デング出血熱患者発生について

更新日:2019年9月20日

デング出血熱患者発生について

令和元年9月18日に那覇市内在住で70代女性のデング熱の患者が確認されました。調査の結果、海外渡航歴はあるものの、居住地周辺でデングウイルスに感染したことも否定できないと推定されました。また、その後、当該患者はデング出血熱と診断されました。
デング熱は、ヒトからヒトへの感染はなく、ウイルスに感染した患者の血液を吸った蚊が媒介して、他の人に感染が拡がる疾患です。すでにデングウイルスを保有した蚊が生息していたと考えられる場所には殺虫剤の散布を行っておりますので、今後、これらの蚊が地域に拡大する可能性は極めて低いと考えます。
市民の皆さまには、「蚊に刺されない」「蚊をふやさない」の対策の徹底をお願いします。また、海外渡航の際にも、蚊に刺されないよう注意してください。

なお、本件については、患者様のプライバシー保護の観点から、ご配慮ある対応、ご協力をお願い申し上げます。

患者概要

患者は那覇市在住70代女性。当該患者は同居家族と共に、8月16日~26日にネパールへ渡航。帰国4日後(8月30日)、同行した同居家族がデング熱を発症し、その後回復(9月6日診断)していた。
本事例の患者の経過は次のとおり。
9月15日:発熱の症状があり、同日市内医療機関Aの救急受診。
9月17日:全身倦怠感がつづくため、市内医療機関B受診。海外渡航歴及び同居家族のデング熱既往歴よりデング熱の疑いで、那覇市保健所へ連絡。
9月18日:デング熱検査陽性。デング熱と診断。同日出血傾向があるため医療機関に入院。
9月19日:デング出血熱と診断。
9月20日:現在も入院加療中だが、患者の容体は安定している。

推定感染地域

疫学調査の結果、海外での滞在歴とデング熱の潜伏期間などから市内感染の可能性が疑われますが、那覇市の一部地域に限定しておりデングウイルスを媒介する蚊(ヒトスジシマカ)は50~100mの範囲で活動するため、那覇市内の一部地域に限定していると考えています。該当地域以外にお住まいの方に関して過剰な心配は不要です。

デング熱について

(1)原因:デングウイルス
(2)感染経路:人から人への感染はなく、蚊→人→蚊で感染する。
デングウイルスに感染した人を蚊が吸血
→蚊の体内でウイルスが増殖し、唾液腺にウイルスが蓄積される
→ウイルス保有蚊が健康な人を吸血することにより、その人に感染
(3)潜伏期間:2~14日(通常3~7日)
(4)症状:

(1)感染しても発症するのは20~50%程度で、約半数は無症状におわります。

(2)38~40℃の発熱で発症し、頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹が現れます。

(3)通常は軽症で、1週間程度で回復しますが、まれに重症化し出血傾向やショック症状を呈することがあります。デング熱の患者が死亡する割合は1%未満です。

(5)治療法:特異的な治療法はなく、対症療法のみ

デングウイルスを媒介する蚊

  1. 幼虫(ボウフラ)は比較的小さい容器に発生します。住宅地では植木鉢やプランターの受け皿、庭先のバケツ、ビニールシートのくぼみや隙間にたまった水などにも発生します.
  2. 成虫は主に屋外で活動し、民家の庭、公園、墓地等の茂みにひそみ、日中に吸血します。ヒトスジシマカの雌は産卵や吸血を行いながら、徐々に移動し、50~100mの範囲で活動することが多いです。
  3. デングウイルスは、雌の成虫の吸血によって蚊の体内に取り込まれます。その後7日目には蚊の唾液腺に移動し、ヒトを吸血する際にデングウイルスを感染させることが可能になります。雌の成虫の寿命は30~40日で、この間に産卵や吸血を行います。

デング熱の予防対策

有効なワクチンはありません。
(1)蚊に刺されないように工夫しましょう

  • 長袖、長ズボンの着用
  • 露出している皮膚へ虫除けスプレーを使用
  • 蚊が屋内に侵入しないよう網戸を使用

(2)蚊を発生させないようにしましょう

  • 蚊の防除の基本は、幼虫(ボウフラ)の発生源対策です。蚊が発生する水たまりをなくす環境づくりを心がけましょう。
  • 屋外に放置された容器や空き缶などを片づける
  • 水がたまる場所をなくす、または週に1回は清掃や水の交換をおこなう

デング熱患者の発生状況

2014 2015 2016 2017 2018 2019
全国

341※

293

338 245 201 307
沖縄県 2 0 4 2 0 7
那覇市 0 0 1 1 0 3

※うち162は国内例

那覇市の対応

那覇市では那覇市蚊媒介感染症対策行動計画に基づき、次のような対応を行っています。
(1)疫学調査
9月18日:那覇市保健所で患者の疫学調査を実施。環境衛生課と合同で推定感染地調査を実施。
9月19日:沖縄県衛生環境研究所と合同で蚊の捕獲調査を実施
(2)推定感染地区の蚊の駆除
9月18日:環境衛生課が当該地区を調査。蚊の駆除が必要と判断
9月19日:1回目緊急駆除の実施。2回目は9月20日を予定。

市民の皆様へ

(1)蚊に刺されないように対策(長袖・長ズボン・虫よけ剤の使用等)をお願いします。
(2)蚊の発生源の除去へのご協力をお願いします。
(3)蚊に刺されて発熱、発疹等の症状がある場合は、かかりつけの医療機関などを受診してください。
(4)海外渡航の際は、防蚊対策の徹底をお願いします。

相談先

(1)那覇市民・那覇市関係者の皆さま

(1)デング熱に関することや蚊の防御に関すること。

那覇市保健所保健総務課TEL:098-853-7971(平日※午前8時半から午後5時)

※ただし、9月21日(土曜)から23日(月曜)連休中のみ、午前9時から午後5時対応

(2)蚊の駆除に関すること。

那覇市環境部環境衛生課TEL:951-1530(平日午前8時半から午後5時)


(2)那覇市民以外の皆さま
「デング熱」や「感染予防対策」に関することは最寄りの保健所へ、「蚊の駆除」に関することはお住まいの市町村にご相談ください。

デング熱に関する情報

お問い合わせ

健康部 保健総務課 結核・感染症G

〒902-0076 沖縄県那覇市与儀1丁目3番21号

電話:098-853-7971

ファクス:098-853-7967