更新日:2019年4月25日
那覇市市制100周年記念事業基本構想
はじめに
万国津梁の精神で大海原を舞台に雄飛した琉球王国の文化と歴史を今に受け継ぐ本市は、1921(大正10)年に市制を施行して以来、2021(令和3)年5月20日に市制施行100周年を迎えます。
沖縄戦によるゼロからの再出発を余儀なくされ、さらには、米軍による統治を経験してきた本市は、平和と自治を希求する市民の力によって、少しずつかつてのにぎわいを取り戻し、産業や経済、医療、教育、文化などの都市機能を集積させながら、この100年で県都としての風格を備えた都市へと発展を遂げてきました。
この100周年という記念すべき節目を更なる市勢発展の契機とし、いつまでも愛着と誇りを持って暮らし続けられる、笑顔広がる元気なまち「なは」の実現につなげます。
1 基本理念
風格ある那覇を築き上げてきた先人たちのたゆまぬ努力をたたえ、この100 年の節目を全市をあげて祝うとともに、輝かしい未来への確かな一歩を踏み出すスタートとし、市制 100 周年記念事業を実施します。
2 基本方針
基本理念を踏まえ、「つなぐ」をキーワードとした次の基本方針に基づき記念事業を実施します。
時代をつなぐ ~過去から未来へ~
先人たちが築き上げてきた歴史や文化、そして平和を願う強い想いを国内外へ発信するとともに、未来へとつなげます。
世代をつなぐ ~親から子、孫へ~
那覇の魅力を再認識し、愛着と誇りを深め、次代を担う子どもたちへつなげます。
心をつなぐ ~人と人、人と地域、地域と地域~
御万人(うまんちゅ)が集い、共に創り、共に楽しみ、交流を深め、笑顔の輪をつなげます。
3 事業期間
2020(令和2)年4月1日から2022(令和4)年3月31日までの2年間を事業期間とします。
2020(令和2)年度はプレ記念事業期間とし、市全体の機運を高めるためのPR事業を実施します。
記念日である2021(令和3)年5月20日を含む2021(令和3)年度は記念事業期間として各種事業を実施します。
●プレ記念事業期間 : 2020(令和2)年4月1日 ~ 2021(令和3)年3月31日
●記 念 事 業 期 間 : 2021(令和3)年4月1日 ~ 2022(令和4)年3月31日
4 実施体制
庁内の組織である「推進本部」と市民、企業、団体が主体となった「実行委員会」を設置し、市が主体となって行う事業を推進本部で、市民、企業、団体が主体となって行う事業を実行員会で企画実施します。
推進本部
記念事業の実施において、庁内の総合調整及び円滑な事業推進を図るため、市制100周年記念事業推進本部を設置します。
【構成メンバー】
市長、副市長、上下水道事業管理者、教育長、政策統括調整監、各部の長、消防局長、会計管理者、生涯学習部長、学校教育部長、上下水道部長、議会事務局長
【所掌事項】
- 本市が主体となって行う記念事業の企画及び実施に関する事項
- 円滑に記念事業を推進するための庁内外の総合調整に関する事項
- その他記念事業について必要な事項
実行委員会
記念事業の積極的かつ円滑な推進を図るため、市制100周年記念事業実行委員会を設置します。
【構成メンバー】
市長、副市長、市内各種団体の代表及び役職員並びに市民
※必要に応じて、実行委員会に参与を置き、意見を求めることができます。
【所掌事項】
- 実行委員会が主体となって行う記念事業の企画及び実施に関すること
- 市民提案事業の承認及び補助金交付に関すること
- 冠事業及び連携事業の承認に関すること
- 記念イベントの誘致、ロゴマークやキャッチフレーズの決定等広報、宣伝方法等に関すること
- その他記念事業の積極的かつ円滑な推進に関すること
5 事業構成
事業構成は、以下のとおりとします。
市所管事業
(1)記念式典
市政功労者及び特別表彰者の表彰を行うほか、市制100周年記念事業の中心的な行事として、記念舞台を実施し100年の節目を盛大にお祝いします。
(2)特別事業
市制100周年記念事業として、基本方針に沿った中心となる事業を実施します。
(3)冠事業
基本方針に沿った事業については、「市制100周年記念」の冠付けを行い、事業を実施します。
(4)記念誌及び記念映像制作事業
市制100周年記念誌及び記念映像を制作します。
(5)連携事業
基本方針に沿った事業については、企業や団体が事業を実施する際に、ロゴマークやキャッチフレーズの活用を通した支援を行います。
実行委員会所管事業
(1)特別事業
実行委員会は、市制100周年記念事業として、基本方針に沿った中心となる事業を実施します。
(2)提案事業
市民団体や地域が市制100周年記念として基本方針に沿った事業を実施する場合に、経費の一部を支援します。
(3)冠事業
市民、企業、団体が行う基本方針に沿った事業については、「市制100周年記念」の冠付けを行います。
(4)連携事業
市民、企業、団体が事業を実施する際に、後援等を通した支援を行います。
6 広報・宣伝
市民等に市制100周年記念事業の十分な周知啓発を行います。
ロゴーマーク、キャッチフレーズ等の作成
記念事業を推進するにあたり、ロゴマークデザイン、キャッチフレーズ等を作成し、市や団体、企業などの発行物や商品、イベントなど様々な機会に活用することで広報します。
各種PRツールの活用
市民の友、ホームページ、SNS等の各種媒体を活用します。
プレイベントの実施
プレ記念事業期間において、様々な事業を実施します。
7 その他
事業経費
事業経費は、那覇市の予算(負担金)、協賛金のほか、クラウドファンディングを活用したふるさと納税を含む寄附金など、幅広く資金を募ります。
事業実施にあたって
全庁にあっては、部局の枠を超え、全庁体制で、全職員一丸となって記念事業に取り組みます。
全市にあっては、市民、企業、団体の積極的な参画を促します。
【推進体制図】