平成28年度施政方針-2-その2

更新日:2019年3月18日

平成28年度(2016年度)施政方針-2-

主要事業の説明 その2

「子どもの笑顔あふれる、ゆたかな学習・文化都市」
 

(生涯学習の推進と地域の教育力の向上)

 
 市民体育館に各種スポーツの全国大会、プロバスケット、バレーボールリーグなどトップレベルのイベント誘致を図る目的から、施設の機能強化をすすめます。選手の安全を確保し充分な加重に耐えられるよう、メインアリーナ床面の張替えを行います。
 産業振興に資する人材の育成及び地域活性化を支援するための(仮称)活き活き人材育成支援施設の真和志南地区への整備のため、実施設計に向けて取り組みます。

(子育て支援と就学前教育・保育)

 
 子育て支援と就学前教育・保育の充実につきましては、まず、新たな取組みとして、大道幼稚園をはじめとする5園を皮切りに、市立幼稚園の認定こども園への移行を年次的に進めてまいります。本市の就学前教育・保育施策の大きな転換点となる認定こども園では、従来の幼稚園機能に加えて、給食の提供、土曜保育、4月1日受入などの保育所機能を併せて実施してまいります。
 また、待機児童の解消に向けた最も効果的な取組みとなる認可保育所の新規設置については、賃貸物件の活用や、認可外保育施設からの移行を含め、17ヶ所を目標に取り組みます。
 さらに、事業所内保育所の整備促進や、認可外保育施設への支援を継続して行います。
 このような多角的な取り組みにより、約1,600人の保育定員の増を目指します。
 また、待機児童解消に必須となる保育士確保に向けては、県との連携を図り、積極的に取り組んでまいります。
 ひとり親家庭の支援に向けては、沖縄県の補助事業を活用し、ひとり親家庭における認可外保育施設の利用料の一部を補助するとともに、市営住宅の優先入居を図るなど、生活の安定と自立促進への取り組みを推進します。
 子ども医療費助成制度についても、対象年齢を就学前まで拡充し、通院費用の負担軽減を図ります。

(子どもの視点に立った環境づくり)

 
 確かな学力の育成、豊かな人間性・社会性の育成、中学校入学時の不安解消を図ることを目的に、これまで小中一貫教育を市内の小・中学校で順次導入してまいりました。いよいよこの4月より全小・中学校へ拡大して実施します。
 全小学校に学習支援員を派遣し、3年生算数を中心に学力の定着を図り、学力向上に引き続き取り組みます。
 平成27年度より、不登校の児童生徒に対する支援の拡充として「自立支援教室(きら星学級)」の「第2教室」を設置しました。学校現場や家庭からの要望に応えるため、来所送迎やアウトリーチなどの支援を充実させ、子どもたちの心に寄り添った居場所づくりや登校復帰への支援に継続して取り組みます。
 学校施設については、城西小学校及び城北中学校の屋内運動場、真和志中学校校舎の改築工事に着手いたします。また、引き続き、学校施設の耐震化事業を推進してまいります。

(文化の継承と発展)

 
 新文化芸術発信拠点施設(新市民会館)を久茂地地区へ建設するため、引き続き基本設計業務等を進めてまいります。
 また、地域の歴史と深く係わる伝統芸能や民俗文化の継承発展に取り組む文化団体等の活動に対して補助金を交付するとともに、地域で受け継がれてきた芸能を一堂に集め舞台公演として発表する「地域文化芸能公演」を実施します。
 今年は、朝鮮人陶工が沖縄に陶器技術を伝えてから400年を迎えます。初期の琉球陶器及び関係資料を紹介・展示する特別展を開催します。
 
「人も、まちも活きいき、美ら島の観光交流都市」

(産業の振興)

 
 「那覇市IT創造館」、「なは産業支援センター」を活用し、情報通信産業、国際物流関連産業、観光関連産業等の戦略的成長産業分野の集積及び市場開拓に資する企業の支援を行うことで地域の活性化を推進します。
 創業支援については、民間事業者・関係機関等と連携した支援の体制づくりとして「ワンストップ相談窓口」を設置し、「創業支援アドバイザー」を配置いたします。
 昨年4月に施行した「めんそーれ那覇市観光振興条例」に定める「良好な観光環境の維持」を目指し、国際通り及び周辺における強引な客引き、違法看板の設置などの迷惑行為に対する指導に地域とともに取り組んでまいります。
 本市の水産業について、泊魚市場、泊いゆまちなどの水産拠点としてのあり方について検討を進めてまいります。

(まちの活性化)

