インフルエンザ 集団感染に注意

更新日:2025年7月4日

インフルエンザの集団発生事例が確認されています

 那覇市内の社会福祉施設等において、本市の公表基準に該当するインフルエンザの集団発生事例が確認されましたので、インフルエンザの感染症予防のため、注意喚起します。
 本市において、公表基準が策定された平成30年度以降、新型コロナウイルス感染症以外で、社会福祉施設等での患者数が1週間以内に50例を超えた集団発生事例は初めてです。

  1. 施設   市内児童関係施設
  2. 発生状況 患者数:59人(全員インフルエンザA)※入院を要する重症例は確認されていません。
  3. 対応   手洗い、換気、咳エチケットの徹底

(6月下旬~6月30日時点)

 那覇市のインフルエンザの流行状況について、定点医療機関(小児科:6、内科:4、合計10定点)の報告より、最新週(第26週 令和7年6月23日~6月29日)の定点あたりのインフルエンザ報告数は5.6でした。
 注意報レベルの基準値である10.0を下回っていますが、社会福祉施設等における集団発生や学校における学級閉鎖等の報告もあります。
 つきましては、手洗い、換気、咳エチケットを行ってください。特に症状がある方はマスクの着用や安静にするなど、周りに感染させないような行動をお願いします。
 インフルエンザの流行は、幼児や小児が感染の中心である一方で、家庭内で高齢者が感染し、肺炎を合併してしまうことがあります。高齢者だけでなく、小児でも重症化する場合がありますので、保護者の方は小児の観察をお願いします。

  • 那覇市における第26週(6月23日~6月29日)のインフルエンザ型別内訳は、A型26人、B型3人、不明27人となっています。
  • 那覇市におけるインフルエンザ年代別にみると、5~9歳の小児の割合が多くなっています

【参考】那覇市の感染症発生状況(週報等)

感染予防

  • 食事の前や帰宅後などこまめに、正しい方法で「手洗い」をしましょう。
  • 体の抵抗力を高めるため、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取を心がけましょう。
  • 空気が乾燥すると、のどの防御機能が低下しますので、適度な湿度を保ちましょう。
  • 人混みや繁華街への外出は控えましょう。やむを得ず人混みに入る場合は、「マスク」を着用しましょう。
  • 室内ではこまめに換気しましょう。

インフルエンザにかかってしまったら

  • 安静にして休養をとりましょう。
  • 感染を広げないために、会社や学校を休むようにしましょう(※2)。
  • インフルエンザ発症前日から発症後3~7日間は鼻やのどからウイルスを排出するといわれています。そのためにウイルスを排出している間は、外出を控える必要があります。
  • マスクを着用し、咳やくしゃみをする時は「咳エチケット」(※3)を守りましょう。
  • 基礎疾患のある方や重症化の予兆(意識状態がおかしい、呼吸が速い・苦しい、症状が長引き悪化している)が出た場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。

※2学校保健安全法施行規則では、インフルエンザに罹患した場合、「発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日(幼児にあっては3日)を経過するまで」は出席停止です。
※3「咳エチケット」とは、咳やくしゃみが出ているときはできるだけ不織布製マスクを着用し、とっさの咳やくしゃみの際にマスクがない場合は、ティッシュや腕の内側などで口と鼻を覆い、顔を他の人に向けないこと等です。

感染症発生動向調査における警報・注意報レベルの基準値

インフルエンザの流行状況については、感染症発生動向調査事業において那覇市内6医療機関(小児科:6、内科:4、合計10定点)の協力を得て、患者情報を週単位(月曜から日曜)で収集し、全国約3,800カ所の定点情報と併せて分析し、市民及び医療機関に情報を提供しています。

  • 流行期入りの目安:1.0以上
  • 注意報レベル:定点あたり10.0以上
  • 警報レベル:定点あたり30.0以上
  • 警報終息レベル:定点あたり10.0未満

※ 警報・注意報について、国立健康危機管理研究機構より、「定点数の設計等が変更された2025年4月7日以降の患者サーベイランスに直ちに当てはめることはできない。なお、従前の警報・注意報をコミュニケーションとして使用することを妨げるものではない。(一部抜粋)」とされているため、那覇市保健所では従前とおり警報・注意報を行います。

参考資料

お問い合わせ

那覇市保健所 保健総務課 感染症グループ

〒902-0076 沖縄県那覇市与儀1丁目3番21号

電話:098-853-7972

ファクス:098-853-7966