地域円卓会議~みんなで考える、若狭の未来の作り方~

更新日:2019年3月18日

市政レポート

地域円卓会議~みんなで考える、若狭の未来の作り方~

[日時]平成27年2月15日(日曜) 午後2時
[場所]若狭公民館3階
 
 学校と地域の新たな連携体制構築のための実証研究事業として、若狭地域の円卓会議が行われました。
 第1部では杉並区教育委員会学校支援課 教育連携担当係長の中曽根聡氏をお迎えし、「いいまちは、いい学校を創る」をキーワードに、地域住民が当事者意識をもって学校づくりに参画する「地域運営学校(コミュニティ・スクール)」の取り組みが紹介されました。
 コミュニティスクールとは、保護者や地域住民が学校の運営に参画していく制度です。コミュニティスクールとして指定された学校は、校長をはじめ学識経験者や公募などによって選ばれた人が委員となる「学校運営協議会」を立ち上げます。そして校長は「こんな学校をつくるために、こういうことを大切します!」といった運営ビジョン立て、協議会の委員は校長の運営ビジョンについてディスカッションを行ったうえで、これを承認します。
 その他、学校運営協議会は教職員の任用に関して、教育委員会に意見し、学校運営についても教育委員会と校長に意見することができます。
 杉並区では、小中学校が60校あり、現在27校がコミュニティ・スクールとして指定されており、平成33年度までに全校指定を目指しています。
 
 杉並区の小中学校で運営協議会の委員として参加し、全国規模で学校運営への助言等の支援をする生重幸恵氏(一般社団法人キャリア教育コーディネーターネットワーク協議会代表)は「まだ子育ては家庭の問題、教育は学校の問題といった考えが根強く、子どもたちが自ら考え自立していく方法を地域が一丸となって考えなければいけないという課題を私たちは、突き付けられている。」と話し、子育ては家庭や学校だけに押し付けるのではなく、みんなでできることを考え、話し合えば必ず活路は見いだせると、力強く語っていただきました。
 
 第2部では、地域の活発な取り組みで注目を浴びる若狭地区のコミュニティですが、もう一歩、連携が進まないという課題について、その突破口をグループ協議しました。
 参加者からは、コミュニティに参加して欲しい子どもや、子どもがいない家庭、忙しい人へ参加を促すための方法、関わって欲しくないという家庭への関わり方について、お二人に質問がありました。
 生重氏は、「いろんな人が集まって情報を共有する。互いに高め合い、地域と人と人をつなぐことを学ぶことによって関わり方を育むことができる。」と、また関わりを拒否する家庭の背景には、貧困の問題がある場合がある。その連鎖を断ち切るためにも、地域と行政と福祉が一体となって親を支援し、まちぐるみで子どもを育てていく大きな課題だと話しました。
 中曽根氏は、「子育て情報などのまちの情報を紹介する不動産屋が出てきた。この人はお互いさま食堂を立ち上げ、月1回、素材を持ち寄って食事会をし、孤立化する社会に問題意識を持って活動している。いろんな業界の人達が様々な問題意識を持って活動をしている。」と、両者とも、多様な人々との交流と情報共有によって、関わらない人々が集う場所へアプローチしていくことも大切であると話しました。
 
 最後に中曽根氏は、「取り組みの持続性という面で行政職員は物事を制度化し、施策化していく必要がある。そこ行政の役割があり、逆に地域のみなさんは、行政の意思決定のタイミングを見計らって意見をしていく必要がある」と、行政の役割についてのアドバイスもいただきました。

[掲載日:平成27年2月17日]

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