skip page header

ホーム > 行政情報 > 施政方針 >

行政情報

todoke

一覧へ施政方針

平成23年度(2011年度) 施政方針

平成23年(2011年)2月那覇市議会定例会の開会にあたりまして、私の施政方針と平成23年度予算案の概要等を申し上げ、市議会と市民の皆様にご理解とご協力をお願いしたいと思います。

市政運営の基本姿勢

(巨人軍キャンプ誘致と市民力)

春の訪れとともに、県内各地でプロ野球各球団のキャンプが行われ、ニュース等でも沖縄が取り上げられる機会が多くなりました。

那覇市営奧武山野球場・通称「沖縄セルラースタジアム那覇」では、初めて、読売巨人軍の春季キャンプを迎えることができました。球場周辺は多くの観客の皆様でにぎわうものと期待されております。

青少年の夢を育むために取り組んできた成果が、今、ここに大きく花開こうとしております。多くの市民の皆様の支持を得ながら、夢をこうして実現できたことに、私もたいへん大きな喜びを感じております。

巨人軍キャンプの誘致のように、何事にも夢を追い求めて挑戦し実現する力こそが、私が求めてやまない、誇りと風格あふれる県都・那覇市の市民力であります。

私は今、市民の皆様の市民力が、着実に高まってきていると強く感じております。

(市制施行90周年を迎えるにあたって)

平成23年度は、那覇市にとりまして、市制施行90周年のたいへん大きな節目の年となります。そのうち10年の市政運営に携わってきた私自身にとっても、大きな思い入れのある年であります。

就任当初、地域住民との対話と信頼関係の構築によって完成させた、「那覇・南風原クリーンセンター」や新最終処分場「那覇エコアイランド」については、今振り返ってみても、たいへん感慨深いものがあります。

モノレールなどの社会資本や市街地の整備も着々と進み、国際通りの新しい顔となる牧志・安里地区の再開発事業も、「さいおんスクエア」としてまもなく完成いたします。また、真嘉比・古島地区区画整理事業も完了の見通しが見えてまいりました。市役所本庁舎、銘苅庁舎、教育委員会庁舎を統合し、市民サービスの拠点となる、新総合庁舎についても建設に着手いたしました。

また、新都心地区の変遷ひとつとって見ても、この10年で、那覇の街は県都として飛躍的発展を遂げております。これからも那覇市は、沖縄県の観光、商業などの中心都市として、さらに進化を続けていくものと確信しております。

迎える90周年の節目は、様々な「那覇市制施行90周年記念事業」を行って、市民の皆様と共に心から祝い、本市のさらなる発展へと繋げていきたいと思います。

(協働の取り組みについて)

さて、私は就任当初から、「市民との協働によるまちづくり」を掲げて市政運営に取り組んでまいりました。

協働によるまちづくりの柱となるのは、「人と人が支えあう仕組みづくり」であります。

少子高齢化と都市化が進み、人間関係が希薄化する中で、心の豊かさも失われつつあります。「人と人が支えあう仕組みづくり」は、人と人の絆を新たに紡ぎだし、困っている人を見つけたら助けるという、良い意味で「おせっかい」な心遣いや思いやりの心を広めることだと考えております。日頃から街中(まちなか)に、このような思いやりがあふれている「おせっかいな街・那覇市」をめざしていきたいと考えております。

平成23年度は、10年がかりで進めてきた協働の取り組みをさらに進めて、協働大使をはじめとする「市民との協働によるまちづくり」の総仕上げに向けたスタートの年にしていきたいと考えております。

 (いい暮らしより 楽しい暮らしを)

景気の低迷と国の厳しい財政状況を見ても、市政運営は、今後ますます厳しくなっていくものと予想されます。一方で、地球規模の環境問題は、私たちのライフスタイルそのものについても見直しを求めております。

それは、物質的な豊かさよりも心の豊かさを求める方向へ価値観を転換していくことだと思います。そのため、私は折に触れ、「いい暮らしより 楽しい暮らしを」 というフレーズを紹介しております。

このフレーズは、経済発展を否定するものではなく、生きがいあるライフスタイルへの転換を目指すものと考えております。

全国一高い失業率の沖縄で、この価値観を広めることはたいへん厳しいものがありますが、私はゴミ減量の実績から見ても、市民意識の高い那覇市民であれば、実現できるものと確信しております。

