「かみかみ講演会」よくあるQ&A

更新日:2019年3月18日

「かみかみ講演会」よくあるQ&A

かみかみ講演会の質問タイムや、アンケートによくある質問に、
歯科医の先生にお答えいただきました。

Q&A

[Q1:離乳食後期です。しっかり噛ませる方法はありますか?]
・A:噛まないのか、噛めないのかで対応は違ってきます。
噛めない場合は食べる機能を獲得できていないので、離乳食を1つ前の段階に戻してみましょう。まず、お口と舌の動きを観察しましょう。軟固形の食材を奥の歯ぐきで押しつぶしたり、すりつぶすような顎の動きをしていますか?舌が左右に動いて、食材を噛む側に持って行ったり、噛む側に舌が寄っていき食材を支えていますか?この動きができないと、奥歯で噛んだり歯ぐきですりつぶすことはできません。また、食材の大きさや固さを子どもの奥歯の噛み合う程度や噛む力に合わせることが望まれます。
繊維の強い食物は上手く処理できず、丸飲みになってしまいます。繊維を切るという下処理が必要になります。

 
[Q2:哺乳びんはいつまで使っていいですか?]
・A:コップが使えるようになる1歳~1歳半を目安としてください。
なかなか哺乳びんから離れられない場合でも、甘い飲み物を哺乳瓶で与えるのはやめてください。

 
Q3:子ども(乳幼児)のむし歯予防方法を教えてください。]
・A:大きく分けて、自宅で行うものと歯科医院で行うものに分かれます。
自宅で行うものとしては、規則正しい食生活、保護者による仕上げ磨きが重要で、その際にはフッ化物配合歯磨剤を使用し、必要に応じてフロス(糸ようじ)等を使用しましょう。補助的にキシリトール入りのガムの摂取等が挙げられます。
かかりつけ歯科医院で行うものとしては、3~4ヶ月毎の定期健診と、その際に歯科衛生士によるクリーニング、その後のフッ化物塗布、必要に応じてシーラント処置等が挙げられます。

 
Q4:歯磨きのスタート時期はありますか?どのようにすすめたら良いですか?]
・A:個人差はありますが、生後6ヶ月頃に下の前歯が生えてきます。一本でも生えてきたら歯磨きを始めましょう。
初めはお口の中に触れられる事に慣れていない為、歯ブラシなどを異物としてとらえ上手くいかないかもしれません。
最初から歯ブラシを使ってしっかり磨くことよりも、歯をガーゼで拭う、頬や舌をなでる等をしながらお口の中に触れられる事を慣らすようにスタートする事が重要な事だと思います。
保護者の方も自分の目と指で、お子さまのお口の中をしっかりと見て、触れてみましょう。続けているうちにお子様への触れ方に慣れた自分に気づくと思います。

 
Q5:1歳の息子です。歯磨きを嫌がり毎回大泣きします。それでも無理やりするべきですか?]
・A:無理やりするべきではありません。
完璧な歯磨きを望むのではなく、部分的に分けて行う、できれば褒めてあげるなどの対応をしてあげてください。時間にこだわらず、お子様の機嫌の良いときに行う方が受け入れやすいと思います。歌を歌いながらなど、歯磨きの時間を楽しくしましょう。
まずは歯ブラシで下の前歯から触ってあげましょう。いきなり上の前歯をゴシゴシ磨き始める事のないように注意が必要です。
子どもは親や兄弟のマネをしたがるので、親兄弟が楽しそうに歯磨きをしている様子、また、親が兄や姉の仕上げ磨きをしている様子を見せるといいでしょう。
これから奥の方に複雑な形をした歯が生えてきます。今のうちに少しずつ日課として歯磨きを習慣化していくように心がけてください。
また、歯磨きの技術の向上も重要です。力が入りすぎて歯肉に強くあたってしまっていないか、歯ブラシを持っていない方の手に力が入りすぎていないか、などを確認してください。
かかりつけん歯科医院で、歯科衛生士と具体的な自宅での磨き方を練習する事も有効な手段だと思います。

