更新日:2024年8月1日
第22回 那覇市都市景観賞の募集について
「那覇市都市景観賞」とは
那覇市都市景観賞は、都市景観の向上と景観に関する市民意識の高揚を図ることを目的とし、優れた都市景観の形成に著しく寄与していると認める建築物、工作物、屋外広告物その他の物件について贈られる賞です。
応募要項
応募期間
令和6年6月3日(月曜日) ~ 令和6年7月31日(水曜日)
※応募期間は終了しました。受賞作品の発表及び表彰式は令和6年11月頃を予定しております。
応募対象
那覇市内において、優れた都市景観の形成に寄与している建築物、道路、工作物、広場、屋外広告物、まちづくり活動などが対象となります。
応募部門
下記の5部門となります。なお、下記の部門のほか、那覇市都市景観賞の趣旨に合うものはご応募いただけます。
選定基準
・周辺環境との調和 周辺街並みへの配慮、敷地内の緑化、対象物の維持管理状況などについて評価します。
・地域社会への配慮 周辺地域に対し良い影響を与えている、市民の景観意識に効果的に寄与したかなどを評価します。
・総合的なデザイン 対象物単体の意匠、形態、色彩、材質など、デザイン全般について評価します。
選定・表彰
・那覇市都市景観審議会による選考を経て、部門ごとに「那覇の景観賞」を選定します。
(必ずしも全ての部門を選定するわけではございません)
・表彰は、原則として表彰作品の所有者、設計者及び施工者、活動主体に対して行います。
(表彰式は令和6年11月頃予定)
第21回 那覇市都市景観賞 受賞作品
「第21回那覇市都市景観賞」は次の5作品に決定しました。今回の景観賞は、<小さな建物部門><大きな建物部門><まちのインフラ部門><すてきな広告部門><風景まちづくり部門>の5部門を対象とし、市民の皆様の応募作品数の92件から選定しました。それぞれに那覇の風景に調和した特色ある建築物、広場、看板、活動が選ばれており、表彰作品をとおして、美しい街並みの魅力を新しい視点で市民の皆様にみていただけると思っております。
小さな建物部門
桜坂下フォレストガーデン
マチグァーの入り組んだ景観の中に佇む、都会的なデザインと個性を引きたてる素材感が秀逸であり、周辺に柔らかさと落ち着いた雰囲気を与えている。自然に人を誘うシンボルツリーと敷地内の緑化空間は、隣接する希望ヶ丘公園の緑と一体となったロケーションを活かした都会のオアシス空間となっている。
大きな建物部門
ホテルストレータ那覇
沖縄らしい植栽や石灰岩、花ブロックを用いたエントランス周りや、都心の風景にも馴染む色や素材を多様に組み合わせた意欲的な意匠は、沖縄の風土を上手く取り入れた表現となっている。敷地形状を活かした配置、既存木を活用した緑化、夜間のライトアップなど、きめ細やかな景観への配慮が見られ、良好な都市景観の形成に貢献している。
まちのインフラ部門
龍潭の水辺広場(ポケットパーク)
龍潭通りの赤瓦とグリーンベルトの街なみに添えられた開放的な広場は、近隣の児童をはじめ地域の方々に親しまれ、日常的に利用されている。首里の杜に続く緑、豊かな水、伝統的な素材を活かしたデザインが首里の風景に溶け込むとともに、これまでの歴史ある風景や人の営みを繋ぐ空間となっている。
すてきな広告部門
桜坂劇場の屋外広告物
地域の愛称「桜坂」の由来となった桜をモチーフとした看板は、映画や音楽を通して文化を発信し続ける施設の特徴を上手く表現している。永らく地域で親しまれてきた情景は、沿道に並ぶ映画ポスターやレトロな佇まいと相まって、道行く人を引き付ける地域の魅力ある景観をつくり出している。
風景まちづくり部門
阿手川公園の愛護活動
都心の住宅街に位置する小公園において、愛護会による丁寧で質の高い緑化と維持管理がなされており、美しい花木に彩られた居心地の良い空間からは、地域への深い愛着が感じられる。日常的に利用する公園の風景を、地域が自らつくり・そだてる活動は、これからの景観まちづくりの可能性を感じさせる取り組みである。
過去の受賞作品集
「美しいまちづくりフォーラム in NAHA」~『第21回 那覇の景観賞』表彰式・市制100周年記念シンポジウム~
令和3年11月11日(木曜)に市制100周年を記念して、まちの景観と地域づくりを考えるシンポジウムを開催しました。第1部では『第21回 那覇の景観賞』の表彰式を行ったほか、第2部では、長崎市の景観専門監を務める九州大学 特任准教授 高尾 忠志氏より、長崎駅周辺の整備や夜間景観の創出などまちの魅力を生み出す事業を監修されたご経験を基に、まちの景観がなぜ重要なのかなどご講演いただきました。第3部では、県内の建築・土木・美術デザインといった各分野の有識者をお招きし、城間市長と共に那覇のこれからの100年を考えるパネルディスカッションを行いました。
第1部:第21回 那覇の景観賞 表彰式
第2部:まちづくり講演会
『地域の価値を高める景観まちづくり』
講師:高尾 忠志(九州大学 特任准教授/長崎市 景観専門監)
第3部:パネルディスカッション
『これからの那覇の景観まちづくり』
<パネリスト>
伊良波 朝義(NPO法人 首里まちづくり研究会 理事長)
古波蔵 健(NPO法人 沖縄の風景を愛さする会 理事)
城間 幹子(那覇市長)
<コーディネーター>
赤嶺 雅(那覇市都市景観審議会会長、沖縄県立芸術大学 美術工芸学部教授)
那覇の景観資源について
・「那覇の景観資源」は、都市景観の形成上重要な価値があると認められる樹木や石垣、拝所、建築物などを対象として、都市景観資源指定候補の選定を行い、所有者の同意を基に都市景観資源として指定しております。
【那覇の景観資源パンフレット(PDF:9,153KB)】
【那覇の都市景観資源指定物件】(PDF:7,077KB)
【那覇の都市景観資源指定物件位置図】(PDF:546KB)