そのためにも、「いい暮らしより 楽しい暮らしを」のフレーズを市民との対話の中で、繰り返し取り上げて、賛同の輪を拡げていきたいと思っております。

 (平和と基地問題について)

一昨年の政権交代の後(あと)、本県をめぐる状況は歴史的にも大きな転機を迎えました。

それでも、私たちの平和に対する想い、安全に暮らしたいという願いは、昨年の4.25県民大会で、9万人とも言われる県民が集(つど)ったことでも明らかであります。

大会で確認した「県民の心をひとつに」という思いを維持しながら、「沖縄から日本を変える」ことが必要であると考えております。県内にある米軍基地の整理縮小を求める私たちの要求は、日米安保による基地負担の均衡という点からも、正当な要求であります。そのことを国に認めさせ、日本全体で沖縄の基地問題や日本の安全保障の問題を考えていく流れをつくっていくことが、これからは大切になると考えております。

そのためにも、県と歩調をしっかり合わせて対応していきたいと考えております。

 (中核市への移行と時代を見据えた市政運営)

平成23年度は、第4次沖縄振興計画の最終年であり、県では「沖縄21世紀ビジョン」に基づく独自の県計画の策定に向け、動きはじめております。

国の新たな沖縄振興策については、沖縄が自立していけるような新しい振興策をぜひとも実現していただきたいと願っております。

国も地方も厳しい財政状況が続いておりますが、そのような中におきましても、那覇市は、風格ある県都として、責任ある舵取りのできる、自立した自治体へと生まれ変わらなければなりません。

地域主権の高まり、地方分権の流れが加速する中で、足腰を強めながら、一歩先を見据えた対応を進めていく必要があります。中核市への移行も、その対応のひとつであります。

それは、理想の地方自治、住民自治につなげていくためになくてはならないものであり、職員の意識改革とリーダーシップを持って推し進めていかなければならないものと認識しております。

(平成23年度予算編成)

それでは、私の市政運営についての思いを込めた、平成23年度予算案の概要を申し上げたいと思います。

一般会計予算は、1,241億5,000万円で、対前年度比1億8,800万円、0.15%の微増となっています。

歳出予算では、人件費が減額となったものの、生活保護費などの扶助費が自然増となったことにより、義務的経費が増額となっています。一方、普通建設事業での天久小学校用地購入事業の終了等により、投資的経費は減額となっております。

歳入予算におきましては、市税、国庫支出金、県支出金などが、対前年度比で増となりましたが、結果として約23億円の収支不足となり、財政調整基金を約21億円、減債基金を2億円、取り崩して対応しております。

企業会計を除く特別会計予算は、総額636億6,233万6千円、対前年度比9億7,017万3千円、1.5%の増となっています。特別会計予算増額の要因は、介護保険事業特別会計、後期高齢者医療特別会計の増などによるものとなっております。

国民健康保険特別会計におきましては、前期高齢者財政調整制度等の影響により、平成22年度の累積赤字が約30億円に達する見込みとなっております。これは、全国の状況とは裏腹に、沖縄県下の国保財政に対して、特に深刻な影響を及ぼしている、たいへん重大な問題となっております。

本市は、制度の問題を最初に国に指摘し、私も市長会会長として問題解決を率先して国に働きかけてまいりました。問題解決のため、議員各位、そして同じ問題を抱える県内各市町村とも足並みをそろえて、国に是正を強く要求していきたいと考えております。

主要事業の説明

次に、平成23年度の主な事業を、第4次那覇市総合計画で掲げた6つの都市像に沿ってご説明いたします。

「心地よいつながりでつくる自治・協働・平和都市」

(協働によるまちづくり)

市民が主役のまちづくりを実現するため、平成23年度から「協働大使活動支援センター」を設置するほか、市民協働推進課に代わって、まちづくり協働推進課を新設して、大使の皆さまの取り組みを支援してまいります。

「跳びだせ!市長室」、「Do協働!それ行け営業部長」によって、市民との対話をさらに進めるとともに、協働大使を中心とした地域コーディネーターを育成するため、「なは市民協働大学」を継続してまいります。

地域の課題解決に向けた様々な活動を応援するため、「那覇市協働によるまちづくり推進基金」を創設いたします。

「小学校区コミュニティモデル事業」につきましては、平成23年度もモデル地区を追加公募して、取り組みをさらに広げてまいります。

(幸せ感のあるまちの創出)

