市内の梅毒年間報告数が、過去最多となりました

更新日:2022年10月19日

~自分自身、そしてパートナーを守りましょう~

梅毒とは

梅毒は、梅毒トレポネーマ(Treponema Pallidum)に感染することによって起こる感染症です。主に性行為(皮膚や粘膜との接触)により感染する性感染症で、性器同士の接触以外でもキスなどでも感染伝播の可能性があります。また、感染しても終生免疫は得られず、何度でも感染します。特に、パートナーも感染していた場合、自身が治療を受けたとしても、パートナーが治療を受けなければ性行為を通して再感染が起こりえます

感染すると、性器や肛門、口、唇に痛みやかゆみがないしこりができたり、全身に発疹が現れたりしますが、治療を受けなくても一旦症状が消えるため、(自然に)治ったと間違われることがあります。また、感染しても全く症状が出ない場合もあります。検査や治療が遅れたり、治療せずに放置すると、脳や眼、心臓に重大な合併症を起こすことがあり、場合によっては死に至る恐れがあります。さらに、妊婦さんが感染していると胎盤を通して胎児に感染し、流産や死産、早産などの原因となりうるほか、生まれてくる赤ちゃんに先天性の障害を引き起こす可能性があります(先天性梅毒)。

那覇市の発生動向

当市では中核市となった平成25年以降、平成30年に報告された28例が最多となっていましたが、本年第40週(10月3日~9日)の時点で29例が報告され、過去最多を更新しました(図1, 表1)。また、29例のうち3例は妊娠中の女性でした。

平成30年以降の年別・男女別報告数の推移をみると、令和2年を境に女性患者の占める割合が増加しています(図2)。

令和2年から本年第40週までに報告された計60例について年代別、男女別報告数のデータをみると、男性では20~50代に9割の患者が報告されている一方で、女性では20代に半数の患者が集中し、10~30代で8割強の患者が報告されていました(図3)。

令和3年における男女別、推定感染経路のデータをみると、男性では性的接触(異性間)が8例(53.3%)、性的接触(同性間)が3例(20%)、性的接触(不明・記載なし)が4例(26.7%)であり、女性では性的接触(異性間)が10例(71.4%)、性的接触(不明・記載なし)が1例(7.1%)、感染経路不明・記載なし3例(21.4%)でした(図4)。

本年第40週までに報告された男性計15例のうち、7例(46.7%)の方が直近6カ月以内の性風俗産業利用歴有と報告され、女性計14例のうち、3例(21.4%)方が直近6カ月以内の性風俗産業の従事歴有と報告されました。

梅毒の予防について

梅毒の予防には性行為(オーラルセックスやアナルセックスを含む)の際にコンドームを使用することが有効です

特定のパートナー以外の人とセックスする、不特定多数の人とセックスすると感染のリスクが高まります。

感染したかもと不安な方へ

感染しても適切に治療を受ければ治癒します。特に、感染して早期に感染していると診断されれば飲み薬で治ります。

感染の心配があるときは、検査を受けて、感染しているかどうかを知ることが大切です。症状がある場合には、皮膚科や婦人科、泌尿器科、感染症科など医療機関を受診し、検査、治療を受けましょう。症状はないが心配、という場合には、那覇市保健所でも匿名・無料で梅毒の検査を受けることが可能です(検査の結果、梅毒感染が疑われる場合には医療機関へ紹介します)。

https://www.city.naha.okinawa.jp/nahahokenjyo/kansensyou/hiv/hivkensa.html

梅毒に感染している場合は、早く治療することにより症状の悪化を防ぎ、またパートナーへの感染を防ぐことができます。また、自身の治療を完了してもパートナーが感染している場合には、再感染(いわゆるピンポン感染)のリスクがあります。自身の感染が判明した場合には、パートナーにも検査を受けて貰い、必要に応じて治療を受けて貰うことが重要です

関連リンク

図1.那覇市における年別梅毒患者報告数(棒グラフ)および那覇市・全国における人口10万人当たり*梅毒患者報告数(折れ線グラフ)(平成27年~令和4年第40週)

*令和2年国勢調査速報における沖縄県および那覇市の人口を使用 **R4年は疫学第40週までのデータ

表1.全国、沖縄県、那覇市における年別梅毒患者報告数

H27年 H28年 H29年 H30年 H31年 R2年 R3年 R4年*
全 国 2,690 4,575 5,826 7,007 6,642 5,867 7,873 9,562
沖縄県 17 41 43 74 46 46 93 88
那覇市 5 9 15 28 16 9 22 29

令和4年10月18日時点
*疫学第40週までのデータ(暫定値)

図2.那覇市における年別男女別梅毒患者報告数の推移(平成27年~令和4年第40週)

*R4年は疫学第40週までのデータ

図3.令和2年~令和4年第40週に報告された患者における男女別、年代別梅毒報告数(n=60)

図4.那覇市における男女別推定感染経路(2021年,n=29)

お問い合わせ

那覇市保健所 保健総務課 感染症G

那覇市与儀1-3-21

電話:098-853-7972

ファクス:098-853-7966