ノロウイルスによる食中毒の予防

更新日:2021年12月28日

ノロウイルスによる食中毒の予防
 (愛媛県立衛生環境研究所提供)
 
 近年、全国的に「ノロウイルス」による食中毒が多発しています。特に、冬から春にかけては、「ノロウイルス」による食中毒が多発する傾向がありますので、このウイルスの特徴を正しく知って、食中毒を予防しましょう。
 
1.ノロウイルス食中毒の特徴
 
 ノロウイルス食中毒は冬期を中心に年間を通じて発生する食中毒で、近年においては、最も多くの患者が発生している食中毒です。また、非常に感染力が強く、少量のウイルス汚染でも食中毒が発生するので、細心の注意が必要になります。
 
【症状】吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱など(感染しても症状が出ない場合があります)
 潜伏期間:24時間から48時間
 
【原因】
 (1)患者の糞便や嘔吐物により汚染を受けた手指などを介して汚染された食品を食べた場合
 (2)感染した人を介して汚染された食品を食べた場合
 (3)汚染された二枚貝(カキ等)を、生あるいは十分加熱せずに食べた場合
 
2.ほかの食中毒との違い
 
 ※新鮮でもダメ!冷蔵してもダメ!
 新鮮であっても、食べ物がノロウイルスに汚染されていれば食中毒が発生します。また、冷蔵・冷凍してもウイルスは死滅しません。
 
 ※非常に少量でも発症!
 非常に少量(数個から100個程度)でも感染しますので、感染している人が食品を扱うと、食中毒発生のリスクが非常に高くなります。
 
 ※消毒薬が効かない!
 一般的な消毒薬(アルコール、逆性石けん)は効果が期待できません。手を洗う時流水で十分に洗ってください。また、器具類を洗浄する際には、洗浄後に熱湯または次亜塩素酸ナトリウムにより消毒してください。
 
3.ノロウイルス食中毒の予防法は?
 
 【二次汚染の防止】
 ※調理する人は、トイレのあとや調理前、作業を変わったあとに十分手を洗ってください。二次汚染による食中毒は、多くの場合人が食品を汚染したことが原因になっています。調理の際には、石けんをよく泡立てて、十分な流水で30秒以上かけて丁寧に手を洗いましょう。
 
 ※ウイルスが付いた調理器具等は消毒してください。使用前後の食器、調理器具は十分に熱湯消毒や流水洗浄を行いましょう。ドアのノブなど、手指の触れる場所等の洗浄・消毒も行いましょう。施設の消毒には、高濃度の塩素系漂白剤(0.1%次亜塩素酸ナトリウム溶液)を使用しましょう。
 
 【汚染された食品の排除】
 ※二枚貝は、加熱して食べるほうが安全です。新鮮であってもカキ等の二枚貝は、ノロウイルスを体内に蓄積していることがあります。 できるだけ生食を避け、加熱調理をする場合も、中心までよく火を通すようにしてください。(中心部で85℃・1分以上を保つまで)
 
4.飲食店関係の皆様へ
 (1)調理に従事する前や用便後等の手指が汚染されている可能性のある場合には、手洗いを2回行ってください。
 (2)手洗いの際は手を石けんで30秒以上洗い、流水で十分にすすいでください。
 (3)体調に気を配り、体調不良の際(特に下痢や嘔吐の症状がある場合)は、直接食品を扱う作業には従事しないようにしましょう。
 (4)同居しているご家族等に下痢や嘔吐の症状があった場合にも注意が必要です。
 
【要注意】
 次亜塩素酸ナトリウムを薄めて作製した消毒薬は、清潔な布巾等に適量を湿らせてから使用するようにしてください。この消毒薬を噴霧器で噴霧したり、加湿器を用いて加湿を行うことは、絶対にしないでください!
 
5.さらに詳しく知っていただくために
 ノロウイルスに関するQ&A(令和3年11月19日改訂)(PDF:556KB)
 ノロウイルス食中毒予防対策リーフレット(PDF:436KB)
 大量調理施設衛生管理マニュアル(平成29年6月16日改正)(PDF:612KB)

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