市民が安心して生活できるようにするため、市民生活安全課を新設して相談業務の拡充に取り組んでまいります。特に、平成23年度は、消費者への啓発を重点的に行うため、「消費生活カレッジ」の修了者を「消費者サポーター」として育成し、消費生活情報を発信してまいります。

(平和交流・男女共同参画)

平成23年10月開催の「第5回世界のウチナーンチュ大会」に合わせて、那覇市出身者交流事業を実施し、ウチナーンチュのネットワークづくりと平和交流の絆づくりを進めてまいります。

旧軍飛行場用地問題解決のため、地域活動の拠点と災害時の避難施設としての機能を持つ「(仮称)鏡(かが)水(みず)コミュニティーセンター」を竣工させます。

DV対策充実のため、若年者を対象とした意識啓発を行ない、男女共同参画社会の推進に努めてまいります。

(市民に開かれた効率的な行政)

市民に開かれた、効率的な行政運営を引き続き推進してまいります。特に、中核市への移行につきましては、準備室の設置に続き、去る10月には保健所準備室を設置しております。平成25年4月の移行に向けて、「中核市推進事業」を継続して進めてまいります。

行政サービスに対する市民ニーズに応えるため、新たに証明書自動交付機を久茂地、真和志両地区に各1台設置するとともに、自動交付機を利用する場合の交付手数料を引き下げて、窓口の混雑解消につなげてまいります。

「地域力を活かし、生きがいをもって支えあう健康都市」

(健康づくりと地域医療の充実)

健康長寿の復活に向けて、「健康なは21」に基づいた、生活習慣病の予防・重症化対策の充実を図ります。

次世代を担う子ども達の健康を守るため、子宮頸がん予防ワクチン、ヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチンの公費助成を実施いたします。

母子の健康保持と安心して出産できる環境づくりのため、妊婦健診にヒト細胞白血病ウィルスT型抗体検査を追加して取り組みます。

生活習慣病を予防する「特定健診・保健指導」の受診率向上のため、日曜日健診、イベント時健診等を実施し、市民が受診しやすい環境を整備してまいります。

地域医療支援病院となった那覇市立病院を中核として、地域医療の向上に取り組みます。また、休日、夜間の救急医療を担う、那覇市立病院等の病院群輪番制(びょういんぐんりんばんせい)病院や小児救急医療病院に対する運営補助を継続いたします。

(ユニバーサルデザインのまちづくり)

事業者の協力を得て、「ユニバーサルデザインのまちづくり」を推進いたします。

福祉のまちづくり推進員と協働して、「すべての人にやさしいサービス」を広めるため、サービス介助セミナーを開催するとともに、次代を担う子どもたちを対象としたバリアフリーセミナーを実施してまいります。

全国的にも注目度の高い発達障がいの問題に対応するため、新たに「発達支援モデル事業」を実施し、「発達障がい者・児支援コーディネーター事業」を軌道に乗せ、効果的な支援体制づくりに繋げてまいります。また、幼稚園、小中学校の発達障がい児や生徒等に対応するヘルパーや臨床心理士等を増員いたします。

(ともに生きる心を育てる)

心のバリアフリーを推進し、誰もが暮らしやすい生活環境を整備するため、福祉に関する理解と関心の向上に取り組みます。このため、那覇市社会福祉協議会と連携しながらボランテイア・市民活動の風土づくりを推進し、小・中・高校に加えて地元大学との連携によるジュニアボランティアの育成にも取り組み、思いやりの心を育む機会を積極的に作ってまいります。

(地域の支えあい)

緊急時や災害時等における要援護者の支援体制を強化するため、「支え合いの輪づくり」をすすめ、いざという時に備えた地域づくりを目指します。

地域福祉の担い手である民生委員・児童委員の定数を確保するため、各地域の民生委員・児童委員推薦準備会を充実させて、安心して暮らせる地域づくりに取り組んでまいります。

(自立を支援するサービス提供)

高齢者の皆様の健康づくり・生きがいづくりとして、地域ふれあいデイサービス事業を実施するほか、「高齢者公共交通割引制度」を継続して、高齢者の社会参加を促進してまいります。今後とも、「元気が不足している高齢者は元気に!元気な高齢者はもっと元気に!」なっていただけるよう、サービスの向上に努めてまいります。

