海外渡航時の感染症対策

更新日:2023年7月18日

旅行に行く前に

渡航先の情報を収集する

 事前に、渡航先の治安や医療事情、感染症情報を確認しておきましょう。

 海外で感染症にかからないようにするために、感染症に対する正しい知識と予防のため方法を身につけましょう。不安な点があれば専門の相談外来であるトラベルクリニックや予防接種実施機関(外部サイト)を受診して相談しましょう。

 渡航先の最新の治安や医療事情、感染症流行状況は外務省のホームページ(外部サイト)検疫所のホームページ(外部サイト)より確認できます。

予防接種

 渡航先や渡航期間によっては渡航前に接種が推奨される予防接種があります。予防接種によっては数回受けないと効果がないものや、予防接種証明書が入国要件となるものもありますので、渡航の3か月以上前に、トラベルクリニックや予防接種実施機関などに相談しましょう。

海外旅行保険

 急病で現地の医療機関で入院や手術が必要となった場合、日本の健康保険が利用できず高額な医療費を請求されることがあります。クレジットカードに附帯する海外旅行保険は、サービスの範囲に限度があったり、補償内容が十分ではないことがあるため、保険内容を事前にしっかりと確認することが必要です。充実した海外旅行保険への加入をご検討ください。

旅行中に注意すること

体調管理

 海外旅行では長時間の移動や時差、気候の変化などで体調を崩しやすくなっています。せっかくの旅行だからと寝る間を惜しんで行動すると体調を崩しかねません。飲みすぎ、食べすぎに注意して、睡眠や休養を十分にとりましょう。

手洗いはしっかりと

 手洗いは感染対策の基本です。旅行中も、外出後やトイレの後、食事の前の手洗いはしっかり行いましょう。

食べ物・飲み物に注意

 現地の水や食事が体に合わず、下痢などをおこす方がいらっしゃいます。特に衛生状態の悪い国では、生水や生ものは病原体に感染する原因になりえます。飲料水は安全な市販のミネラルウォーターを利用し、食事は衛生状態の良いレストランで熱を通したメニューを選ぶことをお勧めします。

虫対策をしよう

 蚊やダニ等が媒介する感染症については、感染しないための対策として、予防薬(マラリア流行地域の場合)や蚊帳、防虫スプレーの使用、肌を露出させない長袖・長ズボンの着用などを心がけましょう。

現地の動物には近づかないで

 動物はさまざまな病原体を持っていることがあります。咬まれたりひっかかれたりすると感染する恐れがありますので、不用意に接触しないようにしましょう。もし、滞在先で動物に咬まれた場合は、傷口をきれいな水でしっかりと洗い流し、速やかに医療機関を受診しましょう。

水遊び

 淡水の湖や河川は、寄生虫をはじめ、さまざまな病原体に汚染されている危険性があるため、水遊びはお勧めできません。特に傷口から感染することがあるのではだしでの水遊びは絶対に避けましょう。

性感染症のリスク

 感染症のリスクは動物や虫だけではありません。海外旅行では開放的な気分になり、性感染症(HIV、梅毒、クラミジアなど)のリスクが高まる可能性が指摘されています。感染しないよう安易な行動は避けましょう。コンドームの使用により予防する方法もありますが、オーラルセックスで感染することもあります。感染を防ぐには不特定の人との性行為を避けることが最も効果的な方法です。海外で不特定の人との性行為をした方は、帰国後3か月後を目安に性感染症の検査を受けましょう。

帰国後の体調不良

 空港や港にある検疫所では無料で健康相談や検査を行っています。初めは軽い症状であっても、その後体調が悪化することがあります。帰国時に、発熱や下痢、腹痛などの症状がある場合は必ず検疫所に相談してください。

 帰国時に症状がなくても、数日~数週間後に発熱などの症状が現れることがあります。渡航先によっては命に関わる感染症(例えばマラリアなど)の可能性もあるため、体調が悪化した場合は、速やかに医療機関を受診し、医師に渡航先や渡航期間を伝えてください。

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お問い合わせ

健康部 保健総務課 感染症G

〒902-0076 沖縄県那覇市与儀1-3-21

電話:098-853-7972

ファクス:098-853-7966