子どもの居場所づくり3 那覇市松尾2丁目自治会

更新日:2019年3月18日

市政レポート

子どもの居場所づくり(3) 那覇市松尾2丁目自治会

「えー、自分の具が小さい」「おかわりもできるってよ」。子どもたちの明るい声が飛び交う。場所は松尾2丁目自治会館。もともとは食堂だったということもあり、機材や台所などは一応揃っている。しかし、大人たちは少し心配だった。「本当にできるのか」。
 
今年度新設された那覇市の「ボランティア団体等が実施する子どもの居場所運営事業」。子ども食堂や学習支援など、地域で子どもたちの居場所づくりに取り組む団体へ支援を行う。以前からこういうことに興味があったと話す自治会長の與儀長次さん。補助金交付決定後、まずはと今回のカレーパーティーを企画した。
 
結果は大成功。当日の参加者は約70人。前日から仕込み、総勢100人分は作っていた。女性部会長の當山さんは、「こんなに大量のカレーは作ったことがないから、牧志公設市場のレストランの方にレシピを教わりました」と笑顔で話す。自治会内だけには留まらない関係者の支援があったからこそ、この日を迎えられた。
 
しかし、カレーパーティーはあくまで本格的に動き出すためのプレオープン。今後は子どもの居場所づくりとして、県内の大学と短大、高専の11校で構成する「大学コンソーシアム沖縄」からの支援を受け、学習支援や芸術活動なども行っていく。また、今回さらに那覇市から地域福祉に関する補助金も受けることができたため、その資金を活用して畑作業を通じた食育などにも取り組む計画だ。
 
「多世代が話し合える場を作りたい。学校の勉強だけではない、ものの習わしを学べるような場となることが理想です。そして、ここを拠点に、今では薄れてしまったつながりのある地域を構築していきたい。そういう地域で育ったということが、ゆくゆくは子どもの成長にも良い影響を与えるのではないでしょうか」と、與儀会長は熱く語る。
 
誰もが感じているように、今は時代の大きな転換期なのかも知れない。その波はこんな小さな地域にも及んでいる。ピンチはチャンス。望んだ未来に向け、松尾2丁目自治会の試行錯誤が始まった。
(広報担当・トッキー)
 

 
◆那覇市松尾2丁目自治会
活動地域:松尾2丁目
活動日:月2回 16時~20時
※「大学コンソーシアム沖縄」からの支援を受け、学習支援などが本格化するのは9月から。なお、松尾2丁目自治会では、ボランティアも募集しています。
 
[掲載日:平成28年7月30日]

お問合わせ先

  • 「ボランティア団体等が実施する子どもの居場所運営事業」について
  • 保護管理課(自立支援G)【電話】098-861-5193

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