高校生の食育~那覇西高校~

更新日:2019年3月18日

市政レポート

高校生の食育~那覇西高校~

11月9日(水曜)、健康増進課の主催により、那覇西高校のフードデザインコースの授業を選択した3年生約30人を対象とした『食育教室』を同校で開催しました。
 
この教室は、沖縄県の健康課題に関する講義、本市の市魚であるマグロの解体実演、バランスのよい献立の調理実習を通して、望ましい食習慣の確立とともに、地産地消の普及を目的としています。
 
高校生を対象としているのは、卒業後に親元を離れて生活する生徒がいること、また特に沖縄では20代から男性の肥満者が増加していることなどから、この時期に生活習慣病を予防することがとても大切だからです。
 
はじめに、市の管理栄養士より、沖縄県の健康状況やバランスのとれた食品の組み合わせなどの講義がありました。続けて、泊いゆまち(沖縄鮮魚卸流通協同組合)の當山清伸さんによるマグロの解体実演が行われました。泊港で今朝水揚げされたメバチマグロ(35kg)を目の前に、生徒だけではなく担任の先生をはじめ周りの大人たちも大興奮。當山さんの華麗な包丁捌きに、調理室にいた全員が「オーッ!」と歓声を上げました。
 
解体実演が終わった後は、各グループに分かれて調理実習へ。食を通して地域の健康づくりを実践している食生活改善推進員のみなさんのサポートを受けながら、生徒たちはマグロソテーや野菜スープなどを作りました。
 
教室を終えて、唯一の男子生徒・天野北斗くんは、「母親が病気で倒れ、自分が料理をする立場になりました。それから栄養に興味を持ち始め、沖縄の食生活についても調べてみました。沖縄は他県と比べて肥満率が高いことなどを知り、沖縄の食生活を変えていきたいと思うようになりました」と、このコースを選択した動機を語ってくれました。将来沖縄の役に立てたらと話す天野くんは、管理栄養士になるため、県外の大学に進学します。
 
津波古佳奈さんは、「スポーツが好きなので、栄養学を勉強し、スポーツ選手を栄養の面から支えていきたいです。将来の夢は、公認スポーツ栄養士になって、沖縄のスポーツ選手を強くしていくことです」と、笑顔で話してくれました。津波古さんも、管理栄養士の資格を取るため、来年4月から県外の大学に進学することが決まっています。
 
生徒たちの進路は様々ですが、その大前提は健康であること。今日の教室が自らの食生活を考え直すきっかけになってくれたら、これに勝るものはありません。(広報担当・トッキー)

[掲載日:平成28年11月11日]

関連情報

お問い合わせ

総務部 秘書広報課

〒900-8585 沖縄県那覇市泉崎1丁目1番1号 市庁舎5階

電話:098-862-9942

ファクス:098-869-8190