報道されておりますように、関西空港内にある事業所における勤務者の麻しん(はしか)の集団感染が発生しました。平成28年9月7日14時時点で、二次感染者含め、20代~30代を中心に計32人患者が発生しました。国内における感染拡大が懸念されており、県内でも麻しんに対する警戒が必要です。

 

麻しんとは

麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされる感染症です。感染力がとても強く、免疫力の無い人が感染するとほぼ100%発症し、重い合併症を発症して命に関わることもあります。特別な治療法はなく、回復までに時間がかかるとされています。しかし予防接種で防ぐことができる病気です。

 

感染経路

 咳やくしゃみで麻しんウイルスが空中に飛散し、これを吸い込むことで感染します(空気感染)。1人の患者から、免疫のない12人~14人が感染するといわれるほど強力で(インフルエンザでは1~2人)、感染力は熱や咳などの症状が出る1日前から、発疹が消えてから4日くらいまで続きます。

 

症状

 感染すると、10~12日の潜伏期間の後、発熱・咳・鼻水など風邪のような症状が現れます。2~3日発熱が続いた後、38℃以上の高熱、全身の赤い発疹などが出ます。合併症がなければ主な症状は7~10日でほぼ回復しますが、発疹は茶色くなったにしばらく残ります。

麻しんにかかると免疫力が低下し、回復するまでに1ヶ月ほどかかるとされていますので、その間は通常よりもいっそうの注意が必要です。

 

合併症

 合併症はとして肺炎・中耳炎・脳炎などを合併することもあります。全体の約30%に起こるといわれており、命に関わることもあるので注意が必要です。

 

感染予防

 予防接種により麻しんを予防することができます。各市町村にて無料で受けられる定期予防接種(対象者 1歳以上2歳未満、小学校就学1年前)として実施しています。それ以後は自己負担となります。実施は医療機関にて行います。

 那覇市の予防接種については→こちら

 

麻しんの対策をしていないと

 近年は、日常生活でも予防接種を受けておくことが求められるようになってきました。部活で海外へ行くときや海外留学をする際に、麻しんなどの感染症への抵抗力があるか証明するよう求められることもあるようです。

 また、医療・福祉・保育・教育などの場面においては、子どもや高齢者、免疫の弱い方などと接する機会が多いため、感染源とならないように予防接種が推奨されます。

 アメリカやカナダ、韓国などでは麻しんはすでに撲滅されています。日本からの旅行者が、海外で麻しんを発症して、現地の人に感染させてしまうことも起こっており、日本は「麻しん輸出国」といわれています。海外へ行く前に、予防接種を受けたり医療機関で調べてもらうなど、麻しんの抗体について調べておくことが大切です。

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