更新日:2024年5月20日
5月31日は「世界禁煙デー」・5月31日~6月6日は「禁煙週間」
5月31日は、世界保健機関(WHO)が「たばこを吸わないことが一般的な社会習慣となること」を目指して定めた「世界禁煙デー」です。
厚生労働省では5月31日から始まる1週間を「禁煙週間」と定めています。
令和6年度4月から開始している「二十一世紀における第三次国民健康づくり運動(健康日本21(第三次))」において、喫煙による健康影響のうち、COPD(慢性閉塞性肺疾患)対策として、新たに「COPDの死亡率の減少」を目標とし、引き続き認知度の向上を行うこと等が重要です。
また、受動喫煙防止については、「望まない受動喫煙のない社会の実現」を目標に掲げ、引き続き受動喫煙対策を推進していくこととしています。
これらを踏まえて今年度の禁煙週間のテーマは「たばこの健康影響を知ろう!~たばことCOPDの関係性~」です。
「世界禁煙デー・禁煙週間」をきっかけに、皆さんご自身のため、そして大切な人の命と健康を守るため、禁煙について考える機会にしてみませんか
たばこが与える健康への影響
放っておくとこわい・・・肺の生活習慣病「COPD」
COPDってどんな病気???
「慢性閉塞性肺疾患」ともいわれ、放置しておくと溺れるような息苦しさになる病気です。
特に、40歳以上の喫煙者(過去に喫煙していた方も)はCOPDになるリスクが高いといわれています。
放置しておくと死に至る、こわい病気です
COPDについて、詳しくは こちら(外部サイト)
〈監修〉一般社団法人 呼吸器学会 NPO法人日本呼吸器障害者情報センター
禁煙のススメ
長年タバコを吸っていても、禁煙するのに遅すぎることはありません。「禁煙は性別・年齢・喫煙による病気の有無を問わず、すべての人々に大きくかつ迅速な健康改善をもたらす」と言われています。
30歳までに禁煙すれば、もともと喫煙しなかった人と同様の余命が期待できることや、50歳で禁煙しても6年長くなることがわかっています。
禁煙すると24時間で心臓発作のリスクの低下がみられますが、その後比較的早期にみられる健康改善には、せきやたんなどの呼吸器症状やインフルエンザなど呼吸器感染症にかかる危険が低下することがあげられます。禁煙後早ければ1か月経つと、せきや喘鳴(呼吸時にぜーぜーしたり、ヒューヒューする様子)などの呼吸器症状が改善します。また免疫機能が回復して、かぜやインフルエンザなどの感染症にかかりにくくなります。さらに禁煙後1年経つと肺機能が改善し、禁煙2~4年後には虚血性心疾患や脳梗塞のリスクが約1/3減少します。肺がんのリスクが低下するのは禁煙5年後以降と少し時間がかかりますが、禁煙して10~15年経てば様々な病気にかかる危険が非喫煙者のレベルまで近づくがわかっています。
たばこによる家計への損失
望まない受動喫煙を防ごう!
家ではベランダや空気清浄機の近くで吸ってるし、外出先でも喫煙スペースを利用しているので
誰にも迷惑をかけていない・・・それは実は間違いです。自分で思っている以上に、喫煙による
影響は広範囲におよびます。今一度、自分自身の喫煙シーンを見直してみてください。
「禁煙週間」パネル展を行います
5月17日(金)~31日(金)の期間、市役所本庁ロビー(売店側)にて
5月31日(金)~6月10日(月)までは那覇市保健所1階ロビーにて
「世界禁煙デー・禁煙週間」のパネル展示を行います。
来所の際は、ぜひ足を止めてご覧ください。