寝台特急列車「なは」の存続等を求める要請決議

更新日:2019年3月18日

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 寝台特急列車「なは」の存続等を求める要請決議
 
 JR九州が現在、京都・熊本間で運行している寝台特急列車「なは」が今春のダイヤ改正で、3月14日発の運行を最後に廃止されることが明らかになった。
 新幹線の普及など交通網の整備が進むとともに、寝台列車の利用者は全国的に減少しており、主要な寝台列車が次々と廃止されている状況の中での「なは」の廃止である。
 「なは」は、旧国鉄が1968年10月に大阪・西鹿児島間を昼行列車として運行を開始し、1975年に運転区間を新大阪・西鹿児島間とした寝台特急に変更。その後、いく度かの運行区間変更等を経て、現在、京都・長崎間を運行する「あかつき」と併結し、ブルートレイン寝台列車「なは・あかつき」として、現在でも多くの鉄道ファンに親しまれ利用されている。
 県都那覇市にちなんだ「なは」の名称は、1967年、県内新聞社が「本土に沖縄名の列車を走らせよう」運動を展開し名称を募集、県内外の5,211通の応募の中から、旧国鉄の列車愛称選考会が早期の本土復帰を願う当時の沖縄県民の想いに応え最終決定した。
 南国沖縄の象徴である芭蕉とヤシの葉をデザインしたトレインマークの「なは」は、関西・中国・九州の地を駆けながら、長年にわたり観光地沖縄をアピールしており、JR九州のこれまでの取り組みに感謝の意を表するものである。
 今回の運行廃止により「なは」の名前が消えることは、観光立県沖縄にとっては大きな広告塔を失うものであり、願わくは、スローライフが見直されている現代において、快適な寝台個室を有する、歴史ある特急列車「なは」の活路を見出していただきたい。
 よって、当市議会は、寝台特急列車「なは」の存続若しくは「なは」の名称復活を強く要請する。
 
以上、決議する。
 
平成20年(2008年)2月27日
 
那覇市議会
 
あて先
九州旅客鉄道株式会社
 
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