6月市長メッセージ

更新日:2019年3月18日

平成27年6月 市長メッセージ
「戦後70年・復帰43年に思う」
 
 はいたい ぐすーよー ちゅーうがなびら。
 今年は戦後70年という節目の年を迎えています。
 先月開催されました「那覇市制施行94周年記念式典」では戦後70年平和講演を企画し、鉄血勤皇隊(てっけつきんのうたい)師範隊として、若干16才で戦場に駆り出されてしまった長田勝男様にご講演いただきました。
 86才になられる長田様が、声を振り絞り言った言葉
 「戦争は人が鬼になる。」
この言葉の重み、悲しみ、苦しみというのは、会場にお越しの皆様の心に強く響いたのではないでしょうか。
 また今月は戦後70回目の6月23日を迎えます。
 この日には、毎年、犠牲となられた多くの尊い御霊の安寧を祈念し、県内各地で慰霊祭などが執り行われております。私も戦後生まれの一人として、沖縄戦を風化させることなく、次代に継承していかなければならないという思いを改めて強くし、戦争の犠牲となられた全ての方々のお気持ちに思いを馳せながら、恒久平和への誓いを新たにしているところです。
 そして復帰から43年。
 アメリカ世(ゆ)から大和世(やまとゆ)に変わり、「大臣が先か、甲子園優勝が先か」などと夢を語る論争にも華を咲かせながら、懸命に汗を流してきた先人たちの努力と労苦のおかげで、那覇のまちも目覚ましい発展を見せています。しかしながら、27年間にもおよぶアメリカ世の負の遺産が、いまだに残っています。国土面積の0.6%しかない沖縄に、在日米軍専用施設の約74%が集中する現実。そして、この現実を直視せず、負担軽減どころか、新たな基地を建設しようとする日米両政府。
 これからの那覇市、沖縄県を担っていく子どもたちに少しでも負の遺産を減らしていくことが、私たち責任世代に課せられた責務です。
 私も、沖縄の戦後復興を担い、理不尽な土地の強制接収に声を挙げて、未来を生きる子どもたちのために頑張ってきた先人たちの思いを受け継ぎ、未来輝く那覇市を子どもたちに引き継いでいけるよう、決意も新たに頑張ってまいりますので、ゆたさるぐとぅ うにげーさびら。
 いっぺー にふぇーでーびる。
 平成27年6月
 那覇市長 城間 幹子

お問い合わせ

総務部 秘書広報課

〒900-8585 沖縄県那覇市泉崎1丁目1番1号 市庁舎5階

電話:098-862-9942

ファクス:098-869-8190