カラスってどんな鳥?

更新日:2019年3月18日

カラスってどんな鳥?

カラスの種類

 奄美大島から宮古島以北に分布し、最近那覇市でもよく見られるカラスは、本来は森林を生息域とする沖縄在来種で、リュウキュウハシブトガラスといいます。
 近年、よく見かけるようになったため、カラスになじみのない市民から、人を襲うのではないかなどの問い合わせが増えてきています。
 カラスに限らず、鳥が人を襲うことはありません。
 皆さんが、襲うと考える鳥の行動は、威嚇や攻撃行動と呼ばれ、人が、卵やヒナのいる巣に近づくことで起きるもので、巣から人を引き離すことを目的とするものです。リュウキュウハシブトガラスについて、下記にまとめてみましたので、参考にお読み下さい。

カラスは人を襲うのか?

 人を攻撃したという報告や相談が多いのは、4~6月です。この頃は、繁殖期であり、特に雛が巣立ったり大きくなって巣から落ちたりする時期です。そのため、巣に人が近付くと、親鳥が雛を守ろうとして人に威嚇し向かってくるため、「襲われた」と捉えてしまうことになります。3羽以上の群れで向かってくることはめったにありません。
 

威嚇するのはカラスだけ?

 カラスのみならず生きものの多くは、子どもを守るために敵に向かっていきます。繁殖期、巣や雛に近づいた人に向かっていくのは、綺麗な声で鳴くイソヒヨドリやハト等にも見られます。

 繁殖期に攻撃的になるのは、カラスだけではないことをまず理解して頂きたいと思います。
 また、繁殖期であっても、すべてのカラスが人を威嚇するわけではありません。環境省の資料によれば、カラスと常に接している研究者にさえ、襲われて怪我をしたという人の報告はありません。50個を超える巣を観察している研究者でさえも、カラスに実際に攻撃されたことはありません。

カラスの食性

 カラスは雑食性で、森の掃除屋さんとも呼ばれています。たいへん幅広い食性を持ちますが、そのほとんどが植物質で88%との調査があり、下記のグラフから、樹木の種子を比較的多く食べていることがわかります。
 

食性グラフ

 

カラスは野生生物です。上手に共存しましょう。

 
むやみに、カラスなどの野生生物に近づかず、餌付けになるような行動をしないでください。
ドバトやネコなどへの餌をやると、そこで餌が取れることを、カラスが覚えてしまうこともあるため、カラスを目的としない餌付けであっても行わないようにしましょう!
 
飼い主のいない猫への餌やりやペットに関することは・・・・・・・環境衛生課(リンク 「犬猫等の飼い方について」 )
 
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