更新日:2025年6月12日
那覇市介護予防・日常生活支援総合事業について
『地域の中で支えあい、高齢者がいきいきと安心して暮らせるまち』を目指す地域包括ケアシステム構築の柱のひとつとして、65歳以上のすべての高齢者の介護予防を目的とした 「那覇市介護予防・日常生活支援総合事業(以下「総合事業」)」を平成29年4月1日より開始しました。
この事業では、1人ひとりの状態に合わせた介護予防や生活支援のサービスを利用することができます。また、総合事業の開始に伴い、これまで介護保険で「要支援1・2」と認定された方に提供されていた介護予防サービスの一部(介護予防訪問介護・介護予防通所介護)が総合事業に移行されました。
高齢者が住み慣れた地域で、支え合い、いきいきと暮らせるように、積極的に利用して介護予防にとりくみましょう。
総合事業の構成
総合事業には、
1.「介護予防・生活支援サービス事業(訪問型サービス・通所型サービス)」
2.「一般介護予防事業」
があります。
1.介護予防・生活支援サービス事業
【対象】
・要支援1・2の認定を受けた方
・事業対象者(基本チェックリスト該当者※1)
※1基本チェックリストとは
厚生労働省が作成した「基本チェックリスト」により、65歳以上の方のうち、生活機能に低下がみられる方が「介護予防・生活支援サービス事業」を利用することができます。基本チェックリストは25項目からなり、「階段を昇る時、手すりが必要」「椅子から立ち上がる時、支えが必要」「15分くらい続けて歩けない」などの生活動作や運動、食事などに関する項目があります。
サービス名 | サービス内容 | ||
---|---|---|---|
訪問型サービス | 訪問型従前相当サービス | 訪問型介護サービス(介護予防ホームヘルプサービス) | ヘルパー(訪問介護員)による身体介護と生活援助のサービス |
訪問型サービス・活動A | 生活支援訪問型サービス(緩和型ホームヘルプサービス) | 市指定の研修を受けた者による身体介護をともなわない生活支援サービス(60分以内/回) | |
訪問型サービス・活動B | 地域支えあい訪問型サービス | 住民ボランティア(生活支援サポーター)による、ちょっとした困りごとの生活支援(30分程度/回) | |
訪問型サービス・活動C | 短期集中訪問相談サービス | 栄養士・作業療法士・歯科衛生士が自宅に訪問し、専門的なアドバイス等を受けるサービス | |
通所型サービス | 通所型従前相当サービス | 通所型介護サービス(介護予防デイサービス) | 通所において生活機能向上のための機能訓練や介護専門職による身体介護を要する方へのサービス |
通所型サービス・活動A | 元気向上通所型サービス(緩和型デイサービス) | 市の指定を受けた事業所による身体介護が不要な方へ運動や体操などを行う送迎つきのサービス | |
通所型サービス・活動B | 住民主体通所型サービス | 住民による体操・運動などの介護予防のための通いのサービス | |
通所型サービス・活動C | 短期集中地域リハビリ教室 | 理学療法士等による専門的な機能訓練を4カ月短期集中的に行うサービス |
2.一般介護予防事業
【対象】
65歳以上のすべての方及びその支援のための活動に関わる方
事業名 | 内容 | お問合せ先 |
---|---|---|
地域ふれあいデイサービス | 那覇市内142か所(令和7年3月現在)で健康体操や運動などを行います。 | 那覇市社会福祉協議会 |
各地域包括支援センターが主催している介護予防教室 | 那覇市内18か所の地域包括支援センターで介護予防のための栄養・運動などについて学ぶ教室(講座) | |
認知症特化型教室 | 認知症予防の講話・脳トレ・体操などを学び実践する講座 | |
認知症家族向け介護教室 | 認知症の正しい知識と対応について学び、介護者の負担軽減へつなげるための家族向けの介護教室 | |
介護予防講演会 | 介護予防・認知症予防に関する知識などの普及を目的とした専門職による講演会 | ちゃ―がんじゅう課包括支援グループ |
筋力アップ教室 | 筋力低下の予防・体力維持のため、マシンを使用した筋力アップ教室※ | |
介護予防リーダー養成講座 | 介護予防のための地域のリーダーを養成する講座※ | |
介護予防リーダーのための実践・養成講座 | ちゃーがんじゅう体操広めたい講座※ | |
いきいき百歳体操リーダー養成講座※ | ||
ちゃーがんじゅうポイント制度 | 高齢者がボランティア活動を通して生きがい作りと介護予防を推進することを目的とし、その実績に応じてポイントを付与し交付金を受けることができます。 |
※教室・講座の募集については、広報誌等で行います。
サービス利用の流れ
総合事業のサービスの利用を希望する場合
- 介護保険制度を現在ご利用の方は…担当介護支援専門員(またはプランナー)へご相談、ご確認ください。
- 介護保険を利用されていない方は…お住まいの地域の那覇市地域包括支援センターへご相談ください。
通所型サービスの利用を希望する場合
那覇市では、新たに通所型サービスの利用を希望する場合、原則、以下のフロー図に沿って、利用サービスを検討することとしています。
サービスの利用にあたっては、「通所型サービスC(短期集中リハビリ教室)」(市内21カ所で実施)で、保健・医療の専門職による利用者の個別性に応じたリハビリテーションを実施し、生活機能の改善及びセルフマネジメントの大切さを実感していただき、地域の通いの場等様々なサービスへ移行することをお願いしています。
通所型サービスC(短期集中地域リハビリ教室)について
通所型サービスC(短期集中地域リハビリ教室)は保健・医療の専門職による個別性に応じたリハビリテーションを4ヶ月間集中的に実施し、生活機能の改善を図っていくサービスです。生活機能の衰えを実感している方に最適なサービスとなっていますので、積極的なご利用をご検討ください。
短期集中地域リハビリ教室会場一覧(令和7年4月時点)(PDF:63KB)
介護予防サービス計画書等作成のポイント(事業者向け)
総合事業ガイドラインより
- 通所介護事業者の従事者による従前相当サービスについては、主に、多様なサービス・活動の利用が難しいケース・不適切なケースや、専門職の指導を受けながら生活機能の向上のためのトレーニングを行うことで生活機能の改善・維持が見込まれるケース等、通所介護事業者の従事者による専門的なサービスが必要と認められる場合に利用することが想定される。
- 通所介護事業者の従事者による専門的なサービスが必要と認められる場合、一定期間後のモニタリングに基づき、可能な限り住民主体の活動を含む多様なサービス・活動に移行していくことを検討することが重要である。
原則に属さないサービスを利用する場合について
原則に属さないサービスを利用する場合について、その根拠を介護予防サービス計画書等に明記すること。