更新日:2025年11月25日
12月1日は「世界エイズデー」です
世界エイズデーは、エイズのまん延防止と差別・偏見の解消を目的に啓発活動が行われます。
市保健所では、無料匿名検査の拡大とパネル展をします。
U=U(ユーイコールユー)
検査を受けて自らの感染を知り、早く治療を始めることで、HIVに感染しても、治療によりウイルス量が検出限界以下になっている状態が6カ月以上続いていれば(Undetectable)、実質的に他者にHIVを感染させることはない(Untransmittable)という概念です。
HIV・梅毒検査
HIV感染症や梅毒は、無症状期から検査を受け、早期に発見することが大切です。
感染について不安がある時は、検査を受けましょう。
検査日時や予約方法はこちらからご確認ください。↓
検査日程のお知らせ(HIV・性感染症・肝炎ウイルス検査等)
パネル展
(1)那覇市保健所1階ロビー 11月25日(火曜)~12月5日(金曜)
(2)那覇市役所1階 11月18日(火曜)~11月21日(金曜)
レッドリボン
“レッドリボン(赤いリボン)”は、HIVとエイズに関する運動の世界的なシンボルです。
アメリカでエイズが社会的な問題となってきた1980年代の終わりごろ、エイズに倒れて死亡した人に対する追悼の気持ちとエイズに苦しむ人々への理解と支援の意思を示すため、“赤いリボン”をシンボルにした運動が始まりました。
レッドリボンは、あなたがエイズに関して偏見をもっていない、エイズとともに生きる人々を差別しないというメッセージです。
日本での報告状況
2024年の国内におけるHIV感染者の届出数は662件、エイズ患者の届出数は332件で、累計36,375件でした。
詳細はこちら 沖縄県ホームぺージ「令和7年度『世界エイズデー』の実施について」(外部サイト)

沖縄県での報告状況
昭和62(1987)年から令和7(2025)年10月下旬までの累計は510件でした(HIV感染者321件・エイズ患者189件)。
平成19(2007)年以降、年間約10~30件の新規のHIV感染者及びエイズ患者の報告があります。
感染経路は、性的接触によるものが80%以上となっています。
沖縄県におけるHIV感染者とエイズ患者の報告状況

HIVとエイズ
HIVはヒト免疫不全ウイルスのことです。
HIVは、免疫細胞に感染し、身体を病気から守っている免疫力を低下させていきます。免疫力が低下し、本来なら自分の力で抑えることができる病気を発症する(日和見感染)ようになってしまった状態をエイズ(後天性免疫不全症候群)といいます。
感染経路
- 性行為による感染・・・性的接触により、性器だけでなく、 血液・精液・膣分泌液などの「体液」と、性器や肛門・口・傷口などの「粘膜」 の接触があれば感染の危険があります。膣性交だけでなく、オーラルセックス(口腔性交)やアナルセックス(肛門性交)などでも感染します。
- 血液を介しての感染・・・覚せい剤などの依存性薬物の“回しうち”による注射器具の共用や針刺し事故などによって感染します。
- 母親から赤ちゃんへの母子感染・・・母親がHIV に感染している場合、妊娠中や出産時に赤ちゃんに感染することがあります。
以下のような日常生活における通常の接触では感染しません
*握手をする、つり革につかまる、同じ浴槽やプールに入る、蚊に刺される、一緒のお鍋をつつく等の行為では感染しません。
感染予防
- 不特定多数や見知らぬ相手とは性行為をしないことも予防になります。
- セックスパートナーがいれば、一緒に検査を受けましょう。二人とも性感染症に感染しておらず、お互いに他の性交渉の相手がいなければ、二人の性行為は安全です。
- コンドームの使用は、避妊だけでなく、性感染症予防にも効果があります。膣性交だけでなくオーラルセックスやアナルセックスのときも相手の精液・膣分泌液とあなたの粘膜(性器や肛門、口腔)が直接接触しないよう、コンドームを適切に使用しましょう。
- 心配な“感染の可能性のある行動”があれば、性感染症の検査を積極的に受けましょう。性感染症の検査は、保健所や医療機関でも実施しています。
- 気になる症状がある場合は早めに医療機関を受診しましょう。
治療
現代の医学でもHIV感染症を完治することはできません。
医療機関を受診し、抗HIV薬を正しく飲み続けることで、 ウイルスの増殖を抑え、エイズの発症を防ぐことができます。
必ずセックスパートナーと一緒に治療を受けましょう。


