令和3年度施政方針-2-その2

更新日:2021年2月9日

予算編成と主要事業の説明(続き)

主要事業の説明(続き)

「ヒト・モノ・コトが集い、育ち、ひろがる万国津梁のまち NAHA」

(ビジネス・リゾートと歴史・文化が融合する観光まちづくり)

 読売巨人軍の選手たちが充実した春季キャンプを過ごし、より良い成果が得られるよう、最適な練習環境を提供してまいります。
 昨年は那覇ハーリーや那覇大綱挽、NAHAマラソンなど多くのイベントが中止や延期等となりました。再開を待ち望んでいる多くの市民や観光客が安心して楽しめるよう、感染防止対策を徹底し、関係者と連携して開催に取り組みます。
 また、首里城公園を皮切りに、ゆいレール、国際通りを巡る東京オリンピックの聖火リレーが、盛況かつ安全に実施されるよう取り組みます。

(様々な産業が集い・育ち・ひろがるまちづくり)

 伝統工芸の担い手育成や観光振興を目的に、首里当蔵町に整備される染物や織物の産地拠点施設の建設を支援します。
 那覇港管理組合では第2クルーズバース岸壁の整備に取り組んでおり、早期供用開始に向け引き続き支援してまいります。
 市が保有するデータの公開を引き続き推進するとともに、民間事業者のノウハウを活かしたアイデアソン・ハッカソンのイベントを開催し、オープンデータの利活用推進に取り組みます。
 新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、市域事業者が新たな生活様式に対応しながら事業活動の継続及び、事業転換や業態変更などの新たな取組を支援します。

(産業を支える市民とその労働環境を整えるまちづくり)

 デジタル技術が進展する中、次世代を担う小学生を対象にプログラミング講座やコンテスト等を実施し、情報技術への興味や理論的思考の習得など、将来のキャリア形成に役立てます。

(中心市街地を活かしたまちづくり)

 新型コロナウイルス感染症により打撃を受けた商店街の活動継続や活性化を図るため、商店街や通り会等が行うPR事業、課題解決のための事業などの提案事業に対し、頑張るマチグヮー等支援基金を活用し支援します。
 独特なマチグヮー文化が体感できる、沖縄の食の魅力発信拠点施設として、第一牧志公設市場の整備に引き続き取り組みます。
 牧志公設市場の衣料部・雑貨部は、時代の変遷とともにその役割が民間へ移ったことなどから令和3年度末に廃止する方針とし、入居事業者に対しては移転補償を通して事業再開の支援を行います。

「自然環境と都市機能が調和した住みつづけたいまち NAHA」

(省エネを実践し、資源が循環するまちづくり)

 地球温暖化対策は世界的なテーマとなっており、国においてもカーボンゼロを目指す中、省エネ・サービス・行動などの、温暖化対策に資する、あらゆる賢い選択を行う国民運動「COOL CHOICE」の普及啓発を継続して実施します。
 資源化物の持ち去り防止と、ごみの減量化・資源化の意識を高めるため、引き続き早朝パトロールと拠点回収を実施します。
 飲食店を対象に「食べきり協力店登録制度」の普及啓発を図り、外食における食べ残しなど食品ロス削減の推進及び廃棄物の発生・排出抑制の促進に取り組みます。

(自然環境が育まれた那覇らしい亜熱帯庭園都市のまちづくり)

 自然環境保全の重要性を理解してもらうため、自然観察会等の実施による環境意識啓発や貴重な自然体系を守るために特定外来生物の防除に努めます。
 市民や民間事業者との連携による公園の効果的な整備・再生を推進するために、PPPやPark-PFI制度等を活用した新たな取組により、市街地の緑化の促進及び魅力溢れるまちづくりに取り組みます。
 県内唯一の中国式庭園である福州園の利用者増加を図るため、夜間の景観演出等、各種イベント会場として使用できるよう、機能強化の再整備を行います。

(暮らして良し歩いて楽しい快適なまちづくり)