障がい者が地域で自立した生活を営むことができるよう、就労を支援するサービスのほか、居宅や施設における身体的な介護、生活訓練などの障害者自立支援法に基づくサービスを引き続き提供してまいります。

特に、就職した後の安定的・継続的な職場定着を図るため、本市の独自事業である「ジョブサポーター養成研修・派遣事業」の充実を図ります。

「人・自然・地球にやさしい環境共生都市」

(地球環境への配慮)

地球環境への配慮として、住宅用太陽光発電の導入を促進いたします。

省エネエコライフの啓発講座を開催して、那覇市地球温暖化対策協議会と連携しながら、温室効果ガスの排出量削減にむけた取り組みを引き続き進めてまいります。

幼稚園、小中学校の水道施設には節水器具を取り付け、水資源への配慮と経費節減に取り組んでまいります。

(資源循環型社会)

家庭から排出されるごみについては、新たに特小サイズのごみ袋を作製し、さらなるごみ減量を推進してまいります。

ごみの資源化推進の拠点となる「エコマール那覇」を竣工させ、リサイクルプラザ啓発推進事業等を継続して、資源循環型社会の構築に取り組んでまいります。

(自然環境の保全・再生・創造)

都市景観向上と環境の観点から、緑のカーテン・屋上・壁面緑化を支援して、市内の建築物の緑化を推進いたします。

市内の巨木・巨樹調査の結果を活用した環境学習会を行って、身近な自然に親しむとともに、自然環境の保全や快適環境を創造する意識や関心を高めてまいります。

(衛生的な環境の確保)

衛生的な環境確保のため、犬・猫の飼い方指導等を実施して、飼い犬の登録を進めるとともに、狂犬病予防注射の接種率の向上を図ります。

那覇市墓地等に関する基本方針に基づき、組織の拡充を行って、墓地行政の推進を図ってまいります。

「子どもの笑顔あふれる、ゆたかな学習・文化都市」

(生涯学習と地域の教育力の向上)

生涯学習と地域の教育力の向上をめざして、プラネタリウムの設備を持つ、牧志駅前ほしぞら公民館・図書館を開館させ、地域の生涯学習の拠点施設として整備を進めてまいります。

奧武山野球資料館には、春夏連覇の偉業を達成した興南高校の栄誉を後世に伝える映像資料の整備を行ってまいります。

(子育て支援と就学前教育・保育)

平成24年度開校予定の天久小学校に幼保総合施設を整備し、小学校就学前の子どもに対する教育と保育の拡充に取り組みます。

放課後の児童の安全・安心な居場所づくりとして、放課後児童クラブの学校内への整備を推進するとともに、民間アパート等で運営している児童クラブに対する家賃等の補助を行います。

待機児童解消と園児の安全確保のため、認可外保育施設の認可化に伴う園舎新設や老朽化した認可園の増改築を推進いたします。宇栄原保育所の建替えを実施して保育環境を向上させるとともに、地域子育て支援センターを併設して、拠点保育所としての機能を整備いたします。

本県では他府県と異なり、認可保育所を上回る数の認可外保育施設が存在し、保育行政の一翼を担っております。この認可外保育施設に対する教材費等の扶助をさらに充実させて、支援を強化してまいります。

(子どもの視点に立った環境づくり)

小中一貫教育の全市導入に向け、基本構想策定のための審議会を設置するとともに、神原中学校区におきましては、モデル校実施の準備を進めてまいります。

学校の統合につきましては、保護者や地域住民の皆様のご理解とご協力を得ながら、より良い教育環境整備の観点から取り組みを進めてまいります。

生徒個々の学力を把握して、学習指導や授業改善に繋げる標準学力調査等を実施して、子ども達の学力向上に取り組んでまいります。

放課後子ども教室事業を、未実施の小学校区へ拡大してまいります。また、子ども達の出番づくりとして取り組んでいる「やる気・元気旗頭フェスティバル」の定着と充実を目指します。

天久小学校の開校に向けた施設整備を進めるとともに、小禄中学校校舎改築工事に着手いたします。安謝と天久の学校給食センターの整備と、泊、真嘉比両小学校の屋内運動場建設事業の基本設計に着手いたします。

(文化の継承と発展)

