那覇市で梅毒報告数が増加しています

更新日:2022年5月24日

~自分自身、そしてパートナーを守りましょう~

梅毒とは

梅毒は、梅毒トレポネーマ(Treponema Pallidum)に感染することによって起こる感染症です。主に性行為(皮膚や粘膜との接触)により感染する性感染症で、性器同士の接触以外でもキスなどでも感染伝播の可能性があります。また、感染しても終生免疫は得られず、何度でも感染します。特に、パートナーも感染していた場合、自身が治療を受けたとしても、パートナーが治療を受けなければ性行為を通して再感染が起こりえます

感染すると、性器や肛門、口、唇に痛みやかゆみがないしこりができたり、全身に発疹が現れたりしますが、治療を受けなくても一旦症状が消えるため、(自然に)治ったと間違われることがあります。また、感染しても全く症状が出ない場合もあります。検査や治療が遅れたり、治療せずに放置すると、脳や眼、心臓に重大な合併症を起こすことがあり、場合によっては死に至る恐れがあります。さらに、妊婦さんが感染していると胎盤を通して胎児に感染し、流産や死産、早産などの原因となりうるほか、生まれてくる赤ちゃんに先天性の障害を引き起こす可能性があります(先天性梅毒)。

那覇市の発生動向

当市では2020年以降、報告数が増加傾向にあり、当市に保健所が設置された2013年以降2021年は22例と過去2番目に多く、今年(2022年)は4月末の時点(1-4月分)で既に13例となっています(図1)。

2013年以降の男女別の年齢階級別推移をみると、男性では30, 40代が、女性では20, 30代が近年増加しています(図2a, b)。

昨年の報告数をみると、男性と女性がそれぞれ11例で、男性は20-50代と70代、女性は10-50代から報告があり、特に女性では20代の報告数が多い状況でした(図3)。感染経路別では、男性では同性間の性的接触が36.4%、異性間の性的接触が45.5%であり、女性では約8割が異性間の性的接触でした(図4)。男性のうち、27.3%の方が直近6カ月以内の性風俗産業利用歴有と報告され、女性のうち、36%方が直近6カ月以内の性風俗産業の従事歴有と報告されました。また、女性のうち1名の方は妊娠後期(33週)に梅毒と診断されていました。

梅毒の予防について

梅毒の予防には性行為(オーラルセックスやアナルセックスを含む)の際にコンドームを使用することが有効です

特定のパートナー以外の人とセックスする、不特定多数の人とセックスすると感染のリスクが高まります。

感染したかもと不安な方へ

感染しても適切に治療を受ければ治癒します。特に、感染して早期に感染していると診断されれば飲み薬で治ります。

感染の心配があるときは、検査を受けて、感染しているかどうかを知ることが大切です。症状がある場合には、皮膚科や婦人科、泌尿器科、感染症科など医療機関を受診し、検査、治療を受けましょう。症状はないが心配、という場合には、那覇市保健所でも匿名・無料で梅毒の検査を受けることが可能です(検査の結果、梅毒感染が疑われる場合には医療機関へ紹介します)。

https://www.city.naha.okinawa.jp/nahahokenjyo/kansensyou/hiv/hivkensa.html

梅毒に感染している場合は、早く治療することにより症状の悪化を防ぎ、またパートナーへの感染を防ぐことができます。また、自身の治療を完了してもパートナーが感染している場合には、再感染(いわゆるピンポン感染)のリスクがあります。自身の感染が判明した場合には、パートナーにも検査を受けて貰い、必要に応じて治療を受けて貰うことが重要です

関連リンク

HIV検査・相談マップ(厚生労働科学研究費補助金エイズ対策政策研究事業) 梅毒って、なに?
https://www.hivkensa.com/syphilis/(外部サイト)

厚生労働省 梅毒に関するQ&A
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/seikansenshou/qanda2.html(外部サイト)

国立感染症研究所 梅毒とは
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ha/syphilis/392-encyclopedia/465-syphilis-info.html(外部サイト)

図1. 沖縄県と那覇市における梅毒報告数および人口10万人あたり報告数*の推移(2013年-2022年)

*令和2年国勢調査速報における沖縄県および那覇市の人口を使用

図2. 那覇市における男女別の年齢階級別患者報告数の推移(2013年~2021年)

a. 男性

b. 女性

図3. 那覇市における男女別梅毒報告数(2021年, n=22)

図4. 那覇市における男女別推定感染経路(2021年, n=22)

お問い合わせ

那覇市保健所 保健総務課 感染症G

那覇市与儀1-3-21

電話:098-853-7972

ファクス:098-853-7966