更新日:2019年3月18日
地震
近年、沖縄では大きな地震はありません。だからといって、沖縄が地震の少ない地域というわけではありません。ここ数年の間に、1年間で4000回以上も地震が発生した年もあります。大きな地震が無いからといって油断せず、日頃から地震対策を心掛けましょう。
地震について
【地震の発生するしくみ】
・地球の表面はいくつかの海洋プレートと大陸プレートでつくられています。このプレートは1年で数センチメートルずつ動いていて、沖縄の近くでも大陸プレートと海洋プレートがぶつかりあっています。そのぶつかりあっている所では、地震がたくさん発生します。また、海底で大きな地震が発生すると、津波が起きることもあります。
1.海洋プレートが大陸プレートの下に潜り込み、その時大陸プレートの先端が引きずり込まれ、ひずみが生まれます | |
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2.ひずみが限界に達すると、大陸プレートの先端部がはねあがって地震が発生します | |
3.大地震の発生により、大津波が発生します | |
【震度と被害】
・震度は、地震動の強さの程度を表すものです。気象庁が発表する震度は、震度計による観測値ですので、この表の被害状況を元に決定するものではありません。また、被害状況は一般的なものを記述していますので、地盤や地形などによって被害状況は変わってきます。
震度階級 | 状況 |
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0 |
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1 |
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2 |
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3 |
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4 |
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5弱 |
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5強 |
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6弱 |
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6強 |
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7 |
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地震発生!そのとき
【屋内にいたら】
・家具などから離れ、身の安全を図りましょう。外へ逃げるときは、瓦やガラスなどの落下、ブロック塀の倒壊などに注意しましょう。
≪家の中の場合≫
≪ テーブルなどの下に隠れ、身を守る≫
・余裕がなければ、手近の座ぶとんやまくらなどで頭を保護しましょう。
≪ 外へ逃げるときは落ち着いて行動を≫
・瓦やガラス、ブロック塀などの落下・転倒に注意しましょう。
≪ 避難口を確保しよう≫
・ゆがみで戸が開かなくなることがあります。とくに団地やマンションなどの中高層住宅では逃げ道を失い危険です。
≪ 2階にいたら階下に降りない≫
・1階より2階のほうが安全性は高くなります。
≪ 裸足で歩き回らない≫
・ガラスの破片などでケガをします。必ずスリッパなどの履物を着用しましょう。
≪ 火の始末はすみやかに≫
・コンセントやガスの元栓の処置も忘れずにしましょう。
≪ 乳幼児や病人、お年寄りの安全確保を≫
≪エレベーターの場合≫
・最寄の階で止めて降りましょう。万一ドアが開かないときでも、脱出口から出ないで救助を待ちましょう。
≪劇場・ホールの場合≫
・カバンなどで頭を保護し、座席の間に身を隠し、落ち着いて様子を見ましょう。係員の指示に従い、冷静に行動してください。あわてて出口に殺到すると思わぬ人災を生んでしまいます。
≪デパート・スーパー≫
・カバンなどで頭を保護し、ショーウィンドーや商品などから離れましょう。大きな柱や壁に身を寄せ、係員の指示を聞きましょう。群衆の中では勝手な行動は厳禁です。地震そのものの被害よりパニックなどによる人災が恐ろしいのです。
【屋外にいたら】
落下物から身を守るために空き地、道路の中央部(車の安全を確認)などへすばやく逃げることが先決です。その場にしゃがみこまないようにしましょう
・【屋外にいたら】
落下物から身を守るために空き地、道路の中央部(車の安全を確認)などへすばやく逃げることが先決です。その場にしゃがみこまないようにしましょう。
≪車を運転中の場合≫
・前後の車に注意し交差点をさけて左側に停車し(緊急自動車や避難のために中央部はあける)、エンジンを切りましょう。ラジオで情報を得て警察官などの指示に従いましょう。避難は徒歩で、車の窓は閉め、ドアロックはせず、キーはつけたままにしましょう
≪電車やバスに乗っているとき≫
・荷物棚からの落下物に注意し、つり革や手すりにつかまりましょう。勝手に外に飛び出すのは厳禁です。乗務員の指示に従い、落ち着いて行動しましょう。車外に出るときは足元や対向車に充分注意して
≪海岸・がけ付近≫
・すみやかにその場から安全な場所へ避難しましょう。海岸の場合は、高台に避難し津波情報をよく聞きましょう(解除されるまで絶対に海辺などの低地には近づかない)。がけを背にした家屋では、なるべくがけから離れた部屋を生活の中心にしましょう。がけの高さの2倍以上離れていれば安全といわれています
≪ビル街・商店街の場合≫
○ その場に立ち止まらず、頭をカバンなどで保護して近くの空き地などへ避難する
・ガラスの破片、看板、タイルなどの危険物の落下からの回避がポイントです。
○ 逃げる場所の判断を誤らない
