流行性角結膜炎 警報発令中

更新日:2025年7月3日

本日、流行性角結膜炎警報を発令しました。

 那覇市内の眼科定点医療機関1ヵ所の報告より、最新週(第26週 令和7年6月23日~6月29日)の定点あたりの流行性角結膜炎報告数は9.00でした。
 警報レベルの基準値である8.0を超え、大きな流行が発生または継続しつつあると疑われることから、本日付で「流行性角結膜炎警報」を発令します。本警報は、平成25年度の那覇市保健所開所以降、平成31年第16~17週、令和5年第50~51週の2回、令和7年第9~12週の3回のみとなっています。
 流行性角結膜炎は、アデノウイルスによる眼疾患で、感染力は強く、主としてウイルスが付いた手を介した接触により感染します。年齢による頻度の差はみられません。
 アデノウイルスにはアルコール消毒は効きにくいため、流水や石けんによる手洗いを徹底しましょう。また、タオルや点眼液など目に接触するものは個人用にしましょう。
詳細は、那覇市の感染症発生状況(週報等)をご覧ください。

那覇市・沖縄県・全国の患者報告数の推移

1.流行性角結膜炎とは

  • 病原体:アデノウイルス
  • 潜伏期間:1~2週間程度
  • 感染経路:接触感染です。主に患者の眼や顔を触った手で、ウイルスが付着したティッシュペーパー、タオル、洗面器などに触れるなどして感染します。学校、職場、病院、家庭内などで流行的な発生もみられます。
  • 症状:主に結膜充血、めやに、涙(なみだ)が出るです。耳前リンパ節の腫れや異物感、圧痛をきたす場合もあります。

2.流行性角結膜炎の感染予防対策

  • 基本は接触感染を予防することです。
  • アデノウイルスにはアルコール消毒は効きにくいため、流水や石けんによる手洗いを徹底しましょう。
  • タオルや点眼液など目に接触するものは個人用としましょう。
  • 患者の分泌物の取扱いと処分に注意し、消毒をきちんと行いましょう。

3.流行性角結膜炎にかかったら

  • 対症療法になります。症状が現れた場合は、早めに医療機関で診察を受けてください。
  • 学校保健安全法により、目の症状が軽減してからも感染力が残る場合があり、医師において感染のおそれがないと認められるまで出席停止となります。

4. 感染症発生動向調査における把握

流行性角結膜炎の流行状況については、感染症発生動向調査事業において那覇市内眼科医療機関1ヵ所の協力を得て、患者情報を週単位(月曜から日曜)で収集し、全国約600カ所の定点情報と併せて分析し、市民及び医療機関に情報を提供しています。

  • 警報レベル:定点あたり8.0以上
  • 警報終息レベル:定点あたり4.0未満

参考

お問い合わせ

那覇市保健所 保健総務課 感染症グループ

〒902-0076 沖縄県那覇市与儀1丁目3番21号

電話:098-853-7972

ファクス:098-853-7966