 
Q6:(子どもの)一番のむし歯原因は?]
・A:それは、基本的な生活習慣(食習慣や歯みがき習慣)の乱れです。
まず、食生活習慣(だらだら食べ、甘いものの摂取量など)を見直しましょう。そして歯みがきを習慣化(養育者の仕上げみがき、寝る前の歯みがきなど)しましょう。

 
Q7:むし歯は親からうつると聞きました。同じお箸やスプーンであげるのは絶対にNGですか?]
・A:むし歯は原因菌の引き起こす感染症と考えられています。むし歯を放置している保護者が子どもと同じスプーンを使う事や、口移しで食事を与えたり愛情表現のチュ~などで、むし歯の原因菌が感染すると言われています。
ただし、子どもとのスキンシップは良い親子関係を築くために重要です。
保護者から子どもへのむし歯の原因菌の感染を少しでも減らすために、保護者の方のむし歯の治療やお口の中をきれいに保つ事が大切です。

 
Q8:夜中の授乳(母乳・ミルク)の後も歯みがきするべきですか?]
・A:母乳だけではむし歯にはほとんどなりません。
しかし、離乳期に入り母乳以外の飲食物(ミルクも含む)を与えるようになると、細菌が歯垢を作り、その歯垢の中で乳糖が分解され酸となり、むし歯の原因となります。授乳後は少しでもリスクを減らすためにガーゼや綿棒などで歯を拭いてあげることが大切です。

 
[Q9:むし歯になりにくい、おやつの上手な与え方はありますか?]
・A:決めた時間にまとめて食べて、その後しっかりと歯みがきをすればむし歯に関する問題は少ないと思います。だらだら食べているとそれほど甘くないスナック菓子でもむし歯のリスクは高くなります。
ジュースやスポーツドリンクも可能なら少しずつ薄めていき、お茶や水に慣らしていくと理想的です。
また、おやつはお菓子に限らず、果物や軽食を与えた方が栄養学的にも良いと思います。

 
[Q10:歯ブラシの選び方を教えてください。]
・A:歯みがきを開始するとき、いきなり歯ブラシをお口の中に持っていこうとすると嫌がる赤ちゃんも多いです。
ママの指にはめて使えるシリコン製のブラシは、普通の歯ブラシに慣れる前のお手入れに便利です。飲み込み防止リングがついた赤ちゃん用の歯ブラシも、おもちゃがわりにオススメです。
赤ちゃんに4~8本くらい歯が生え揃ったら(1歳頃)、本格的に歯ブラシを使い始めます。
小さなヘッドの歯ブラシを選ぶようにしましょう。歯ブラシは毛が硬いものや、毛先が山形にカットされていたり長すぎたりするものはオススメしません。
赤ちゃんの歯ぐきを傷つける危険がある上、小さな歯の汚れを落とすのには適していないので、使わない方が良いでしょう。
歯の生える時期や、歯並び及び歯の形態には個人差がありますので、歯科医院で相談した方がいいかと思います。

 
[Q11:フッ化物はいつから使うと良いですか?また、いろんな商品や方法があるので、選び方を教えてください。]
・A:ほとんどの歯磨き粉にはフッ化物が配合されていて、そちらをオススメしています。
濃度が低くなっていますので、歯科医印では健診を兼ねて年に2~4回程度高濃度のフッ化物塗布をした方が良いと思います。
うがいができるようになったら、フッ化物洗口を行うと効果的です。
その他ご家庭で使えるフッ化物として、フッ化物配合のジェルやスプレー剤(レノビーゴ)等があり、いずれも安全のため低濃度のフッ化物が配合されています。

 
[Q12:子どもの噛み合わせが気になります。矯正を検討するべきでしょうか?]
・A:まず、指しゃぶりや口呼吸、片側噛み等の悪習慣がないかどうか確認して、あればやめさせるように心掛けさせてください。
上下の噛み合わせが逆になっている場合や、左右の非対称が著しい場合は、早めの矯正治療が望ましいこともあります。
いずれにしてもかかりつけの歯科医院での健診時に相談すれば、経過を見て適切な時期に治療を開始するか、矯正専門医に紹介すると思われます。

 

eizou
栄養士から「ひと言」
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