はいたい ぐすーよー ちゅーうがなびら。
本日は、那覇市歴史博物館所蔵の国宝「琉球国王尚家関係資料」の中から、首里城の修理記録である「百浦添御普請日記」を現代語翻訳し、「首里城御普請物語」として刊行したことを、市民の皆様にお知らせいたします。
本市の宝である首里城正殿一帯が、大火により焼失して早や3年が経とうとしています。琉球の歴史を象徴する首里城を失った悲しみはいまだ癒えることはありませんが、県内外や国外から寄せられました多くの支援を後押しに、首里城は再建に向け動き出しております。
そして、今回の首里城再建に伴い、1846年の首里城修理記録である「百浦添御普請日記」にも注目が集まっております。
そこで、この機を捉え、特に詳細な記述が残されている1冊を現代語訳し、「首里城御普請物語」として本年3月末に刊行いたしました。
本書では、首里城の建築や文化に造詣の深い有識者の解説・コラムとともに、当時の文字で書かれた「日記」を現代語訳し、訳注を加え、一般の方にも読みやすいよう編集しています。さらに、琉球王国時代の首里城周辺の絵図や戦前の写真も数多く盛り込み、大変興味深い内容となっております。
また、尚家文書が刊行されるのは、本市では初の取り組みとなり、「文化が保存され、継承させるまちづくり」の実現を目指す本市の施策においても、大変意義あるものとなっています。
「首里城御普請物語」は、那覇市歴史博物館受付窓口でどなたでも閲覧いただけるほか、販売も行っております。この機会に首里城の修理記録を多くの皆さまに知っていただき、首里城再建への機運が一層盛り上がることを願っております。
いっぺー にふぇーでーびる。