 LRTの導入に向けて、技術的・経済的・まちづくりなどの多角的な視点から調査・検討を進めます。
 観光客の増加等に対応するため、沖縄都市モノレール株式会社が行う車両の3両編成化等の取組に対して、引き続き、沖縄県や浦添市と連携して支援します。
 石嶺、大名、宇栄原の各市営住宅の建替工事を継続するとともに、真地市営住宅では、解体工事に着手します。
 久茂地泊線など、誰もが歩きやすい安全で快適な歩行空間の整備を進めるとともに、道路空間を利用した自動二輪車・自転車等駐車場の整備や民間が行うシェアサイクル事業の支援など、誰もが移動しやすいまちづくりに取り組みます。

(災害に強い都市基盤の整備で安全安心のまちづくり)

 石嶺線や真和志線、一銀線などの都市計画道路について、交通渋滞の緩和やバリアフリー化等、安全性、快適性の向上を図るため、体系的な道路網の整備を進めます。
 長寿命化修繕計画に基づき、三原橋などの修繕や耐震化を図るとともに、甲辰橋の早期完成を目指します。
 水道水の安定供給のため、豊見城(とみしろ)配水池の本体工事に着手するとともに、引き続き、市内一円の水道管路の耐震化を推進します。
 また、首里石嶺地区の雨水調整池建設を進めるとともに、公共下水道の整備や下水道ストックマネジメント計画に基づく修繕・改築に取り組みます。

(那覇の魅力と特性を活かした土地利用を進めるまちづくり)

 那覇軍港の跡地利用については、地主会との合意形成活動を継続して実施し、市街地や空港に近いなど、当該地区の特性を活かした、本市の発展、ひいては沖縄県の発展に資する計画づくりに取り組んでまいります。

「市民との信頼を深め、効率的で効果的な行財政運営を行う」

(市民との信頼を深める職員の育成と組織づくり)

 マイナンバーカードは、本人確認機能を有しており、今後のデジタル社会の基盤として活用されることから、窓口における申請案内サポートを実施し、カードの普及促進を図ります。
 また、働き方改革の一環として、在宅によるリモートワークができる環境整備を進めます。
 新たに「デジタル化推進室」を設置し、専門的な人材の外部登用を図りながら、行政手続きのデジタル化等により市民サービスの向上や業務の効率化に取り組みます。

(効率的で効果的な行財政運営を行う)

 SDGsに対する市民・職員の機運の醸成を図るため、有識者による基調講演やシンポジウムを開催します。
 厳しい経済環境にあっても税収の維持確保に努め、ファシリティマネジメントの推進、施設整備における民間活用の検討を行うなど、これまで以上に持続可能な行財政運営を進めます。
 本市は、いよいよ市制施行100周年を迎えます。記念式典や記念事業、市民団体等が実施する各種イベントなど、市民の皆様と共にこの節目を祝います。

(結びに)

 市政運営にかける私の思い、令和3年度の予算案や主要事業の概要などについて説明いたしました。
 最後に、もう一言、私の思いを添えたいと思います。

( 立ち向かう姿勢 次世代に)

 競泳女子の池江璃花子選手が、大病を乗り越えレース復帰を果たしました。
 「乗り越えられない壁はない」と述べ、前向きに立ち向かっていく姿勢に心を打たれました。再び表舞台に戻ってきた池江選手の強い精神力と、並々ならぬ努力は、多くの人々に勇気と感動を与えています。
 私は、あらゆる困難に立ち向かっていく姿勢を、次代を担う若者たちに見せていくことが大切であると考えております。その姿勢は想いとして引き継がれ、未来を切り拓く大きな力になると信じています。
 私たちは今、大きな試練の渦中にあります。一つ一つ乗り越えていく気概をもって、市政運営に臨む所存であります。 
 市民の皆様並びに議員各位のご理解、ご協力をよろしくお願い申し上げ、令和3年度施政方針の結びの言葉といたします。
 いっぺーにふぇーでーびる。

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