対応から、災害後の観光産業の回復までの観光危機管理計画(仮)を策定します。

(様々な産業が集い・育ち・ひろがるまちづくり)

 
 独自の目線・切り口で市内経済産業の振興をアピールすることに特化した「なはけいざいMAGAZINE」の発刊を継続します。
 中小企業実態調査の結果を踏まえ、本市の「課題」と「効果的な施策」の分析を行い、支援施策を検討します。
 企業へ投資が促進されるよう、投資家と企業のマッチング環境整備を行います。また、新商品や新サービス開発を支援し、さらなる経済発展及び雇用創出を図ります。
 情報通信関連産業と他産業の融合による高度化を積極的に推進する「沖縄ITイノベーション戦略センター」の設立に参画します。
 『魅力的な「うみ業」のまち』の実現に向けた水産業振興発展のため、泊を拠点とする漁業関係団体等が行う冷凍冷蔵施設の建設や、漁業関連施設の機能強化を積極的に支援します。

(産業を支える市民とその労働環境を整えるまちづくり)

 
 「なはしスタートアップサロン(仮称)」を活用し、市民の創業や就業に関する相談、セミナー開催やビジネスマッチング等の支援を行ってまいります。
 「働き方改革」を踏まえて、ワークライフバランスの推進や職場環境改善策について、広く周知していきます。

(中心市街地を活かしたまちづくり)

 
 第一牧志公設市場の賑わいを継続していくため、にぎわい広場に仮設市場を建設するとともに、現在地での新たな市場建設に向けた実施設計を行います。
 また、商業の活性化を図るため、従来の中心市街地のみならず、市域全体の商店街や通り会等についても、創意工夫した積極的な取り組みに対し、頑張るマチグヮー等支援基金の活用を通して、支援していきます。
 
「自然環境と都市機能が調和した住みつづけたいまち NAHA」

(省エネを実践し、資源が循環するまちづくり)

 
 地球温暖化対策の一環として、住宅用省エネ設備に対する費用の一部助成を継続して実施します。
 好調な経済活動に伴い増加している事業系ごみの分別、資源化など適正処理の指導を継続します。また、家庭から出された紙や缶類等の資源化物の持ち去り防止を徹底し、地域等と協働して、拠点回収を進めます。

(自然環境が育まれた那覇らしい亜熱帯庭園都市のまちづくり)

 
 市民に自然環境保全の意識を高めてもらうよう、環境啓発事業を推進していきます。
 また、公園遊具の改修を行うとともに、公園ボランティア等、市民の主体的な活動や、民間活力を活かした公園の効果的な整備・再生・活用を進めます。
 街路樹の緑化や美化についても、市民や企業ボランティアなどの美化活動との連携を図りながら、観光都市にふさわしい景観づくりに取り組みます。
 伝統的な素材である赤瓦屋根や石積みなどの景観をもつ首里地区や壺屋地区において、継続して助成を行い、歴史・文化に彩られた景観づくりを広げていきます。

(暮らして良し歩いて楽しい快適なまちづくり)

 
 のうれんプラザを核とする、農連市場地区の再開発事業について、分譲住宅の整備を促進するとともに、道路や市営住宅、保育所の整備を推進します。
 平成15年度に事業着手したモノレール旭橋駅周辺地区の再開発事業は、8月に完成を予定しており、新たなバスターミナルとモノレール駅の交通結節点として、機能強化を図ります。
 沖縄都市モノレール延長事業については、次年度の開業を目指し、石嶺駅舎及び周辺の整備に取り組みます。
 密集住宅市街地の再生に向けた基礎調査に引き続き取り組み、中心市街地へのまちなか居住などを推進していきます。
 石嶺、宇栄原、大名の各市営住宅の建替工事を継続するとともに、真地市営住宅の建替に向けた基本設計を実施します。
 動物愛護管理思想の普及啓発を図り、飼い主のいない猫への不妊去勢手術の実施をとおし、生活環境悪化の低減に努めます。

(災害に強い都市基盤の整備で安全安心のまちづくり)

