マチグヮーのトイレ問題を考える

更新日:2019年3月18日

市政レポート

マチグヮーのトイレ問題を考える

トイレをまちの“資産”とらえ、マチグヮー内のトイレについて考える地域円卓会議が、8月31日(水曜)、てんぶすホールで開催されました(主催:※なはマチグヮーイベント連携プロジェクトチーム)。
 ※なはマチグヮーイベント連携プロジェクトチーム
那覇市なはまちなか振興課、那覇商工会議所、那覇市中心商店街連合会、那覇市沖映通り商店街振興組合、株式会社OTSサービス経営研究所、有限会社アンテナ
 
円卓会議には、論点提供者である那覇市中心商店街連合会副会長の粟国智光さん、平和通り商店街振興組合専務理事の矢野弘子さん、ちょい呑み酒場「輪屋」店主の柄崎隆広さん、那覇市なはまちなか振興課の渡嘉敷洋美さん、琉球大学名誉教授工学博士の池田孝之先生、沖縄タイムス社記者の我喜屋あかねさん、6人が着席しました。
 
現在、マチグヮーのトイレは、にぎわい広場や公設市場2階、テンブス館などのほか、お店がトイレを開放する協力店15店舗(市補助:月額/大便器6,000円、小便器4,000円)あります。
 
しかし、近年、立ち飲み屋など、夜の飲食店の増加により、施設や店舗が閉まる9時以降のトイレ需要が高まっています。
 
平和通り商店街振興組合の矢野さんは、店舗を改造しトイレを作った経験があります。費用の負担が多く、管理がとても大変だったと話しました。また、平和通りの家主にトイレの状況を確認したところ、老朽化がひどく、貸したくても貸せない状況がほとんどであったと話しました。
 
「輪屋」店主の柄崎隆広さんは、水上店舗のパラソル通り沿いにお店を開いています。利用者の8割が仕事帰りの地元客だそうです。トイレは、店から離れた平和通りにあるトイレを借りており、店の家賃の倍の料金で借りているそうです。
 
その状況下、那覇市なはまちなか振興課の渡嘉敷さんは、市の予算でトイレを設置できないか検討したところ、土地の購入費と建物で約8,000万円、毎年の管理費用を含めるとそれ以上の費用がかかることが分かったそうです。しかし、土地を提供する地主の同意が得られず、さらに、その投資効果が図れないことから、検討を中断しました。
 
これらの課題について、出席者全員参加で行われた意見交換では、身支度ができるパウダールーム経営、トイレ使用の有料化、飲食店のトイレ設置の義務化または既存のトイレを活用し、維持・管理を共有するなどの提案がされました。
 
琉球大学の池田先生は、既存の建物をリノベーションする際の考え方のポイントを教えてくれました。
構造物は頑丈なコンクリートなど、半永久的なものとして考え、設備や仕切りは、交換可能なものとして、ニーズ合うよう利用者が負担することが望ましいとし、トイレは設備として簡易的のもでも構わないと提案しました。また、トイレ利用は昼と夜に分けて、防犯面なども考慮し、世田谷のガラス張りトイレを事例に、トイレは隠さず表に出し、明るく安心・安全に、地域みんなでキレイに管理している公衆トイレを紹介しました。
 
なはマチグヮーイベント連携プロジェクトチームでは、今後もマチグヮーのトイレ課題の解決に向けて、引き続き考えていきます。

 
[掲載日:平成28年9月05日]

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