下水道事業のあらまし

更新日:2020年3月4日

 戦後の那覇市は本島北部や他市町村、或いは本土疎開地それに外地からの引揚者が続々居住してきた。しかし、市街地の多くが米軍基地として使用され、市民が住める地域は狭く道路網の整備もされないままに雑然と住宅が立ち並んでいた。そうした社会状況を背景に昭和38年に「 那覇市 下水道事業基本計画」が立案された。

 そうした中、当時の施政権を有する米国民政府が策定する「中部沖縄下水道統合計画」に組み込まれて工事着手に至り、昭和40年7月 那覇市 で最初の下水道工事が若狭、辻地区において開始された。

 その後、昭和47年5月本土復帰となり、雨水事業も加えた国の第3次下水道整備5ヵ年計画に組み入れられ、更に、沖縄の復帰に伴う特別措置による補助対象施設の特例もあり、本市の公共下水道は一段と整備促進され、生活環境整備としての下水道が着々と前進をみているところである。

 また、平成10年度から沖縄県と共同で再生水利用下水道事業に着手し、処理水の一部を高度処理し、水洗便所の洗浄用水等として、新都心地区を中心に、延床面積が3,000平方メートル以上の大型建築物、公共施設等を対象に、平成14年4月から供用開始となり、下水道資源の有効利用が図られている。

 更に、平成17年4月から下水道事業に地方公営企業法を適用し、水道事業と組織を統合して、那覇市上下水道局として事業運営を行っている。また、平成24年3月に策定した那覇市下水道事業基本計画(ステップ・バイ・ステップ)の中で、平成24年度から平成33年度までの10年間の期間に新たに発生する費用等を算定し、収益的収支、資本的収支を明らかにすることによって、経営成績と財政状況を把握し、安定した下水道事業の経営に努めている。

 今後も、50年以上経過した下水道施設は増加していくことから、下水道施設全体を対象とした点検・調査、改築・修繕をストックマネジメント計画に基づき取り組んでいく。

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