更新日:2024年10月4日
インフルエンザ
2024年9月12日【プレスリリース】(再掲)インフルエンザ注意報(PDF:147KB)
2024年8月9日【プレスリリース】インフルエンザ注意報(PDF:138KB)
令和6年第39週(9月23日~9月29日)の那覇市内の定点医療機関1か所あたりのインフルエンザ報告数が19.17で、第38週の20.50から減少しています。
「インフルエンザ注意報」は「今後4週間以内に大きな流行が発生する可能性が高いこと」を意味し、注意報の基準値である10.0を超えた8月8日から発令しています。過去5年間の夏で注意報となった令和元年8月と令和5年9月の後の報告数は警報レベルとなりました。
つきましては、新型コロナウイルス感染症の予防策と同様に、手洗い、換気、咳エチケットをしましょう。特に症状がある方はマスクの着用や自宅で安静にするなど、周りに感染させないような行動をお願いします。
発熱等の症状がある場合は、かかりつけ医にまず相談、受診しましょう。
インフルエンザの流行状況
- 那覇市における第39週(令和6年9月23日~9月29日)のインフルエンザ型別内訳は、A型125件、B型0件、不明等105件となっており、A型の流行がみられます。
- 過去3か月(第23週~第36週)の那覇市におけるインフルエンザ年代別にみると、0~4歳が25%、5歳~9歳が23%、10~14歳が12%と中学生以下の割合が半数以上を占めています。
- 今回のインフルエンザの流行は、幼児や小児が感染の中心になっており、こども園等での集団発生や学級閉鎖等がみられます。小児でも重症化する場合があります。保護者の方は小児の観察をお願いします。また、家庭内で高齢者が感染し、肺炎を合併してしまうことがあります。
- 第36週以降の内訳は下表のとおりです。第38週より、小中学生から40歳以上の年代層へ感染が推移してきています。高校生にも感染の広がりがみられます。
年代 | 1歳未満 | 1-4歳 | 5-9歳 | 10-14歳 | 15-19歳 | 20-29歳 | 30-39歳 | 40-49歳 | 50-59歳 | 60歳以上 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
第23~36週(3ヵ月) |
25% |
23% | 12% | 4% | 4% | 5% | 7% | 8% | 12% | |
第36週 | 2 |
34 |
59 |
28 |
5 |
7 |
8 |
8 |
10 |
13 |
第37週 | 1 |
33 |
69 |
49 |
7 |
11 |
11 |
10 |
10 |
31 |
第38週 | 1 |
47 |
36 |
44 |
14 |
13 |
5 |
21 |
22 |
43 |
第39週 | 4 |
47 |
28 |
32 |
22 |
13 |
11 |
21 |
12 |
40 |
インフルエンザの感染予防対策
- 食事の前や帰宅後には、必ず「手洗い」をしましょう。
- バランスよく栄養を摂取し、十分な睡眠をとりましょう。
- 「マスク」を着用しましょう。
- 3密を避けましょう。(換気の悪い密閉空間、人が集まる密集場所、間近で会話する密接場面)
- 室内の換気に気をつけ適切な湿度を保ちましょう。
- 予防にはインフルエンザワクチンの接種が有効です。
- 現行のインフルエンザワクチンは、接種すればインフルエンザに絶対にかからない、というものではありません。しかし、インフルエンザの発病を予防することや、発病後の重症化や死亡を予防することに関しては、一定の効果があるとされています。
- ワクチンの予防効果が期待できるのは接種後2週から5カ月程度と考えられています。
- ワクチン接種回数は生後6カ月以上~13歳未満:2回、13歳以上:1回(または2回)。
インフルエンザに罹ってしまったら
- 安静にして休養をとりましょう。
- 感染を広げないために、会社や学校を休むようにしましょう(※)。
- インフルエンザ発症前日から発症後3~7日間は鼻やのどからウイルスを排出するといわれています。そのためにウイルスを排出している間は、外出を控える必要があります。
- マスクを着用し、咳やくしゃみをする時は「咳エチケット」(※)を守りましょう。
- 基礎疾患のある方や重症化の予兆(意識状態がおかしい、呼吸が速い・苦しい、症状が長引き悪化している)が出た場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。
※学校保健安全法施行規則では、インフルエンザに罹患した場合、発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日(幼児にあっては3日)を経過し、健康が回復すれば外出の自粛を終了することが可能です。
※「咳エチケット」とは咳やくしゃみが出ているときはできるだけ不織布製マスクを着用し、とっさの咳やくしゃみの際にマスクがない場合は、ティッシュや腕の内側などで口と鼻を覆い、顔を他の人に向けないこと
感染症発生動向調査における警報・注意報レベルの基準値
インフルエンザの流行状況については、感染症発生動向調査事業において那覇市内8医療機関(小児科:7、内科:5、合計12定点)の協力を得、患者情報を週単位(月曜から日曜)で収集し、全国約5,000カ所の定点情報と併せて分析し、市民及び医療機関に情報を提供しています。
- 注意報レベル:定点あたり10.0以上
- 警報レベル:定点あたり30.0以上
- 警報終息レベル:定点あたり10.0未満