更新日:2025年7月18日
1.流行性角結膜炎とは
- 病原体:アデノウイルス
- 潜伏期間:1~2週間程度
- 感染経路:接触感染です。主に患者の眼や顔を触った手で、ウイルスが付着したティッシュペーパー、タオル、洗面器などに触れるなどして感染します。学校、職場、病院、家庭内などで流行的な発生もみられます。
- 症状:主に結膜充血、めやに、涙(なみだ)が出るです。耳前リンパ節の腫れや異物感、圧痛をきたす場合もあります。
2.流行性角結膜炎の感染予防対策
- 基本は接触感染を予防することです。
- アデノウイルスにはアルコール消毒は効きにくいため、流水や石けんによる手洗いを徹底しましょう。
- タオルや点眼液など目に接触するものは個人用としましょう。
- 患者の分泌物の取扱いと処分に注意し、消毒をきちんと行いましょう。
3.流行性角結膜炎にかかったら
- 対症療法になります。症状が現れた場合は、早めに医療機関で診察を受けてください。
- 学校保健安全法により、目の症状が軽減してからも感染力が残る場合があり、医師において感染のおそれがないと認められるまで出席停止となります。
4. 感染症発生動向調査における把握
流行性角結膜炎の流行状況については、感染症発生動向調査事業において那覇市内眼科医療機関1ヵ所の協力を得て、患者情報を週単位(月曜から日曜)で収集し、全国約600カ所の定点情報と併せて分析し、市民及び医療機関に情報を提供しています。
- 警報レベル:定点あたり8.0以上
- 警報終息レベル:定点あたり4.0未満