更新日:2024年10月30日
10月は「臓器移植普及推進月間」です。
臓器移植が拡がっていくためには、わたしたち一人ひとりが、臓器提供について考え、家族と話し合い、自分の臓器提供に関する意思表示をしておくことが大切です。運転免許証や健康保険証、マイナンバーカードの意思表示欄で意思表示が可能です。ぜひご自分の意思を記入しておきましょう。
那覇市立病院がグリーンにライトアップしました!
臓器移植医療への理解と関心が一層広がることを願い、10月16日の「グリーンリボンデー」を中心に、全国各地でさまざまなランドマークや建物が移植医療のシンボルカラーであるグリーンにライトアップされます。
那覇市立病院も、昨年に引き続きグリーンにライトアップしました。この光には、ドナー(臓器提供者)への感謝の気持ちと共に、移植を待つ患者さんたち、そして移植医療を支える医療従事者への応援の意味が込められています。
那覇市立病院は、現在新病院を建設中です。建設現場でのライトアップは、この期間にしか見られない特別な光景でした。
【今年(2024年度)のライトアップの様子】
正面玄関側から撮影
松島小学校から撮影
臓器移植について
臓器移植は病気や事故で臓器の機能が低下し、移植によってのみ、その回復が見込まれる人に対して行われるもので、臓器提供者はもとより、広く社会の理解と支援があって成り立つ医療です。
しかし、日本では移植を希望する方のうち、わずか数パーセントしか移植を受けられない状況が続いています。
臓器提供を希望する方、希望しない方、どちらの場合であっても、その意思を示していただくことが、臓器移植の普及への大きな一歩となります。
意思表示していますか
あなたの意思で救える命があります
(1)健康保険証
(2)運転免許証
(3)マイナンバーカード
(4)臓器提供意思表示カード
(5)インターネットで登録 臓器提供意思登録(外部サイト)
☆上記いずれかで意思表示できます☆
臓器提供にはご本人とご家族の意思が大切です。ご本人の意思がわからない場合、臓器を提供するかどうかは、ご家族で決めることになります。
「臓器を提供する」「提供しない」という自分の意思を書いてご家族に伝えましょう。
沖縄移植医療の現状
県内でも死後の腎臓・角膜提供による献腎移植・角膜移植が行われています。沖縄県初の献腎移植から2020年末までの34年間に献腎提供者は81人、献腎移植を受けた方は149人でした。2019年末に県内では4,566人の方が人工透析治療を受けています。
現在、238人の方が献腎移植を希望し、日本臓器移植ネットワークに登録しています。(2019年末データ)1人の献腎提供で2人の腎不全患者が人工透析から解放されますが、献腎提供者は毎年数人と少なく、実際に献腎移植を受けられた方は平均して年に約5人。移植を受けられた方も平均で約14年間透析を続けながら待たねばなりませんでした。238人の希望を叶えるにははるかに及ばないのが沖縄の現状です。
関連リンク
〈公益財団法人〉日本臓器移植ネットワーク(外部サイト)
〈公益財団法人〉沖縄県保健医療福祉事業団(外部サイト)
〈公益財団法人〉日本アイバンク協会(外部サイト)