子どもの居場所づくり2 お結び珈琲 訓

更新日：2019年3月18日

市政レポート

子どもの居場所づくり（2）　お結び珈琲（カフェ）訓

字小禄の宇栄原小学校の近く。おもて通りから静かな住宅街へと歩みを進め、ブーゲンビレアやオオバナアリアケカズラが咲き誇る庭先の花々を愛でながら、てくてくと歩いていくと「お結び珈琲（カフェ）訓（くん）」は見つかります。
　
訓では、「お結びキッズクラブ」と称し、日曜日の夕方4時に子ども食堂はスタートします。
この日は、夏休みがスタートして始めての日曜日とあって、お店は満席。口いっぱいにご飯をほお張りながら、お友だちに近況を報告したり、今夜の計画を立てたりと、とてもにぎやかです。
　
「お母さん！こんな早い時間に夕ご飯ってぇ～」と肩をすくめながら嬉しそうに話す。普段は遅い時間なのかな。
「だったら、今日は早く寝るんだよ！」と強い口調のお母さん。「えぇぇ～」と子どもたちは一斉にブーイング。
　
そんな会話もご馳走です。
ここでは美味しいものを好きなように食べて、誰もが気ままに楽しくに過ごしてもらいたいと話す穴蔵美佐子さん。「地域の居場所として、子どもも大人も、ここでくつろいでもらいたい。誰にも怒られず、何かに拘束されることもなく、ときには訪れた人同士で会話することで、心の荷物を置いていければと思っています」と。
　
ただし、子どもたちには2つのお願いがあるそうです。1つ目は、食べた食器を洗うこと、2つ目はお腹ペコペコで来ることです。
食器洗いは、穴蔵さんが寄り添ってゆっくり教えてくれるから安心。子どもたちも上手くできるから達成感が味わえるのです。
　
また訓では、高校生や大学生のボランティアも募集しています。来客者の受付や食事の配ぜん、食器洗いのお手伝いなど。学生のみなさんの地域コミュニティへの第一歩として、参加してみるのもイイですね。（広報タマ）
　

お結び珈琲訓を営業するお二人穴熊正泰さんと美佐子さんの笑顔もごちそう