子どもの居場所づくり8 子どもサポートチーム古波蔵

更新日:2019年3月18日

市政レポート

子どもの居場所づくり(8) 子どもサポートチーム古波蔵

古波蔵大通りから静かな住宅街に入り、ゆるやかな上り坂を150mほど上ると、その建物は見えてくる。古波蔵児童公園の敷地内に建つ「古波蔵むつみ会館」。
この場所で今年7月、こども食堂がオープンした。
 
代表の山城圭子さんは、新聞報道で子どもの貧困問題が深刻であることにショックを受けたと話す。私にも何かできないか―。その思いから、元職場である沖縄医療生活協同組合の仲間と一緒に、こども食堂を開くことを決めた。
むつみ会館の管理者である自治会長の心強いサポートを受け、近隣の小中学校や児童館へは、地域の民生委員と一緒に参加を呼びかけるチラシやポスターの配布を行った。
しかし、初めての試み。うまくいくだろうか、本当に人が集まってくれるだろうか。山城さんたちは不安だった。
 
オープン当日。「食材や手作りデザートの差し入れをいただきました」と山城さんは声を弾ませる。地域の方々やその関係者らが差し入れを持って手伝いに来てくれた。温かい応援に囲まれて、当日は子ども15人を含む21人の利用があった。
 
「子どもたちなら誰でも来られるように」と地域のみなさんに呼びかけをお願いしているそうだ。子どもに線引きはできない。経済的に困っている家庭の子だけでなく、様々な要因で孤立してしまった「心の貧困」と呼ばれる表面からは見えない子どもたちも一緒に、多くの子どもたちに訪れてほしいと山城さんは語る。そこに地域の高齢者の方にも来てもらい、子どもたちとの交流の場になればとの思いもある。
 
肩の力を抜いて、負担感なく長く続けていくために「できる人ができる範囲で、子どもたちを見守り、地域全体で子どもたちを支えていけたら」と活動の広がりに期待を込める。
8月の開催には、子ども18人、計32人が利用した。山城さんたちの取組みは始まったばかり。温かい食卓で栄養満点の食事を体感し、人とのつながりの大切さを感じられる“居場所”で、地域と一緒に子どもたちと向き合っていく。(広報担当・アン)

◆子どもサポートチーム古波蔵
【場所】古波蔵2丁目 むつみ会館
【時間】毎月1回 第2土曜日 12時~16時
【料金】子ども(中学生まで):無料、大人:200円
 
[掲載日:平成28年9月9日]

お問合わせ先

「ボランティア団体等が実施する子どもの居場所運営事業」について
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