梅毒

更新日:2023年7月7日

梅毒とは

 梅毒は、梅毒トレポネーマ(Treponema Pallidum)に感染することによって起こる感染症です。主に性行為(皮膚や粘膜との接触)により感染する性感染症で、性器同士の接触以外でもキスなどでも感染伝播の可能性があります。また、感染しても終生免疫は得られず、何度でも感染します。特に、パートナーも感染していた場合、自身が治療を受けたとしても、パートナーが治療を受けなければ性行為を通して再感染が起こりえます。

 感染すると、性器や肛門、口、唇に痛みやかゆみがないしこりができたり、全身に発疹が現れたりしますが、治療を受けなくても一旦症状が消えるため、(自然に)治ったと間違われることがあります。また、感染しても全く症状が出ない場合もあります。検査や治療が遅れたり、治療せずに放置すると、脳や眼、心臓に重大な合併症を起こすことがあり、場合によっては死に至る恐れがあります。さらに、妊婦さんが感染していると胎盤を通して胎児に感染し、流産や死産、早産などの原因となりうるほか、生まれてくる赤ちゃんに先天性の障害を引き起こす可能性があります(先天性梅毒)。

 沖縄県では、2016年に先天梅毒症例が1例届出されています。(IASR記事参照(外部サイト)

治療について

 梅毒にはペニシリン系などの抗菌薬が有効です。内服治療の場合、内服期間は病期などを考慮して医師が判断します。医師の許可を得るまでは、症状が良くなっても、自己判断で内服を中断しないようにしましょう。また、医師が安全と判断するまでは、性交渉等の感染拡大につながる行為は控えましょう。また、感染の可能性がある周囲の方(パートナー等)も検査を受け、必要に応じて治療を受けることが重要です。

予防について

 梅毒の予防には性行為(オーラルセックスやアナルセックスを含む)の際にコンドームを使用することが有効です。
 特定のパートナー以外の人とセックスする、不特定多数の人とセックスすると感染のリスクが高まります。

感染したかもと不安な方へ

 感染しても適切に治療を受ければ治癒します。特に、感染して早期に感染していると診断されれば飲み薬で治ります。
 
 感染の心配があるときは、検査を受けて、感染しているかどうかを知ることが大切です。症状がある場合には、皮膚科や婦人科、泌尿器科、感染症科など医療機関を受診し、検査、治療を受けましょう。症状はないが心配、という場合には、那覇市保健所でも匿名・無料で梅毒の検査を受けることが可能です(検査の結果、梅毒感染が疑われる場合には医療機関へ紹介します)。
https://www.city.naha.okinawa.jp/nahahokenjyo/kansensyou/hiv/hivkensa.html

 梅毒に感染している場合は、早く治療することにより症状の悪化を防ぎ、またパートナーへの感染を防ぐことができます。また、自身の治療を完了してもパートナーが感染している場合には、再感染(いわゆるピンポン感染)のリスクがあります。自身の感染が判明した場合には、パートナーにも検査を受けて貰い、必要に応じて治療を受けて貰うことが重要です。

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健康部 保健総務課 感染症G

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