飲酒
アルコールは依存性のある薬物
飲酒は人々の生活に豊かさと潤いを与え、伝統や文化として生活に深く浸透している一方、アルコールは、麻薬・覚せい剤・タバコ・睡眠薬などと同じく、依存性のある薬物の一種であり、過度な飲酒によって、個人の健康問題のみならず、家族や社会などへも多大な影響を与えています。切り離す事が難しいものだからこそ、お酒について正しい知識を身につけ、付き合っていきましょう。
飲酒による健康への影響
からだへの影響
アルコールには神経をマヒさせる働きがあり、少量なら気持ちをリラックスさせるなどの作用もありますが、適量を超えると記憶をなくしたり、時には呼吸中枢のマヒによって死に至るようなこともあります。
過度な飲酒が続くことで、肝障害や膵炎以外にも糖尿病、心疾患、高血圧、胃腸障害、がんなど体の問題が起こりやすくなります。特に女性は、男性に比べて少ない飲酒量で肝臓などの臓器への影響が出やすく、アルコール依存症にもなりやすいなど、飲酒による健康問題を起こしやすい事を知っておくことが大切です。
妊産婦への影響
アルコールは容易に胎盤や母乳へ移行する
妊娠中、これから妊娠を予定している女性は、飲酒による胎児への影響を考える必要があります。妊婦の飲酒は、胎児性アルコール症候群や胎児の発育障害を招くおそれがあります。また、授乳中の飲酒は母乳にアルコールが移行するため、乳児の健康に影響を及ぼします。
未成年への影響 ~ 見かけは大人でも身体は未熟 ~
そもそも法律違反
未成年者は、成人に比べてアルコール分解能力が低く、心身ともにアルコールの影響を受けやすいことから、飲酒は未成年者禁酒法という法律で禁じられています。
『20歳未満の者がお酒を飲んではいけない5つの理由』(普及啓発ポスター:国税庁)(外部サイト)
適切な飲酒量について
日本において「節度ある適度な飲酒」は、『通常のアルコール代謝能を有する日本人においては、1日平均純アルコールで約20g程度(2ドリンク)※』とされています。あなたや家族、友人の飲酒量は 適量? 多量飲酒? 等 現状を知ることから始めましょう。
<留意点>
1) 女性は男性よりも少ない量が適当です。
2) 少量の飲酒で顔面紅潮を来す等アルコール代謝能力の低い者は、少ない量が適当です。
3) 65歳以上の高齢者においては、より少量の飲酒が適当です。
4) アルコール依存症者においては適切な支援のもとに完全断酒が必要です。
5) 飲酒習慣のない人に対してこの量の飲酒を推奨するものではありません。
※) お酒の単位 1ドリンク = 純アルコール約10g ドリンクの計算式はこちら(外部サイト)
1日のアルコール飲料の目安(ドリンク換算)(PDF:369KB)
AUDIT(アルコールスクリーニングテスト) ~あなたの飲酒は問題飲酒!?~
現在の飲酒習慣が適切か、健康への被害や日常生活への影響が出るほど問題があるのか、AUDIT(The Alcohol Use Disorders Identification Test)というスクリーニングテストで、チェックしましょう。
※これらは、あくまでもスクリーニングに使用するもので、診断基準ではありません。正確な診断は専門医の診察を受けることが望まれます。
今すぐチェック → AUDIT(アルコールスクリーニングテスト)(PDF:234KB)
相談窓口
生活習慣及び節酒等についての相談者向け(健康相談や生活指導など)
>健康増進課又は各保険者(加入されている健康保険の健康相談窓口)
お酒のコントロールが困難な方向け(依存症の治療及び対応など)
>那覇市地域保健課 精神保健福祉相談室
(他、アルコールに関する情報についてご覧いただけます。)
大人は知ってる正しいお酒のたしなみ方
適正飲酒のすすめ 10カ条
- 笑いながら共に、楽しく飲もう。
- 自分のペースでゆっくりと。
- 食べながら飲む習慣を。
- 自分の適量にとどめよう。
- 週に二日は休肝日を。
- 人に酒の無理強いをしない。
- 薬と一緒には飲まない。(睡眠剤・安定剤・糖尿病薬等)
- 強いアルコール飲料は薄めて。
- 遅くとも夜12時で切り上げよう。
- 肝臓などの定期検査を。
(出典:アルコール健康医学協会HP(外部サイト)より)
更なる高みへ (外部リンク先)
<アルコールと健康について更に詳しく知りたい方向け>
1. 健康日本21(アルコール)(外部サイト)(厚生労働省)
2. e-ヘルスネット(外部サイト)(厚生労働省)
3. 公益社団法人 アルコール健康医学協会ホームページ(外部サイト)
<日々の生活で役立つ情報を知りたい方向け>
1. 健康おきなわ21 アルコール (外部サイト)(沖縄県)
※生活に役立つ節酒カレンダー(無料アプリ)もあるよ。