手足口病

更新日:2024年8月30日

手足口病(てあしくちびょう)とは

口の中や、手足などに水疱を伴う複数の発(ほっ)しんが出る感染症です

手足口病は、子どもを中心に、主に夏に流行します。
2歳以下が半数を占めますが、小学生でも流行的発生がみられることがあります。
成人を含めた小学生以上の大半は、すでにウイルスに感染(不顕性感染も含む)した人が多いため、発症はあまり多くありません。
病気の原因となるウイルスは、主にコクサッキーウイルス、エンテロウイルスなどです。

手足口病リーフレット

主な症状

感染してから3~5日後に、口の中、手のひら、足底や足の甲などに2~3mmの水疱を伴う複数の発しんが出ます。
発熱は約3分の1にみられますが、38℃以下のことが多く高熱が続くことは通常はありません。ほとんどの方は、3~7日のうちに治る病気です。
しかしながら、まれに、髄膜炎、小脳失調症、脳炎といった中枢神経系の合併症のほか、心筋炎、神経原性肺水腫、急性弛緩性麻痺など、重篤な合併症を伴うことがあります。
近年、手足口病の症状が消失してから1か月以内に一時的に手足の爪の脱落を伴う症例も報告されていますが、自然に治るとされています。

感染経路

感染経路は、飛沫感染、接触感染、糞口感染(便と一緒に排泄されたウイルスが口に入って感染すること)が知られています。
特に、手足口病にかかりやすい乳幼児がいる保育施設や幼稚園などでは注意が必要です。

治療方法

手足口病に特別な治療方法はありません。
基本的には軽い症状の病気のため、経過観察を含め、症状に応じた治療となります。
しかしながら、まれに中枢神経系の合併症や重篤な合併症が起こる場合があるため、

  • 高熱が出る
  • 発熱が2日以上続く
  • 嘔吐する
  • 頭を痛がる
  • 視線が合わない
  • 呼びかけに答えない
  • 呼吸が速くて息苦しそう
  • 水分が取れずにおしっこがでない
  • ぐったりとしている

などの症状がみられた場合は、医療機関への受診をご検討ください。
受診を迷った場合や夜間・休日の場合は、「こどもの救急(外部サイト)」などのWebサイトを参照したり、#8000(こども医療電話相談)にご相談ください

予防と対策

手洗いはしっかりと。タオルの共用は避けましょう

一般的な感染対策は、接触感染を予防するために、手洗いを流水と石けんでしっかりとすることと、排泄物を適切に処理することです。
手足口病は、治った後も比較的長い期間便の中にウイルスが排泄され、また、感染しても発病しないままウイルスを排泄している場合もあると考えられることから、日頃からのしっかりとした手洗いが大切です。
また、有効なワクチンや予防薬はありません。

参考

お問い合わせ

那覇市保健所 保健総務課 感染症グループ

〒902-0076 沖縄県那覇市与儀1丁目3番21号

電話:098-853-7972

ファクス:098-853-7966