子どもの居場所づくり1 R.Kアカデミー

更新日:2019年3月18日

市政レポート

子どもの居場所づくり(1) R.Kアカデミー

宇栄原の静かな住宅地。その一角に「R.Kアカデミー」は所在している。外観は周囲の一般住宅と変わらないため、塾には見えない。広報担当も地図を手にしていたものの、一瞬通り過ぎてしまった。
 
入り口の門を開けると、右手に庭があり、左手に平屋の一戸建てがある。塾はこの建物内で行われている。庭に面したウッドデッキから部屋に入る。窓も大きく日当たりが良い。心地よく思う。落ち着いて勉強ができそうだなと感じた。
 
この塾の代表は、喜久永りえ子さん。いつもニコニコ、笑顔がチャーミングな方だ。広報担当が取材に訪問した日は、3人の子どもが勉強中であった。「こんな時にごめんね」と手でジェスチャーしたが、女の子は「先生、隠れて何の仕事してるの」と大はしゃぎ。喜久永先生にも、すいませんと頭を下げる。
 
喜久永さんは、平成22年12月に「ユイマール塾」としてR.Kアカデミーを開設した。現在、小学生4人、中学生6人が通っている。「ユイマール塾」とは、沖縄県対米請求権事業協会(以下、対米協)が平成20年度から人材育成助成事業として行っていた低価格の学習支援塾だ。授業料は月額で小学生4千円、中学生6千円と安価な上、生活保護世帯、住民税非課税世帯には半額が事業費として補助された。このため、低所得世帯の子どもたちも通える貴重な学び舎となっていた。
 
しかし、対米協の事業が平成27年度で終了したため、県内の同様な「ユイマール塾」の多くが閉塾を余儀なくされた。そのような状況の中、那覇市が今年度「ボランティア団体等が実施する子どもの居場所運営事業」を始めた。喜久永さんは対米協に勧められ、那覇市に補助金の申請をした。
 
「最初は書類作成のことを考えると躊躇しました。しかし、今ではチャレンジして良かったと思っています。いただいた補助金は、入塾金や教材費などに充てます。以前行っていた紅型の体験学習も再開したいです」と、喜久永さんは話す。
 
教育は結果がすぐに出ない。長い時間と努力を要する。確かに小さな塾かも知れないが、それだからできることもある。地域に根付いた塾は、学校を卒業した後も、子どもたちの成長を見守っている。(広報担当・トッキー)
 
※現在、「R.Kアカデミー」は定員に達しているので入塾できません。
 
R.Kアカデミー代表 授業の風景
 
◆R.Kアカデミー
活動地域:宇栄原
活動日:毎週月・木曜日 15時~20時半
毎週水曜日 17時~19時半
 
[掲載日:平成28年7月25日]

お問合わせ先

「ボランティア団体等が実施する子どもの居場所運営事業」について
保護管理課(自立支援G) 【電話】098-861-5193

関連情報

お問い合わせ

総務部 秘書広報課

〒900-8585 沖縄県那覇市泉崎1丁目1番1号 市庁舎5階

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