更新日:2019年3月18日
市政レポート
リノベーションまちづくり(ワークショップ編)
9月4日に行われた「リノベーションによるまちなか居住推進ワークショップ&講演会」。
第1部では、まちなかの資源を活用するグループワークを行いました。
グループワークの対象は、栄町市場内にある3階建ての「ひめゆり同窓会館」です。
現在の栄町一帯には戦前、ひめゆり学徒隊の母校、沖縄師範学校女子部と沖縄県立第一高等女学校のほか、講堂や体育館、寄宿舎などが、約8,000坪の敷地内にありました。
すべての建物は戦争で焼失してしまいましたが1968年、この地に同窓会の事務所が建てられ、今でも大切に使用されています。見学に訪れた参加者らは建物の保存状況の良さに驚いた様子でした。
そのグループワークに参加したのは、那覇市のまちづくりに関心のある市民のほか、県内でリノベーションを手掛ける事業者となはまちなか振興課の職員など。歴史と学徒隊の思いが刻まれた建物について、それぞれの思いを語り合いました。
活用方法を発表するプレゼンテーションでは、小規模の平和学習ができる宿泊施設や共同の調理スペースを設け、市場で購入した食材を調理することで沖縄の食文化を体験する施設のほか、託児所として活用するなどの意見が提案されました。
ワークショップにも参加した、ひめゆり平和祈念財団事務局長の諸見徳一さんは「みなさんが平和への思いを語ってくれ、うれしく思いました。『ひめゆり』はこの場所にあるという、同窓のみなさんの思いを汲んでいただいたと感じました。」と感想を話しました。
会館を示す市場内の看板
ひめゆり同窓会館の2階
大島氏からアドバイスを受ける受講生
沖縄の食文化の継承について話し合う
第2部の講演会の様子はこちらから>>> リノベーションまちづくり(講演会編)
[掲載日:平成28年9月9日]