急性呼吸器感染症(ARI)

更新日:2025年9月16日

急性呼吸器感染症(ARI)とは

急性呼吸器感染症(Acute Respiratory Infection:ARI)とは、急性の上気道炎(鼻炎、副鼻腔炎、中耳炎、咽頭炎、喉頭炎)又は下気道炎(気管支炎、細気管支炎、肺炎)を指す病原体による症候群の総称です。インフルエンザ、新型コロナウイルス、RSウイルス、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、ヘルパンギーナなどが含まれます。
令和7年4月7日から急性呼吸器感染症が感染症法上の5類感染症に位置付けられ、定点サーベイランスの対象となります。

よくある質問

Q1 なぜ急性呼吸器感染症を5類感染症に位置付けるのでしょうか。

急性呼吸器感染症(ARI)は、飛沫感染等により周囲の方にうつしやすいことが特徴です。
感染症法の5類感染症に位置付けることで、
(1) 流行しやすい急性呼吸器感染症の流行の動向を把握でき、
(2) 仮に未知の呼吸器感染症が発生し増加し始めた場合に迅速に探知することが可能となり、
公衆衛生対策の向上につながると考えられています。

Q2 今回の急性呼吸器感染症サーベイランスのような症候群サーベイランスは海外でも行われているのでしょうか。

各国の医療体制にあわせて調査項目は少しずつ異なりますが、米国、英国、フランス、ドイツ、スウェーデン等でも実施されている、国際的にもスタンダードな手法です。

Q3 急性呼吸器感染症はどのように把握するのでしょうか。

定点把握の感染症の1つとなります。
インフルエンザなどの身近な疾患ように、定点として指定された医療機関から1週間ごとの報告を受け、患者の数を基に、流行状況を把握しています。

Q4 急性呼吸器感染症定点医療機関は、どのような患者を報告しますか。

「咳(せき)、のどの痛み、息苦しさ、鼻汁、鼻づまりのいずれか1つの症状を呈し、発症から10日以内の急性的な症状で、医師が感染症を疑う外来で受診した患者」を、急性呼吸器感染症(ARI)定点医療機関からの報告対象とします。

Q5 急性呼吸器感染症には、特別な感染症対策は必要がありますか。

ほかの感染症と同じで、基本的な感染症対策として、「換気」「手洗い・手指消毒(しゅししょうどく)」「マスクの着用を含めた咳エチケット」などになります。

関連情報(市ホームページ)

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