・落下の危険がないといっても間口の広い木造の建物や自動販売機、ブロック塀のそば、ビルの壁際などへの避難は危険です。
○ 垂れ下がった電線には近づかない
≪地下街の場合≫
○ 火災や浸水、ガスもれがなければ地上より安全
・地表よりも揺れが少ないためです。
○ 停電しても非常誘導等がつくのであわてない
・壁づたいに歩いていけば必ず出口にでます。
○ 火が出たら初期消火に協力を
・煙によって避難経路が絶たれてしまいます。
○ パニックに巻き込まれない
・火災とともに恐いのがパニックです。係員の指示を聞いて落ち着いて行動しましょう。
地震への日頃の備えを万全に
【家の中の備え】
≪落下・転倒防止対策≫ | ≪火災防止対策≫ | ≪身の安全対策≫ |
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・テレビは高いところに置かない ・棚やタンスの上に重いものを置かない ・本棚やロッカーなどの収納物は、軽いものを上に重いものを下に置く ・家具は固定できるものは固定する(下図参照) | ・暖房器具の耐震自動消火装置が作動するかどうかを定期的点検する ・カーテンはできるだけ防炎加工のものにする ・ガスレンジなど火元のまわりは不燃化するとともに、いつも整理整頓を ・消火器は一定のところに置き、まわりに物を置かない ・ガス台の上には棚などをつくらない | ・室内にガラスが飛散した場合を考え、スリッパの用意を ・幼児やお年寄りの部屋、寝室にはできるだけ高さのある家具を置かない ・ガラス戸の近くには家具を置かない ・階段には、すべり止めや手すりをつける |
家具の固定方法 | ||
≪家具の転倒防止策≫ | 冷蔵庫を固定する | 本棚の本を固定する |
・家具の転倒を防止する方法は、直接柱に固定するか、間柱、胴縁に固定するとよいでしょう。いずれの場合も、家具との間に遊びができないように注意。木ねじ、ヒートン、L字型金具があればOKです。※間柱、胴縁は壁の中です。 | ・A、B、Cそれぞれの箇所と建物の部材とを太目の針金を使って固定します。また2ドアの冷蔵庫は上下のドアの間に針金を巻きつけ、金具で固定します。 | ・棚ごとにひもで本を固定します。本棚も忘れずに固定。 |
人形ケースなどを固定する | コンクリート壁に家具を固定する | 証明器具を固定する |
・壁面にヒートンを取りつけ、リボンで止めます。 | ・ドリルで穴を開け、カールプラグを差しこみ、その上に補強横架材をネジ止めします。 | ・図のように、天井から3箇所、ひもでつります。 |
【家の外】
※プロパンガスのボンベは鎖でしっかり固定する。
※ブロック塀や石垣の崩れは補強する。
※不安定な屋根の上のアンテナや屋根瓦は補強する。
※ベランダの植木鉢などの整理整頓を。
安全なブロック塀の目安 |
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・鉄筋は規格通りきちんと入っているか ・基礎はしっかりしているか。 ・控え壁は設置されているか。 ・すかしブロックや面とりブロックなどの化粧ブロックはできるだけ使用しない。 ・傾きやひび割れ、破損箇所はないか ・よう壁や石積みの上に設置していないか。 ・盛り土や土止めはしていないか。 ・新たにつくるときはより安全な生け垣やネットフェンスにしましょう。 |
避難の心得
【どんなときに避難するか】
1.初期消火に失敗し、燃え広がる危険性が大きいとき。
2.市区町村の職員、警察官、消防職員の指示があったとき。
3.ラジオや市区町村などの情報や周囲の状況などから避難の必要があると判断したとき。
避難するときの服装 | |
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【避難の心得】
1.避難する前に、もう一度火を確かめましょう・
2.各自が緊急避難カードを身につけましょう。
3.ヘルメットや防災ずきんで頭を保護しましょう。
4.荷物は最小限のものに。
5.外出中の家族に避難場所を伝えるため連絡メモを残しましょう。
6.避難は徒歩で行いましょう。車やオートバイは厳禁です。
7.お年寄りや子供の手はしっかり握って避難しましょう。
8.近所の人たちと集団で、まず決められた集合場所に避難しましょう。
9.避難場所へ移動するときは、狭い道・塀ぎわ・川べりなどは避けましょう。
10.避難は指定された避難場所へ行きましょう。
【非常時持出袋の中身】
≪貴重品≫
・現金、権利証書、預貯金通帳、免許証、健康保険証など
≪衣類≫
・下着、上着、タオル、紙おむつなど
≪非常食品≫
・かんぱん、缶詰など火を通さなくても食べられるもの。ミネラルウォーター、水筒など
≪携帯ラジオ≫
・予備電池は多めにストックしておく
≪応急医薬品等≫
・目薬、傷薬、胃腸薬、歯ブラシ、救急絆創膏、包帯、抗生物質など(病人やお年寄りの常備薬を忘れずに)
≪照明器具≫
・懐中電灯(できれば1人に1個。予備電池を忘れず)、ろうそく(安定性を考えて太くて短いものを)
【震災後の生活を守る物質】
≪食料品≫
・米(缶詰やレトルトのごはん、アルファ米も便利)、缶詰やレトルトのおかず、菓子類、梅干や調味料。お年寄りや乳幼児用の食料品も用意する。粉ミルクや離乳食、流動食、お粥など子供やお年寄り、病人のことを忘れないように。缶きり、栓抜きを忘れない!
○ポイント○
・かんぱんや缶詰、インスタント食品類だけでは主食にならない。米は必ず準備しておこう(減ったら買い足しておく)。割り箸、紙コップ・皿、ナイフなど調理や食事に必要な用品も要チェック。
≪水≫
・飲料水は1日1人3リットルを目安に(煮沸してから飲む)
○ポイント○
・飲料水は1日1人3リットルが目安。飲料水として使うときは必ず煮沸してから(子供や病人にはミネラルウォーターを)。生活用水(炊事洗濯など)や消火用水は浴槽や洗濯機に貯水しておく。
≪燃料≫
・卓上コンロ、固形燃料
○ポイント○
・卓上コンロのガスボンベは充分なストックが必要(1本で約2時間)。練炭や木炭を使用するときは、換気や火災に要注意
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