更新日:2025年4月1日
★「那覇市こども計画」の策定
2023(令和5)年4月、国において、日本国憲法及び児童の権利に関する条約の精神にのっとり、こども施策を総合的に推進することを目的とした「こども基本法」が施行され、「こども家庭庁」が発足されました。
本市では、同法に基づき、少子化社会対策基本法や子ども・若者育成支援推進法、こどもの貧困の解消に向けた対策の推進に関する法律を包含し、本市においてこれまで実施してきた子ども・子育て支援事業計画など子どもに関する施策をさらに充実させ、また、「子どもの権利」についての施策等を統一的にすすめることを目的に「那覇市こども計画」を策定しました。
★「こどもまんなか社会」の実現を目指して
那覇市こども計画の策定過程においては、こどもの意見を取り入れるため、「子どもの権利」の内容の一つである「子どもの意見表明権」の尊重の観点から、子ども・若者のニーズを的確に把握するためのアンケート調査、こども会議、こどもインタビューを実施しました。さらに、有識者や学生などから構成される「那覇市こども政策審議会」において、計画の内容を審議していただき、那覇市こども計画(素案)に関するパブリックコメントなどを実施してきました。
このような過程を経て作成した那覇市こども計画は「安全安心で 全てのこども・若者がすこやかに成長し 住みやすく 暮らしやすく幸せを実感できる こどもまんなかNAHA」を基本理念に掲げております。
本計画に基づき、全ての子ども・若者が身体的・精神的・社会的に将来にわたって幸せな状態で生活を送ることができる「こどもまんなか社会」の実現を目指し、各施策に取り組んでまいります
★基本理念に込めた想い
1.こども・若者が「まんなか」の社会へ
こどもや若い人が未来をつくる大切な存在であり、その成長や幸せを社会全体で支えることが必要で、「こども・若者を社会のまんなかに」という強い想いを込めています。
2.「安全・安心」はすべての土台
こどもや若い人がすこやかに成長するためには、まず安全で安心して過ごせる環境が欠かせません。地域や社会全体で、暴力や差別、貧困などからこどもを守り、どんな家庭のこどもでも安心して育つことができる社会を目指しています。
3.「すこやかに成長する」ことの大切さ
ただ生きているだけではなく、心も身体もすこやかに成長できる環境をつくることが大切です。教育や遊びの機会をしっかり確保し、一人ひとりの個性や夢を伸ばせるようにしたい、という願いを込めています。
4.「住みやすく暮らしやすい」まちづくり
こどもや若い人だけでなく、家族や地域の人たちにとっても暮らしやすい環境が必要です。子育てしやすい制度や、こどもがのびのび遊べる場所、相談できる場所などを整えていくことで、みんなが住みやすいまちを目指しています。
5.「幸せを実感できる」まちづくり
ただ物質的に豊かになるだけでなく、心の豊かさやつながりを感じられる社会にしたいという想いを込めています。「自分は大切にされている」「ここにいていいんだ」と思えることが、こどもや若い人の幸せにつながるのではないかと思っています。