 
 橋梁やモノレールインフラ等の長寿命化修繕計画に基づき、効率的な予防対策を行います。
 交通渋滞の緩和や歩行空間の確保等、安全安心で快適な道路整備を行うために、一銀線を含む都市計画道路7路線の事業を進めていきます。
 水道水の安定供給のため、強靭な水道を目指し、水道施設の耐震化を引き続き推進します。
 公共下水道の整備による生活環境の改善及び浸水被害の軽減を図るため、汚水未普及地区の解消、首里石嶺町4丁目地区の雨水調整池の整備、下水道ストックマネジメント計画の策定などを進めます。
 今後も施設の延命化等を図りながら、災害に強いまちづくりの形成に取り組んでまいります。

(那覇の魅力と特性を活かした土地利用を進めるまちづくり)

 
 まちづくりの基本的な方針である都市計画マスタープランについては、専門家や市民の意見を取り入れながら、改定作業を進めるとともに、立地適正化計画についても、策定に向け取り組みます。
 那覇軍港の跡地利用については、地主会等と連携しながら、跡地利用計画の策定を進めてまいります。
 
「市民との信頼を深め、効率的で効果的な行財政運営を行う」

(市民との信頼を深める職員の育成と組織づくり)

 
 那覇市人材育成基本方針に基づき、知識や技能等の能力開発を図り、社会変化に対応できる職員を育成します。
 オンラインで利用できる行政サービスの周知や利用を促進し、新たなサービスの導入検討、拡大を図ります。
 庁内組織においては、新たに「都市みらい部」と「まちなみ共創部」を再編設置し、都市機能を適正に誘導し、経済活動を活性化させるなど、より効率的に施策を実施してまいります。
 また、防災や国民保護法に定められた危機管理に対応するため、総務部内に「防災危機管理課」を新設します。

(効率的で効果的な行財政運営を行う)

 
 マイナンバーカードで、住民票の写しや税証明書等の交付が、コンビニで取得できるサービスを継続します。
 また、組織目標を活用した事業の進捗管理を行いつつ、施設更新時においては、適切な規模の見直しを行うなどファシリティマネジメントの視点をもち、行財政運営の効率化を図ってまいります。

結びに

市政運営にかける私の思いと、平成30年度の予算案や主要事業の概要などについて説明いたしました。最後に、もう一言、私の思いを添えたいと思います。

(あじまぁの創出)

 
 毎年、多くの市民県民、そして観光客の皆様が那覇大綱挽きに参加されています。舞台となる久茂地交差点で、世代を超え、様々な人々が力の限り大綱を挽き合う光景は、圧巻そのものであり、見る人を魅了してやみません。
 さて、交差点は、しまくとぅばでは「あじまぁ」と言います。そこに引き寄せられるかのように人々が集い、一体となり、大きな力を生み出す様子を見るに付け、私は、「あじまぁ」とは、ヒトとヒトが出会い、ヒトとモノが集まり、そして、新しいコトが生みだされる場所ではないかと感じています。実は、その言葉の語源は、綜(あぜ)という、織り機で縦糸を操る道具に由来するそうです。
 私はこれまで、まちづくりにおける市民の持つ力を、縦と横の糸に喩えてまいりました。「あじまぁ」の語源を知ったとき、人々の織りなす布が次世代の下地を作り、さらに次世代が布を織る。その積み重なりが、やがてまちの風格、文化や歴史を誇り高く彩っていくという、私が抱いていた想いに連なるものであったと実感しました。
 市民の持つ力が布を織りなしていく上で、市政はどのような役割を果たすべきでしょうか。私は、その役割は、市民の持つ力、その可能性に想いを馳せ、まちづくりのプロセスのひとつひとつに「あじまぁ」を創りだし、新しいコトが生み出される準備をしていく、これに尽きるのではないかと思います。
 出来上がった「あじまぁ」で市民が出会い、集まり、それぞれの次の未来へ踏み出していく。そのようなイメージを胸に刻み、引き続き、市民の皆様から寄せられる期待に応えるべく、市政運営に臨む決意であります。
 市民の皆様、並びに議員各位のご理解、ご協力をよろしくお願い申し上げ、私の施政方針の結びの言葉といたします。
 いっぺー にふぇーでーびる。
 
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