更新日:2019年3月18日
平成28年6月 市長メッセージ
「平和を考える」
はいたい ぐすーよー ちゅーうがなびら。
市制施行95周年記念事業として、琉球朝日放送開局20周年記念「パブロ・ピカソ ゲルニカ(タピスリ)沖縄特別展」の開催に併せて、去る4月9日、平和を考える機会として「シンポジウム~ゲルニカによせて~」を開催しました。「ゲルニカ」は、1937年ナチス・ドイツ軍がスペインの小さな町「ゲルニカ」を無差別爆撃したことを主題とした作品です。
1944年の10月10日、那覇市ではいわゆる10・10空襲がありました。米軍による住民を巻き込んだ無差別爆撃であり、その翌年に始まった沖縄戦では、首里城をはじめとする貴重な文化財が失われ、町は瓦礫の山に変わり、20万人以上の尊い命が失われました。
反戦と平和を希求するシンボルとして描かれたゲルニカの精神と悲惨な沖縄戦を体験し、恒久平和の実現への強い意志を持つ那覇市民、沖縄県民の心は、相通じるものがあると感じています。
6月23日は慰霊の日です。私たちは愚かな戦争を再び繰り返してはならないと戦禍で亡くなられた御霊に近い、恒久平和への強い願いをこの那覇市から世界の人々に発信していくことを改めて決意します。
平成28年6月
那覇市長 城間 幹子