 
 本市観光の要である国際通り及び中心商店街の活性化に向けて、商店街自らの創意工夫による積極的な取り組みや提案事業を支援します。
 牧志公設市場雑貨部1階の「まちぐゎー案内所ゆっくる」では、多目的トイレや授乳室等の機能を備え、マチグヮーに特化した情報を効果的に発信することで、観光客や地元客への利便性を高めます。
 「ひやみかちマチグヮー館」では、沖縄の伝統芸能や音楽イベント等を開催し、地元客も観光客も楽しめる拠点施設としての充実を図ります。
 第一牧志公設市場については、将来の中心市街地全体を俯瞰したビジョンを市民、事業者や周辺商業者等と共有し、関係者との対話を重ねながら、再整備に関する基本計画を策定してまいります。
 
「安心、安全で快適な亜熱帯庭園都市」

(都市防災と防犯)

 
 防災拠点施設として整備する那覇市津波避難ビルは、5月頃の供用開始を予定しております。平常時は子どもから高齢者まで世代を超えた地域の方々が集う交流拠点施設として活用してまいります。
 全国的に課題となっている空き家問題については、その所在や所有者等の状況を把握する調査を行い、空き家等対策計画の策定に向け準備を進めてまいります。
 消防署所の再編計画に基づき、松尾出張所と真和志出張所を統合し、4月に神原出張所として開設いたします。

(市街地の整備)

 
 市営住宅について、石嶺、宇栄原、大名の各市営住宅の建て替え工事を継続するとともに、老朽化した真地市営住宅についても、建て替えに向けた基本計画策定のため基礎調査を行います。
 農連市場地区の再開発事業については、市場店舗等の建築工事や道路工事等に着手し、防災機能の改善と活気と賑わいにあふれるマチグヮー空間の再生を図ります。
 観光や交通の拠点として位置づけられているモノレール旭橋駅周辺地区について、引き続き再開発事業を促進します。

(交通体系の整備)

 
 交通体系の整備では、沖縄都市モノレール延長事業について、引き続き早期開業を目指し取り組んでまいります。
 また、LRTの導入可能性調査については、これまでの基礎調査を踏まえ、最適なルート案を検討してまいります。
 さらに、増加傾向にある自動二輪車や自転車の利用環境の向上・充実を図るため、基礎調査を実施してまいります。
 主要な道路の整備もあわせ、亜熱帯の沖縄らしい道路の緑化や美化に取り組み、観光都市にふさわしい景観づくりを推進します。
 那覇の歴史、魅力等を存分に味わっていただけるよう、歴史を紹介する説明板を設置し、楽しく快適に散策できる歴史散歩道の整備を行います。

(上下水道の整備)

 
 水道水の安定供給のため、耐震化をすすめ、自然災害等による被災を最小限にとどめるための強靱な水道を目指します。また、都市の健全な発展及び公衆衛生の向上を図るため、汚水管の未整備地区の整備を進めるとともに、首里石嶺町4丁目地区の浸水被害軽減のため、雨水を一時的に貯留する地下式雨水調整池の整備に取り組みます。

(自然と調和したまちなみ)

 
 亜熱帯特有の自然や文化に調和した魅力的なまちづくりを推進するため、都市景観形成地域に指定されている3地区への助成を継続して行います。那覇の歴史が香る赤瓦の屋根や石垣など、快適で美しい景観を地域住民とともに守り、育て、創出し、「亜熱帯庭園都市」のさらなる実現を目指します。

結びに

以上、市政運営にかける私の思いと、平成28年度の予算案や主要事業の概要などについて説明してまいりました。

(希望の音色を奏でる)

 
 たくましく次代を切り拓く人材を育むためには、人との出会いをもとに、人間力を成長させていくことが重要であると考えております。出会いは、互いに影響を与え合い、人間力を高め合うきっかけとなります。感謝の気持ちを持って、人と人とがつながることは、音楽に例えるとオーケストラのようなもので、幾重にも重なり合う音色が、より美しく人々を魅了するハーモニーとなります。柔らかい心で、手と手をつなぎ、子や孫の輝かしい未来に向けて、市民の皆様がそれぞれの立場で希望の音色を奏でましょう。
 心を耕す、と書いて「耕心(こうしん)」
 これは、私が座右の銘として常に胸に刻んでいる言葉です。固く閉ざされた心には、新しいことは入ってきません。種をまいてしっかりと育つよう、常に柔らかく心を耕した状態でありたいと考えています。
 固定観念にとらわれず、時代の流れを見定め、本市の市政運営に努めてまいります。
 市民の皆様、並びに議員各位のご理解とご協力をよろしくお願い申し上げ、私の施政方針の結びの言葉といたします。
 いっぺー にふぇーでーびる。
 
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