更新日:2025年7月10日
水痘とは
水痘とは、いわゆる「みずぼうそう」のことで、水痘帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる、かゆみを伴う発しんが全身に出現する感染症です。
空気感染、飛まつ感染、接触感染により広がり、その潜伏期間は感染から2週間程度(10日~21日)と言われています。
発しんの発現する前から発熱が認められ、典型的な症例では、発しんは紅斑(皮膚の表面が赤くなる)から始まり、水疱(水ぶくれ)、膿疱(年度のある液体が含まれる水疱)を経て、痂皮化(かさぶたになること)して治るとされています。
主に小児の病気で、9歳以下の小児が90%以上を占めます。通常、子どもでは発疹が初発症状です。
成人が水痘を発症すると、発疹出現前1~2日前に発熱と全身倦怠感を伴い、重症化するリスクが高いと言われています。
妊婦が水痘を発症すると、妊婦自身や胎児・新生児が重症化する可能性があります。
重症化すると、熱性痙攣、肺炎、気管支炎等の合併症があります。
感染予防
- 水痘の感染歴や予防接種歴を確認しましょう。
- 予防接種が有効とされています。
- 水痘ワクチンの定期接種は、生後12月から生後36月に至るまでの間の子ども(1歳の誕生日の前日から3歳の誕生日の前日までの子ども)を対象としています。
- 水痘に感染した人と接触した場合、72時間以内にワクチンを接種すれば、発症を予防できる可能性があります。
水痘にかかったら
- 対症療法になります。症状が現れた場合は、早めに医療機関で診察を受けてください。
- 感染を拡げないために、保育園や学校を休むようにしましょう。学校保健安全法により、水痘と診断された場合の登校・登園は、全ての発疹が痂皮(かさぶた)化するまでは出席停止となります。
感染症発生動向調査における把握
1.水痘の流行状況については、感染症発生動向調査事業において那覇市内小児科医療機関6ヵ所の協力を得て、患者情報を週単位(月曜から日曜)で収集し、全国約2,300カ所の定点情報と併せて分析し、市民及び医療機関に情報を提供しています。
- 注意報レベル:定点あたり1.0以上
- 警報レベル:定点あたり2.0以上
- 警報終息レベル:定点あたり1.0未満
2.入院した水痘患者は全数把握となっており、発生届の基準に沿って、医師は届出が必要になります。
- 厚生労働省「感染症法に基づく医師及び獣医師の届出について【水痘(入院例に限る)】(外部サイト)」