更新日:2024年4月26日
トコジラミに注意しましょう
トコジラミは主に夜間に活動して人を吸血し、狭い隙間に潜んで見つけにくいため、旅行先、特に海外旅行からの帰国の際に持ち込むケースも多いと言われています。また、繁殖力が高いため、部屋から部屋へ急速に広がってしまいます。
最近では、殺虫剤に抵抗性を示すトコジラミも報告されており、素人では的確な駆除が難しいことに加え、生息範囲を拡大させてしまうこともあります。発見したら早めに専門の防除業者に駆除を依頼しましょう。
【宿泊施設のみなさまへ】パンフレットをご活用ください
旅館・ホテルなどの宿泊施設のみなさま向けにトコジラミの特徴や対策などを解説したパンフレットを作成しました。下記のリンクからダウンロードいただけますのでご活用ください。
(宿泊施設のみなさまへ)トコジラミに注意しましょう(PDF:493KB)
トコジラミとは
〇成虫は体長5~8mm
〇羽はなく、扁平・楕円形で赤褐色
〇エサはヒトや動物の血液のみで、主に夜間(寝ているとき)に活動し、肌が露出しているところを吸血します
〇オスメスの成虫、幼虫ともに吸血し生活しています
〇褐色の糞(血糞)をします
図1 トコジラミ(日本ペストコントロール協会提供)
図2 実際の大きさ(日本ペストコントロール協会提供)
トコジラミによる被害
〇吸血される際に体内に唾液が注入され、それに対するアレルギー反応により皮疹やかゆみが生じます
〇主に夜間の寝ているあいだに手足や首などから吸血され、繰り返し吸血されると激しいかゆみや発赤が生じます
〇発生してしまったトコジラミは、駆除がとても難しく、時間と費用がかかって経済的な負担も大きくなります
〇旅館やホテル、公衆浴場などの営業施設では風評被害が生じるおそれもあります
トコジラミの住み場所
〇ベッド木枠、マットレスの縫い目
〇床と壁、壁と柱、壁と天井のすき間
〇たたみの縁、カーペットの縁
〇家具の裏側や内側
トコジラミの見つけ方
〇夜行性の昆虫で、昼間は暗くて狭いすき間に潜んでいます
〇トコジラミの潜み場所の周辺には、血糞(黒っぽいシミ)や卵、脱皮殻、死骸が見られることがあります
トコジラミの被害を防ぐには
トコジラミを持ち込まない!
〇ホテル等(特に海外)での宿泊時には、トコジラミがいないか確認し、荷物を床などに直接置かないようにしましょう
〇海外への旅行や出張などで使ったバッグは内部を調べ、血糞や脱皮殻がないか確認しましょう
早期に発見し駆除する!
〇日頃から部屋の掃除、整理整頓をこまめに行い、トコジラミの潜み場所などがないか注意しておきましょう
トコジラミを発見したら
トコジラミを発見した場合は、専門業者に駆除を依頼することをおすすめします。
殺虫剤に抵抗性を持つトコジラミが報告されており、個人で駆除することが難しくなっています。
できる限り早期に発見・防除することが重要です。
トコジラミに関する相談先
宿泊施設等の衛生管理・許可等について
那覇市保健所 生活衛生課 TEL:098-853-7963
住宅等の衛生害虫に関する相談について
環境衛生課 TEL:098-951-1530
トコジラミのほか、ねずみ・衛生害虫等の駆除依頼について
沖縄県ペストコントロール協会※ TEL:098-868-2289
※ねずみ・衛生害虫防除の任意団体