老朽化した那覇市民会館建替えのため、「新市民会館建設基金」として、平成23年度は3億円を積み立てます。

市制施行90周年事業として、倉本(くらもと)聡(そう)率いる富良野(ふらの)グループ「歸國(きこく)」による「宝くじ文化公演」、国宝の尚家資料を公開する「国宝指定5周年記念特別展」、本市出身の人間国宝を紹介する「金城次郎生誕百年展」を開催いたします。

国指定名勝「伊江殿内(どぅんち)庭園」、「伊江御殿(うどぅん)別邸庭園」、そして国指定史跡「銘苅墓(はか)跡群(あとぐん)」は、一般公開に向けた保存整備を継続して進めてまいります。

壺屋の国指定重要文化財「新垣家住宅」については、引き続き、全体の保存修理事業を実施いたします。

「人も、まちも活きいき、美ら島(ちゅらしま)の観光交流都市」

(産業の振興)

通訳サポートの派遣など、外国人観光客の受入環境の整備と充実を図ってまいります。

若狭沖のクルーズ船専用バースから国際通りへ至る観光ルートの整備に続き、空港からの観光ルートについて、県と連携しながら「モノレール駅舎多言語表記整備事業」を行なってまいります。また、那覇まち歩きガイドや電動アシスト自転車を活用した地域散策事業を、新しい那覇の着地型観光として支援してまいります。特に那覇まち歩きガイドにつきましては、那覇の隠れた魅力を発見できるものとして、多くの皆様から好評をいただいておりますので、積極的にPRしてまいります。

読売巨人軍の春季キャンプにつきましては、来年もより一層充実したキャンプが行えるよう、今年の状況を確認しながら受入体制の充実を図ってまいります。
中小企業振興のため、昨年、那覇市中小企業振興基本条例を制定いたしました。これを受けて、市内中小企業者の扱う商品・サービスの県外・海外への販路拡大に対する支援事業を開始いたします。

産業の活性化や市民の新規雇用を確保するため、情報通信関連企業を中心に企業誘致を継続するとともに、 IT創造館のインキュベーション機能を活用した新規創業を支援してまいります。

農水産業の支援については、農家の生産奨励や漁業の生産基盤の整備を図るため、各種助成等を継続いたします。また、市の魚「マグロ」をPRして、水産業に対する市民の関心を高めてまいります。

(まちの活性化)

中心商店街におきましては、頑張るマチグヮー支援事業によって、活性化に向けた機運が高まってきております。今後も那覇市頑張るマチグヮー支援基金を活用し、中心商店街のにぎわいの創出のため、取り組んでまいります。 

国際通りや沖映通りを中心とした路上喫煙防止事業を継続し、路上喫煙防止条例の周知と喫煙マナーの向上に取り組んでまいります。

(就労支援・相談体制)

就労支援におきましては、「地域人材育成事業」を活用して、IT産業における適材適職による就労と定着率の向上を目指した取り組みを進めてまいります。

また、なはし就職なんでも相談センターを拠点とした就職相談、及び各種セミナー等を開催して、一人ひとりに合わせた支援を行ってまいります。

「安心、安全で快適な亜熱帯庭園都市」

(都市防災と防犯)

防災におきましては、「人と人が支えあう仕組みづくり」が大変重要であります。このため、「那覇市災害ユイマール登録普及促進事業」を継続して、要援護者の事前登録を促進してまいります。

水道事業では応急給水及び復旧用資機材の備蓄を進めてまいります。また、下水道事業では地震による液状化によってマンホールが浮上しないよう、対策を進めてまいります。

昨年、市内の住宅街では初めてとなる、不発弾の爆破処理が行われましたが、不発弾の探査・処理については、国が責任をもって対応していくことが必要であり、県や他自治体と連携して全額国負担による対応を強く要請してまいります。

防犯につきましては、自主防犯ボランティアの活動を支援してまいります。

交通安全につきましては、特に飲酒運転撲滅に向けた取り組みを継続するとともに、向こう5年間の那覇市交通安全計画を策定いたします。

(市街地の整備)

活力ある中心市街地再生のため、市街地再開発事業に対する支援を継続するとともに、農連市場地区では事業計画・組合設立の認可取得を受けて、防災街区整備事業を開始いたします。

牧志・安里地区市街地再開発事業では、駅前広場の整備と安里川改修による、にぎわいある親水空間の創出に取り組みます。シンボルシーサーを設置して、観光客を中心とする人の流れを生み出し、壺屋のやちむん通りと国際通りへ誘(いざな)うことで、にぎわいと中心市街地の活性化に活かしたいと考えております。
真嘉比古島第二地区では、平成24年度の事業完了に向け、引き続き土地区画整理事業を推進いたします。

