国指定重要文化財 新垣家住宅

更新日:2021年9月29日

国指定重要文化財 新垣家住宅

国指定重要文化財 新垣家住宅の写真

臨時閉園・休館中の玉陵・識名園・那覇市歴史博物館・壺屋焼物博物館の再開について(2021年9月28日現在)

概要

 新垣家住宅は、那覇市壺屋に所在する陶工の住宅で、1974(昭和49)年まで陶業を営んでいました。約400坪の屋敷内には、赤瓦を連ねた主屋、作業場、離れ、登窯(のぼりがま)や石造の「フール」(豚小屋兼便所)、石垣などが残っています。中心となる主屋は明治中期までに建築されたと考えられます。新垣家は琉球王国時代、1682(康熙21)年の壺屋統合の頃に読谷から移住してきたと伝えられており、代々親雲上(ペーチン)の称号を有し、壺屋陶業での中心的役割を果たしてきたと考えられています。
  屋敷は南向きで、通りに面する南面と西面を石垣で築いています。門口に立つと、東側には離れ、西側には屋根の上にチブルシーサー(頭部だけのシーサー)を据え付けた作業場があります。入口からなだらかな石敷きを上ると正面に生垣の「ヒンプン」(塀)が設けられています。「ヒンプン」の奥には主屋があり、その東側に登窯、西側に「フール」を配しています。主屋は、「ウフヤ」と「トングワ」が一体となった造りです。「ウフヤ」は6畳の一番座に床、8畳の二番座に仏壇を構え、裏座が設けられています。台所の「トングワ」には、煉瓦積の竈が設けられています。作業場は作陶のための施設で、離れももとは作業場として使われていました。登窯は通称「東の窯」(アガリヌカマ)と呼ばれ、全長約23m、幅約4mで、最上部にある排煙口を除く窯全体が赤瓦の屋根で覆われています。新垣家住宅は、伝統的な壺屋陶工の住宅形式を知る上で唯一残された貴重な建造物であることから、平成14(2002)年12月26日に国指定重要文化財として指定されています。

利用案内

1.観覧時間

金曜日・土曜日・日曜日・祝日(一部を除く) 午後1時から午後5時
※臨時休み・年末年始休み(12月28日から1月4日)あり

2.新垣家住宅見学に際してのお願い

  • 所有者が居住する区域は非公開となっています。非公開エリアへは立ち入らないようご注意ください。
  • プライバシー保護のため非公開エリアの撮影等はご遠慮ください。
  • 飲食、喫煙はご遠慮ください。
  • 階段の段差など滑りやすく歩きにくい箇所がありますのでご注意ください。                  ※悪天候などで通路が濡れますと特に滑りやすくなりますので、ご注意をお願いします。          ※高齢者や障がいのある方は、必要に応じて介添え者の同行をお願いします。
  • ペット(盲導犬、介助犬及び聴導犬を除く)を連れての入場はご遠慮ください。

3.アクセス

ゆいレール安里駅から徒歩約10分、壺屋バス停から 徒歩約 1分 

4.問い合わせ

那覇市立壺屋焼物博物館
〒902-0065  沖縄県那覇市壺屋1丁目9-32
電話 098-862-3761 FAX 098-862-3762 
 
那覇市市民文化部 文化財課
〒900-8585 沖縄県那覇市泉崎1-1-1
電話 098-917-3501 FAX 098-917-3523