更新日:2025年9月22日
HPVワクチンのキャッチアップ接種とは
ヒトパピローマウイルス感染症(HPV)の予防接種(子宮頸がん予防ワクチン)は、平成25年6月より積極的接種勧奨が差し控えられていました。この期間に接種対象年齢を過ぎてしまった方を対象に、定期接種として接種できる機会を令和4年度より設けており、令和8年3月31日で終了します。
今年度においては、キャッチアップ対象者で2022年4月1日~2025年3月31日の間にHPVワクチンを1回以上接種した方に限り、2026年3月31日まで残りの接種回数分を定期接種として公費(無料)で受けられます。
目次 | |
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1.対象者等について | 6.離島・県外で予防接種をご希望の方へ |
2.予防接種の受け方 | 7.HPVワクチンの効果 |
3.市内実施医療機関 | 8.HPVワクチンのリスク |
4.那覇市予診票について | 9.関連情報サイト・リーフレット |
5.接種スケジュールについて | 10.HPVワクチンに関する相談先 |
令和7年度 対象者 | 回数 | 期限 | 費用 |
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1997年4月2日~2009年4月1日生まれの女性で | 残りの未接種分 | 令和8年3月31日まで | 無料 |
Step1.母子健康手帳(親子健康手帳)にてHPVワクチンの接種履歴を確認。
「母子手帳」または「HPVワクチンの接種歴がわかるもの」を医療機関へ持参いただきますようお願いいたします。
Step2.実施医療機関へ電話等で予約。
Step3.接種当日の持ち物
・母子健康手帳(親子健康手帳)または過去の接種履歴がわかるもの
・身分証明書(保険証やマイナンバーカード等)
・那覇市予診票(市内実施医療機関に備え付けあり)
≪那覇市内 実施医療機関一覧(PDF:319KB)≫※R7.7/1更新
※沖縄本島内の医療機関でも、那覇市予診票を使用し無料で受けられる場合があります。医療機関または那覇市健康増進課までお問い合わせください。
※離島・県外で接種を希望される方は、こちらをご覧ください。
那覇市予診票は以下のいづれかの方法でご準備ください。
a. 那覇市内の実施医療機関に備え付けております。
接種当日、医療機関にてご記入いただけます。
b. 那覇市外の医療機関を受診する方、事前に記入し持参されたい方は、以下リンクより予診票をダウンロード印刷しご持参ください。
【定期】予防接種予診票ダウンロード 【予防接種予診票 → ヒトパピローマウイルス】をダウンロード。※印刷代はご負担をお願いいたします。
c. 予診票を郵送希望の方、健康増進課までご連絡ください。
・オンライン申請、電話、健康増進課窓口にて受付けております。
【オンライン申請】は【こちら】(外部サイト)
【電 話】098-853-7961(平日8:30~12:00、13:00~17:00)
【健康増進課】 那覇市保健所2階3番(平日8:30~12:00、13:00~17:00)(外部サイト)
HPVワクチンは、2価ワクチン(サーバリックス)、4価ワクチン(ガーダシル)、9価ワクチン(シルガード9)の3種類があります。
一定の間隔をあけて、同じワクチンを合計3回接種します。過去の接種履歴を確認し、医療機関にご予約ください。
接種スケジュール
定期接種の期限である2026年3月31日までに計3回を接種完了できるよう、スケジュール計画を立てましょう。
1回目のみ接種している方は、12月までに2回目接種をご検討ください。3月は駆け込み需要もあり、医療機関への予約が取りにくくなりますので、早めのご予約と接種をおススメします。
ワクチン | 接種回数 | 接種スケジュール |
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シルガード9:9価 | 合計3回 | 標準的な間隔:2ヵ月あけて2回、1回目から6か月あけて1回。 |
ガーダシル(4価):合計3回接種
標準的な間隔:2カ月の間隔をおいて2回行った後、1回目の注射から6カ月の間隔をおいて1回行います。
※ただし当該方法をとることができない場合は、1カ月以上の間隔をおいて2回行った後、2回目の注射から3カ月以上の間隔をおいて1回行います。
サーバリックス(2価):合計3回接種
標準的な間隔:1か月の間隔をおいて2回接種を行った後、1回目の接種から6か月の間隔をおいて1回の接種を行います。
※ただし当該方法をとることができない場合は、1カ月以上の間隔をおいて2回行った後、1回目の注射から5カ月以上、かつ2回目の注射から2カ月半以上の間隔をおいて1回行います。
