子どもの居場所づくり7 小学生ユイマール塾よぎ・なかいま

更新日:2019年3月18日

市政レポート

子どもの居場所づくり(7) 小学生ユイマールよぎ・なかいま

「せんせ~、終わったよ~」
次々とあがる元気な声。3人の先生は、子どもたちの回答用紙に「〇」を付けに席を回っている。
「よくできたじゃない!」先生にほめられ、女の子は照れくさそうにはにかんだ。
 
那覇市与儀の住宅地にある「八三会館」。地域のイベントやサークル活動に使用されている場所。ここで週2回、小学生を対象に学習支援が行われている。
 
代表の宮城とも子さんは、小学校教諭を退職後、2011年11月に「ユイマール塾よぎ」を開設した。市の福祉事務所から「負の連鎖を断ち切ってほしい」と、対米協の行う人材育成助成事業を受けたのがきっかけだった。(対米協については、7月25日の子どもの居場所づくり1 R.Kアカデミーの記事を参照。)生徒の募集をしたところ、申込者のほとんどが経済的支援を必要とする家庭の子弟であることに驚き、同時に、こういう場所が必要とされていることに気づかされたと話す。
翌年の2012年、宮城さんは仲井真北公園内の管理事務所にも「ユイマール塾なかいま」を開設し、現在2か所で学習支援を続けている。
 
「異なる学年の子どもたちが同じ空間で過ごすことで、上級生は下級生に思いやりを持って接するようになり、下級生もまた、上級生をお手本にしている」と宮城さんは頬をゆるめる。
思いやりの心、敬う気持ち。そういう場面を目にするたび、子どもたちの心の成長を感じるそう。「勉強だけではなく、様々な体験を通して意欲を高めていきたい」と体験活動を取り入れたいとの思いも明かす。
 
取材中、「社会福祉法人そてつの会」からパンの差し入れがあった。与儀・仲井真の両教室に毎回無償で届けてくれるそうだ。「勉強よりもパンが楽しみでここに通っている子も多いかも」と宮城さんはにっこり。
 
たくさんの方に支えられ、この活動を続けていると話す宮城さん。一人の力ではどうにもならないことが、同じ思いを共有する者同士が集まり、知恵を出し合って大きなパワーになっている。「体が動く限り、気合いを入れて頑張ります!」と宮城さんは今日も笑顔で子どもたちを迎える。(広報担当・アン)

◆小学生ユイマール塾よぎ
活動地域:与儀1丁目 与儀八三会館
活動日:毎週月曜日・金曜日 16時~18時
料金:月2,000円

◆小学生ユイマール塾なかいま
活動地域:仲井真
活動日:毎週火曜日・木曜日 15時30分~18時30分
料金:月2,000円
 
[掲載日:平成28年8月19日]

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