市営住宅建替事業では、久場川、石嶺、宇栄原の各市営住宅の建替工事を引き続き推進いたします。大名市営住宅では、第1期建替工事に向けた実施設計に着手いたします。また、建替工事とあわせて、市営住宅の一部にグループホーム等、広く市民が利用できる社会福祉施設の整備を進めてまいります。

その他の市営住宅では、改修工事や耐震診断を実施して、適切な維持管理を行ってまいります。

(交通体系の整備)

誰もが移動しやすいまちをつくるため、カーフリーデーを継続するとともに、那覇市公共交通総合連携計画に基づく、モデル性の高い基幹的公共交通の試行運行を行います。

沖縄都市モノレール延長事業は、延長区間のインフラ部の実施設計に着手いたします。

交通渋滞の緩和や安全で快適な歩行空間を確保するため、石嶺線など6路線の幹線道路の整備と、バリアフリーに配慮した身近な生活道路の整備を継続いたします。

道路橋(どうろきょう)の老朽化に対応する長寿命化(ちょうじゅみょうか)修繕計画を策定するとともに、若松橋(わかまつばし)の改修工事を実施いたします。
狭(きょう)あい道路の拡幅整備を促進するため、舗装整備等への助成金等を交付し、安全で快適なまちづくりをめざします。

(上下水道の整備)

水道事業では、市民の料金負担をより適正化するため、料金体系の見直しと水道料金の値下げを行います。

安全でおいしい水道水の安定供給のため、施設の耐震化を見据えて、真嘉比・古島第二土地区画整理地区の配水管布設工事や国道507号線での配水管布設替(ふせつがえ)工事を行うほか、配水系統の中(ちゅう)ブロック化を推進いたします。

下水道事業では、真地、首里及び真嘉比地域等での汚水管布設整備を継続するとともに、浸水対策として真地、首里、牧志及び具志地域等で雨水(うすい)施設整備を推進いたします。

水資源の有効利用を進めるため、泉崎地域等で再生水の施設整備を推進します。

(自然と調和したまちなみ)

自然と調和したまちなみを目指して、那覇固有の歴史・文化・自然等を活かした景観形成を推進いたします。

首里金城(きんじょう)地区、壷屋地区及び龍潭(りゅうたん)通り沿線地区の景観形成地域では、引き続き赤瓦屋根などへの助成事業を行って、歴史に彩られた那覇を演出してまいります。

公園整備事業では、新都心公園のような防災機能も備えた公園・緑地の整備を推進して、良好な都市空間の創出に取り組んでまいります。

以上、平成23年度の施政方針の一端を申し上げるとともに、予算案や主要事業の概要などについて説明してまいりました。

昨年、興南高校野球部が史上6校目となる甲子園春夏連覇の偉業を達成いたしました。多くの市民県民が感動と喜びに湧きましたが、私は、試合に出る機会のなかった生徒も含めた部員全員に、「那覇市民栄誉賞」の記念メダルを贈りました。それは栄誉を称えるだけでなく、夢に向かって取り組んだ証として、部員一人ひとりの人生の中で心の支えとなっていくことを祈念したものであります。

先行き不透明感が漂う中にあっても、私たちは、青少年の夢を育む取り組みを忘れてはなりません。どんな小さなものであっても、未来への希望を育む努力は続けていかなければならないと思います。

そして、興南高校の栄誉を糧に、少年野球の子どもたちや市民も、私や職員も、少しでも同じように夢と感動を与えられる存在にならなければならないと考えております。

スポーツで輝く青少年の瞳を見ながら、私は、今、3期12年にわたる市政運営の総括に向け、進取果敢に行動する時がきたと考えております。
夢を形にする施策の新たな一歩として、サッカー少年たちの夢と熱意に応えて、平成23年度から、Jリーグの公式戦が開催可能な競技場の建設に取り組んでまいります。

風格ある県都・那覇市、日本一の那覇市、夢は大きく、理想は高く掲げながら、私は市民の皆様とともに歩み続けたいと考えております。

これからの市政運営につきまして、市民の皆様ならびに議員各位のご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げ、私(わたくし)の平成23年度施政方針の結びの言葉といたします。

平成23年2月15日    

那覇市長 翁長雄志