麻しんの国内外での増加に伴う注意喚起について

更新日:2024年2月29日

麻しん

 今般、海外において、麻しんの流行が報告されており、特にヨーロッパ地域における症例報告数は急増し、入院を要する重症例等も確認されています。また、訪日外客数が多い東南アジアについても症例報告数が多い地域の一つです。今後、輸入症例や国内における感染伝播事例が増加することが懸念されます。

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麻しんの国内伝播事例の増加に伴う注意喚起について(協力依頼)(PDF:114KB)

麻しんとは

 麻しんは「はしか」とも呼ばれ、麻しんウイルスによって、引き起こされる急性熱性発疹性疾患です。感染力が非常に強く、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症し、一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。

どのような症状が出るの?

 潜伏期間(症状のない期間)は通常10日から12日間で、発熱やせき、鼻水など風邪のような症状が現れます。数日熱が続いた後、39度以上の高熱と発疹(耳の後ろや首あたりから、身体、手足へと広がる)が出現します。肺炎や中耳炎、クループ(喉頭気管気管支炎)、脳炎を合併しやすく、中でも脳炎は患者1000人に1人の割合で発症します。有効な治療法はないことから、症状を和らげる治療(対症療法)が行われます。

どのように感染するの?

 空気感染、飛沫感染、接触感染で、人から人へ感染が伝播し、その感染力は非常に強いとされています。発熱前日から解熱後3日間までは、感染力が特に強い期間です。

どのように予防するの?

 麻しんは感染力が強く、空気感染もするため、手洗い・マスクだけでは十分に予防できません。麻しんの予防接種が最も有効な予防法といえます。下記に該当する方は、可能な限り早めの麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)の接種が奨められます。

定期予防接種対象者

● 第1期定期接種対象者(1歳児)
● 第2期定期接種対象者(小学校入学前1年間の幼児:今年度6歳になる者)

お問い合わせ

那覇市保健所 保健総務課 感染症グループ

〒902-0076 沖縄県那覇市与儀1丁目3番21号

電話:098-853-7972

ファクス:098-853-7966