更新日:2025年8月21日
ジカウイルス感染症について
沖縄県内の発生状況について
令和7年8月17日時点、県内での発生はありません。
ジカウイルス感染症とは
症状がないか、症状が軽いため感染したことに気付かないことも多いようです。ジカウイルス感染はギラン・バレー症候群という末梢神経障害を起こしたり、妊婦さんが感染するとお腹の中の赤ちゃんが小頭症などの先天性障害を起こすことがあると言われています。ジカウイルスを持った蚊がヒトを吸血することで感染します(ごく稀に、献血や性交渉により感染することがあります)。現在、日本国内にジカウイルスを持った蚊は見つかっていません。詳細は末尾の参照サイトを参照下さい。
治療・予防について
ジカウイルス感染症に対する有効な抗ウイルス薬はなく、症状に応じた対症療法が適宜行われます。また、有効なワクチンはなく、防蚊対策が最も重要です。
ジカウイルス感染症は重症化することはほとんどありませんが、流行地域へ渡航する場合は、長袖・長ズボンを着用したり、蚊の忌避剤(虫よけスプレー等)を使用したりして、蚊に刺されないように注意してください。
特に、妊婦の方は、流行地域への渡航は控えてください。最新の流行地域情報は末尾の参照サイトから入手して下さい。
稀ですが、性交渉による感染もあるようです。妊婦のパートナーで、流行地域に滞在、居住歴のある方は、妊娠期間中はパートナーとの性交渉を控えるか、コンドームをしっかりと使用するなど感染リスクを下げる対策をとることが勧められています。また、妊娠していなくとも、流行地から帰国した男女は、感染の有無に関わらず、最低6か月間は性行為の際にコンドームを使用するか性行為を控えること、そして、流行地から帰国した妊娠を計画しているカップル或いは、女性は、最低6か月間は妊娠の計画を延期することが勧められています。
妊娠中のジカウイルス感染症について
中南米、東南・南アジア、アフリカを中心にジカウイルス感染症の感染が報告されています。妊娠中の方は流行地域への渡航は可能な限りお控えください。また、妊婦のパートナーで、流行地域に滞在、居住歴のある方は、妊娠期間中はパートナーとの性交渉を控えるか、コンドームをしっかりと使用するなど感染リスクを下げる対策をとることが勧められています。
妊娠中の方が、ジカウイルスに感染しないために
妊娠している場合は、ジカウイルス感染症が流行している地域に渡航することは控えた方がよいとされています。
蚊に刺されないように気をつけてください。なるべく皮膚が露出しないように、長袖シャツ・長ズボンを着用し、素足でのサンダル履きを避けてください。また、市販の虫よけを使用する場合は年齢に応じた用法・用量など使用上の注意を守って適正に使用して下さい。なお、現時点ではジカウイルス感染症に有効なワクチンはありません。
ジカウイルス感染症に関する妊婦向けQ&A
厚生労働省雇用均等・児童家庭局母子保健課 (PDF:115KB)(PDF:115KB)
参考
厚生労働省「ジカウイルス感染症について」(外部サイト)
厚生労働省「ジカウイルス感染症に関するQ&Aについて」(外部サイト)
外務省 海外安全ホームページ_蚊を媒体とした疾病に関する注意喚起(外部サイト)
厚生労働省検疫所FORTH_海外感染症発生情報(外部サイト)