事前に那覇市健康増進課へ申請手続きをしていただければ、離島・県外でも接種が可能です。
申請方法等については、以下のページをご参照ください。
【小児・HPV・高齢者】離島・県外で予防接種をご希望の方へ
HPVワクチンの接種により、感染予防効果を示す抗体は少なくとも12年維持される可能性があることが、これまでの研究でわかっています。
サーバリックスおよびガーダシルは、子宮頸がんをおこしやすい種類(型)であるHPV16型と18型の感染を防ぐことができます。そのことにより、子宮頸がんの原因50%~70%を防ぎます。
シルガード9は、HPV16型と18型に加え、ほかの5種類のHPVの感染も防ぐため、子宮頸がんの原因80%~90%を防ぎます。
出典:厚生労働省「HPVワクチンに関するQ&A」(外部サイト)より
HPVワクチン接種後には、接種部位の痛みや腫れ、赤みなどが起こることがあります。まれですが、重い症状(重いアレルギー症状、神経系の症状)※1が起こることがあります。
発生頻度 | サーバリックス | ガーダシル | シルガード9 |
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50%以上 | 疼痛(とうつう)、発赤(ほっせき)、腫脹(しゅちょう)、疲労(ひろう) | 疼痛 | 疼痛 |
10~50%未満 | 掻痒(そうよう)、腹痛、筋痛、関節痛、頭痛など | 紅斑(こうはん)、腫脹 | 腫脹、紅斑、頭痛 |
1~10%未満 | じんましん、めまい、発熱など | 頭痛、掻痒感(かゆみ)、発熱 | 浮動性めまい、悪心、下痢、掻痒感、発熱、疲労、内出血など |
1%未満 | 知覚異常、感覚鈍麻(かんかくどんま)、全身の脱力 | 下痢、腹痛、四肢通、筋骨格硬直、硬結、出血、不快感、倦怠感など | 嘔吐、腹痛、筋肉痛、関節痛、出血、血腫、倦怠感、硬結など |
頻度不明 | 四肢痛、失神、リンパ節症など | 失神、嘔吐、関節痛、筋肉痛、疲労など | 感覚鈍麻、失神、四肢痛など |
※1 重いアレルギー症状:呼吸困難やじんましん等(アナフィラキシー)、神経系の症状:手足の力が入りにくい(ギラン・バレー症候群)、頭痛・嘔吐・意識低下(急性散在性脳脊髄炎(ADEM))等
出典:厚生労働省「HPVワクチンに関するQ&A」(外部サイト)より
接種にあたっては、以下の厚労省等ホームページやリーフレットを参考に、ワクチンの有効性や副反応が起こるリスクを十分に理解していただき、医師ともよく相談してください。
政府広報オンライン | |
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厚生労働省 | ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~(外部サイト) |
厚生労働省 | HPVワクチンに関するQ&A(外部サイト) |
沖縄県 | 子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)について(外部サイト) |
4月以降のHPVワクチン接種についてのご案内(2025年7月) | HPVワクチンを受けたお子様と保護者の方へ | 平成9年度~平成19年度生まれまでの女性へ大切なお知らせ(2025.2月) |
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接種後に、健康に異常があるとき
まずは、接種を受けた医師・かかりつけの医師にご相談ください。
協力医療機関の受診については、接種を受けた医師またはかかりつけの医師にご相談ください。
琉球大学病院 麻酔科 | 098-895-3331 |
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他都道府県の協力医療機関:「ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種後に生じた症状の診療に係る協力医療機関(外部サイト)」厚生労働省ホームページをご参照ください。
不安や疑問があるとき、困ったことがあるとき
HPVワクチンを含む予防接種や感染症全般に関すること | 0120-995-956 |
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予防接種による健康被害救済に関する相談
健康被害救済制度について、ご相談・申請は那覇市保健所健康増進課までご連絡ください。
HPVワクチンを含むワクチン全体の健康被害救済制度については、「 予防接種健康被害救済制度(外部サイト)(厚生労働省ホームページ)」のページをご覧ください。