記者会見資料-市長コメント-2006年3月17日

琉球国王尚家関係資料の国宝指定について

このたび、本市が所蔵する尚家継承文化遺産の「重要文化財 琉球王尚家伝来品」85点及び「附 王装束及衣裳関係文書」12冊に、未指定の「琉球国王尚家関係文書」1,154点が追加されて、計1,251点が「琉球国王尚家関係資料」として国宝に指定されることになりました。

国宝指定は、沖縄では戦後初めての指定となり、本市の特別名勝の識名園はじめ、2000年に世界遺産に登録された首里城跡(あと)や玉陵(タマウドウン)、園比屋武御嶽(ソノヒャンウタキ)などとともに、琉球王国の歴史と文化が特に価値の高い文化財として評価されたということであり、この貴重な文化遺産をしっかり守り次世代に継承する責務を負っている本市として、改めてその責任の重さをかみ締めているところです。

ここに、市民、県民の誇りと自信に繋がる慶事として、関係者の方々にご報告し、ともに喜び合いたいと思います。

ご承知の通り琉球王国は、15世紀初頭に第一尚氏の尚巴志により始めて統一王朝となり、交易国家として発展を遂げます。15世紀後半、尚円により樹立された第二尚氏王朝は、明治の琉球処分で王国が崩壊するまでの、およそ400年間続きます。琉球王国は、中国や日本、朝鮮さらに東南アジア諸国との政治や交易などを通して、独自の優れた琉球文化を育みました。

しかし、今次大戦では多くの人命とともに王国の文化財も消失しました。幸い、東京の尚家邸には、王国の美術工芸品や文書類が戦禍を免れ遺されました。

国王の象徴である王冠(おうかん)(玉御冠タマンチャーブイ)や唐(とう)衣裳のほか、王国の最高の粋を極めた紅型や織物、儀式用の御(お)道具類、さらに様々な儀式や国政を記した文書類です。

これら、貴重な王家の伝来品は、第二尚氏の尚家第22代当主の故尚裕(ひろし)氏が、戦前、戦後の長期にわたって私財を投じて守ってこられ、1995年と1996年に本市に無償で贈与していただいたものであります。ここに、改めて故尚裕氏及びゆかりの方々に感謝申し上げます。

尚家伝来品は、国庫補助を得て調査を行い、2002年には美術工芸品と文書の一部が工芸品として国の重要文化財の指定を受けました。その後、文書の調査が進み、先の「重要文化財 琉球王尚家伝来品」と併せて、この度、歴史資料として「国宝琉球国王尚家関係資料」への格上げ指定となりました。

那覇市では、これら貴重な文化遺産を今後も保存・修復を行いながら次世代へ継承するとともに、展覧会や刊行物等を通して広く市民・県民の皆様に活用していただく所存です。

くしくも、本年7月8日、パレットくもじ4階に「国宝琉球国王 尚家関係資料」の公開施設として「那覇市歴史博物館」を開館すべく準備を進めているところですが、この度の指定はこの事業に大きな弾みとなりました。

このことにより「那覇市歴史博物館」が、広く市民、県民の皆様に琉球王国の歴史を学んでいただける施設として、さらに権威あるものになることをうれしく思う次第です。


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