更新日:2022年6月13日
歯を失う主な原因は「むし歯」と「歯周病」
むし歯は歯を失う原因の約3割となっています。
一度むし歯になると、自然に治ることはなく、治療しても元の健康な歯には戻りません。
むし歯は、歯が生えて間もない時期に発生しやすいことから、永久歯が生え始める4~5歳頃からのむし歯予防が非常に効果的だと言えます。
むし歯チェック
チェックリストを確認してみましたか?
現在のあなたのお口の状態はいかがでしょう。
一つでも当てはまった方、むし歯の可能性が・・・!?
歯の構造
歯についてご存じですか?
私たちの大切な歯の各名称について、ご紹介します。
・歯肉(歯ぐき)・・・コラーゲンでできており、弾力がある。健康的な歯肉はきれいなピンク色をして引き締まっているが、炎症が起こると赤色に変色し腫れます。
・エナメル質・・・歯の表面。骨よりも硬くダイヤモンドよりも硬い組織だが、酸に弱く一度穴が開いてしまうと自然修復できない。
・象牙質・・・エナメル質の下部の層。知覚を感じとる部分で、エナメル質が削れていたり、穴が開いたり、歯ぐきが下がってくるとしみる。知覚過敏は、ここで感じる!!
・歯髄(神経)・・・歯に栄養を行き渡らせる大切な部分。むし歯で神経が細菌に感染すると、神経を除去しなければならない。神経を取り除いた歯は枯れ木の様になる。
・セメント質・・・歯の根っこ部分の表面を被っている組織で、歯根膜によって歯槽骨と結合しています。硬度は4~5で人間の骨と同程度の硬さです。
・歯槽骨・・・歯を支えている顎の骨で、歯はこの骨の中に植立しています。
歯周病などで歯槽骨が大きく破壊されると、歯がグラグラになります。
むし歯の発生
むし歯は、「歯の質」「むし歯原因菌」「糖分」の3つの要素と「時間」が絡み合って発生すると言われています。
細菌が糖分をもとに作り出す酸が歯を溶かすことで生じる。
むし歯の進行
歯の表面(エナメル質)の限られた範囲に穴が開いていいる状態。=エナメル質が溶けた状態。
歯の溝などむし歯になっている部分は少し黒く着色する。
≪症状≫
自覚症状はなく、痛みやしみることはない。
むし歯が歯の内部に広がり、象牙質まで進行した状態。
≪症状≫
冷たい飲食物で痛みを感じる。また、甘いもので痛みやしみることがある。
むし歯が神経まで進行している状態。
表面の穴は必ずしも大きくなるわけではなく、小さくても歯の中で進行し広がっていることがある。
≪症状≫
ズキズキと激しい痛みがある。
大きく穴が開き、歯髄(歯の神経)にまで感染し歯根が炎症を起こしている状態。
≪症状≫
歯の痛みはない。しかし、歯根の炎症が強まると膿ができ鈍い痛みが出てくる。
歯ぐきから上の見える部分がほとんど崩壊し、歯の根っこだけ残った状態。
≪症状≫
神経が死んでしまって、痛みを感じなくなる。
神経が露出して、細菌に感染すると根っこの先に膿が溜まったり、痛みが起こったりすることがある。
炎症がひどい場合は頬が腫れることもある。そこまで炎症が強まると、麻酔が効かないことも・・・
歯は残せないので抜歯対象になる。